MARIA11 | Commentarii de AKB Ameba版

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AKBとかその周辺とか

words

   人は誰でも/愚かな過去を

   償える/明日があるよ

 この曲について最初に書いたのはずっとずっと前。

 彼女たちに会いに行く勇気(と覚悟)を持てなかった頃のことだ。

 そこに行く代わりに、僕は映像で彼女たちを毎日毎日執拗に見ていた。

 うん、そうだ。微に入り細をうがつとはこのこと。MARIAのマイクパフォーマンスの角度を調べたりもしたっけ。

 こんなふうに。

 

 あの頃は秋元先生の仕事もていねいで、歌詞をゆっくりと噛みしめて味わうことができた。

 たとえばJESUSは「救う者」でMARIAは「赦す者」。

 こんな風なよしなしごとを書き付けていたのは、やらかして謹慎していた大場がちょうどシアターに復帰した頃のことだった。

 

 「せめてAKBは寛容であり続けて欲しいなあ」などと。

 その願いは直後に霧散してしまうのだけれども。

 

 そういえば、今日栄の劇場に来るちょっと前に松村センパイからメールが来た。

 今日の公演はユニットシャッフルがあるんだけれど、センパイがやるのはどのユニット曲でしょうか、というまあ、アンケートというか当て物。

 そんなの「MARIA」一択だよね常識的に考えて。だって彼女以外、誰が「MARIA」たり得るのよ。

 誰が傷ついた魂を抱きしめ赦すことができるのよ。

 かおたんだけじゃんねえ、そんなの。

 

--

 

 快適な椅子と高い天井、明るい照明。

 栄はアキバのシアターとは別フレーバーの妖精の粉に満たされている。

 大場の人徳か、明らかに女の子が多い。もちろんマジョリティはおっさんなんだが総じて小ぎれいなので、金ボタンの紺ブレにボウタイでも浮かない。

 何より遠方枠シートと「でべそ」のおかげで、ステージはすぐそこ。

 

 オープニングアクトの前座ガールはもちろん今日の主役の大場。

 なつかしの衣装、そしてイントロ。

 大場には申し訳ないが、ちっちゃい声で最強研究生コールを口ずさんでみる。

 「おしりん!れおな!わんちゃん!おぎりー! なっきぃ!まぁたん!ゆっぴーーーー!
  さきぽん!ゆめち!かおたん!じゅなぁぁぁぁぁ最強研究生!!!」

 数年ぶりなのにすらすら言える自分にちょっとびっくり。仕事関係の名前は全然憶えられないのにねえ。残り少ない記憶力を無駄遣いするんじゃないよ俺。

 そうだ。今日はアップカミング組の青木と竹内がいる。そして誰よりも松村センパイ。

 舞浜アンフィシアター以来のお目見え。

 

 ほんとは寿司サイ振るつもりで、サイリウム3本買ったんだけど生誕祭のジャマしちゃいけないと思い直して持参せず。委員に貰ったうちわを振っておりました。

 

 ステージの大場。

 かつて僕は彼女を

   鋭い眼光と赤子の微笑みを併せ持ち、
   キャプテンの称号を剥ぎ取られた躾のなってないキャプテン。

 と評したことがあった。

 見てきたようなこと書いてたけど、でもよく考えたら大場に直接会うの今日が初めて。

 

 継子扱いされた初代Team 4、オンデマで追い続けたはじめての「うちの子たち」なんだけど、結局シアターで会うことはかなわなかった。

 

 栄で会えたのは、しかも生誕祭に呼ばれたってのはやはり奇遇というべきだろう。

 いろいろあったけど、いい仲間に恵まれたようでよかった。

 ホント、よかった。やっぱりMARIAは栄にいたんだ。