今日書く記事は「カツオ 涙の統一模試」だったはずですが、
「初見の問題もへっちゃらだ」
に変更しています。
前回の記事を読んでない方には、
わけのわからない始まり方をしてしまいました。
すまんです。
前回と前々回の記事を貼っておきます。
こちらと、
こちら。
「作者と出題者は違う!」といういつもの話も大切です。
なぜ初見の文章でも平気なの?
→だって作者は「味方」だからさ。
(一緒に落花生を掘ってくれる作者のイメージ)
たまに頼りにならない作者もいますけど、
味方なんだから平気です。
いっぽう、出題なんて見たことある形式ばっかりのはず。
初見のはずがない。
ただ、それだと話が終わってしまうので、
今日は少し話を変えて、
「読んだことがある文章が出ても有利とは限らない」
「むしろ意外とひっかかることもある」
という話にしてみようかと。
「むしろ」は順接です。
さて、
「講師レベル」だともちろん、
読んだことがある文章は、
「ラッキー♪」以外の何物でもないですが、
生徒にとっては違います。
特に「物語・小説」。
塾や家庭教師のプリントで、
読んで解いたことがある文章が出るのはいいんです。
冷静に解いたはずなので。
個人的に読んだことがある話が出るのがよくないわけです。
感情移入して読んでしまっているから。
小説を解くときは「感情移入しない!」のが基本です。
以前に塾で担当していた生徒で、
「夕鶴を読んで、すすり泣いていた男の子」がいました。
ちなみにスポーツ万能(元気でしょうか)、
間違いなくいいやつです。
でも、それでは解けない。
「テストだから感情移入してはダメ!」
と思って読んでいっても、
一度読んだことがある話だと、
どうしても「先入観」が入ってしまいがちです。
「あ、このシーンはいいところだよね」
「このあとどうなるんだっけ?」
「この主人公、やっぱり〇〇くんに似てるわ」
などと注意も散漫になるので、
「客観的に読む」という基本を忘れがちです。
それはちょっとマズイということでした。
しかも入試問題で出される小説はたいてい、
「ある場面の切り取り」です。
短編ならたまに全文載せることもありますが、
(渋幕の芥川龍之介とかですね)、
それは珍しいパターンです。
あくまでも、その場面だけの読み取りが必要なわけです。
そういうわけで、
「なまじラストシーンを知っているだけに困る」、
なんてこともあります。
「以前は仲良しだったのが、
この場面では確かに仲違いしているんだけど、
最後は仲良くなるんだよね〜」
などと知っているだけに、
「主人公の気持ちを書け」
なんてときに、
妙に「手加減」をしてしまったりします。
「友人に裏切られたと感じショックを受けている」
と書けばいいのに、
「ショックを受けているがまた仲良くなれると感じている」
なんて書いちゃうわけです。
そういうわけで、
「昔読んだことがある小説が出た!」
なんて言っている子には、
「それはツイテなかったね〜」
という答えが実は正解だったりします。
古文ならよかったのにね。
なにか参考になれば幸いです。
ちなみに、
「本好きな子が意外と国語が解けない」
という話とはまた別です。
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