初見の問題もへっちゃら | 世界は「ことば」でできている 〜文系講師の受験ブログ

世界は「ことば」でできている 〜文系講師の受験ブログ

講師生活27年文系プロ家庭教師のブログです。
家庭教師のお問い合わせ・ご紹介歓迎です。
2023年2月現在;生徒募集中
コメント欄(開かない仕様)ヤフーメールなどにお願いします
令和百人一首リレーの管理人です

今日書く記事は「カツオ 涙の統一模試」だったはずですが、

「初見の問題もへっちゃらだ」

に変更しています。

 

前回の記事を読んでない方には、

わけのわからない始まり方をしてしまいました。

 

すまんです。

 

前回と前々回の記事を貼っておきます。

 

こちらと、

 

こちら

 

「作者と出題者は違う!」といういつもの話も大切です。

 

なぜ初見の文章でも平気なの?

 

→だって作者は「味方」だからさ。

 

(一緒に落花生を掘ってくれる作者のイメージ)

 

たまに頼りにならない作者もいますけど、

味方なんだから平気です。

 

いっぽう、出題なんて見たことある形式ばっかりのはず。

初見のはずがない。

 

ただ、それだと話が終わってしまうので、

今日は少し話を変えて、

 

「読んだことがある文章が出ても有利とは限らない」

 

「むしろ意外とひっかかることもある」

 

という話にしてみようかと。

 

「むしろ」は順接です。

 

さて、

「講師レベル」だともちろん、

読んだことがある文章は、

「ラッキー♪」以外の何物でもないですが、

生徒にとっては違います。

 

特に「物語・小説」

 

塾や家庭教師のプリントで、

読んで解いたことがある文章が出るのはいいんです。

 

冷静に解いたはずなので。

 

個人的に読んだことがある話が出るのがよくないわけです。

 

感情移入して読んでしまっているから。

 

 

小説を解くときは「感情移入しない!」のが基本です。

 

以前に塾で担当していた生徒で、

「夕鶴を読んで、すすり泣いていた男の子」がいました。

 

ちなみにスポーツ万能(元気でしょうか)、

間違いなくいいやつです。

 

でも、それでは解けない。

「テストだから感情移入してはダメ!」

と思って読んでいっても、

一度読んだことがある話だと、

どうしても「先入観」が入ってしまいがちです。

 

「あ、このシーンはいいところだよね」

「このあとどうなるんだっけ?」

「この主人公、やっぱり〇〇くんに似てるわ」

などと注意も散漫になるので、

「客観的に読む」という基本を忘れがちです。

 

それはちょっとマズイということでした。

 

しかも入試問題で出される小説はたいてい、

「ある場面の切り取り」です。

 

短編ならたまに全文載せることもありますが、

(渋幕の芥川龍之介とかですね)、

それは珍しいパターンです。

 

あくまでも、その場面だけの読み取りが必要なわけです。

 

そういうわけで、

「なまじラストシーンを知っているだけに困る」

なんてこともあります。

「以前は仲良しだったのが、

 この場面では確かに仲違いしているんだけど、

 最後は仲良くなるんだよね〜」

 

などと知っているだけに、

「主人公の気持ちを書け」

なんてときに、

妙に「手加減」をしてしまったりします。

 

「友人に裏切られたと感じショックを受けている」

 

と書けばいいのに、

 

「ショックを受けているがまた仲良くなれると感じている」

 

なんて書いちゃうわけです。

 

そういうわけで、

「昔読んだことがある小説が出た!」

なんて言っている子には、

「それはツイテなかったね〜」

という答えが実は正解だったりします。

 

古文ならよかったのにね。

 

なにか参考になれば幸いです。

 

ちなみに、

「本好きな子が意外と国語が解けない」

という話とはまた別です。

 

その場合はこちら

 

 

↓ランキング参加しています、

↓クリックしていただけると嬉しいです^^

 

↓クリックしても必ずしも合格するわけではないです。

↓ご利益などは、たぶんないはず!

↓でも、正しい方法で勉強すると合格します。

 

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ
にほんブログ村 受験ブログへ