水夫は嵐に夢を見る | Commentarii de AKB Ameba版

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AKBとかその周辺とか

 words

 

   広い世界には/手つかずの運がある

   行く手阻むのは/あきらめた自分だけ

 

 7ヶ月ぶりにシアターの招待状が届いた(以下応募しても当選しないことについての愚痴が100行くらい続くが割愛)。

 

 ま、これでとうとう「四分の一MVP」に到達だ。

 ここまで来るのに7年かかった。あきらめたらいかんよと、秋元先生のありがたい教えだ。

 この調子で行けば、栄えあるMVPになれるのは、だいたい21年後。まあそれなら何とか生き永らえてていられそうではある。MVP入場はりっちゃんの娘の生誕祭の日にして貰おう。

 「わしはのぉ、キミのママのいたTeamが大好きでのぉ、『僕の太陽』公演は全部見たんじゃよ(オンデマだけどな)」

 おいおい、バッグはバッグでも、ハルンバッグは持ち込ませて貰わにゃ、ベンチがビショビショに……

 

 演目は「パジャマドライブ」。

 成人男性2100円ってことは、研究生公演ってことだ。誰が研究生で誰が正規メンなのかさっぱりわからんが、俺はいつでも研究生の味方だぜ。それにしても知らない顔が増えた。7ヶ月も放って置かれちゃしょうがないでしょ。

 それでも前日に予習を欠かさないのは、勤勉なのか小心なのか。いつかのような幸福な邂逅に備えた凡人の知恵ではある。

 

 抽選は18順くらい。幸い立ち見センター二列目に空き。前のお二人は小柄で視界は広い。もれ聞こえる会話によればこのお二人、ホントの古参のご様子。お一人は公演参加120回くらいとのこと。

 メインの現場はよそ様で、「もうAKBは卒業なんだけどね」とのことだが、やっぱり時々シアターに帰ってくるのだ、と。

 そりゃそうですよね、こんな現場、よそ様じゃそうそうないですよねえ…、とは僕の心のツブヤキ。

 

 いつものように、あっと言う間の2時間でした。

 

 「初日」から「自転車」まで。位置について、よーい、ドン!、と、とにかく走り続けるあの感じ。いつ見てもちょっとぐっと来る。最初の挨拶の時、息が上がってうまく言葉にならないところまでがお約束。

 

 アンコール、「黄金センター」の場所にばーんとあのイントロ。不意を突かれて軽い電撃が走る。

 知らなかったのだがそうか、「水夫」復活してたんだ。

 「黄金センター」も大好きなのだが、「水夫」の緊張感が「白いシャツ」で解消されるあの流れはやっぱいい(「命」から「キス損」と同じくらいしびれる)。何より歌に罪はない。つーか、何度でも復活があるのがAKBだもの。これでいいのだ。

 卒業した播磨ちゃんのリクエストだったとのこと。ありがとね、播磨ちゃん。

 

 小林蘭

 前回見つけたらんちゃん。実はすっかり忘れてたんだが、今日も目を引いた。激しさと丁寧さをきちんと演じ分けられるようになっていた。次からはもう少し意識して見たい。

 

 佐藤美波

 ピンチヒッターの出演。前半少しエンジンがかからなかったが、ユニット以降はいつものハツラツさが戻って来てて安心。

 

 岡田梨奈

 今日最大の問題児。

 前回見た時「うまく言えないが、何かをこじらせてる感あり」と感想を書いた。この子もすっかり忘れていた。

 頭4曲で目を惹いたので、自己紹介で名前を確認しなおして、ああ、そういえばオカリナさんっていたよね、と注目していたのだがその後どうもぱっとしない。せっかくの「てもでも」も、本田そらの独壇場になっている。

 Dark sideが似合うのでは、と「命の使い道」を期待したのだが、これもなんだかぼやっとした表現で不満が募った(小林蘭の凍った笑みがすごかった)。

 うーん、買いかぶりすぎだったのかなあ、と思ってたら、復活「水夫」で大爆発。全くの別人。なんだこのポテンシャル。やりゃできるんじゃんオカリナさん。でも、その後すぐに16人の中に埋没してしまう。

 ムラがありすぎるのかなあ。やっぱどこかこじらせているのか。

 

 本田そら

 今日のリーダーさん。よく勤めよく演じていました。前回よりずっと印象に残った。

 

 永野恵

 脚の使い方がきれいなダンサー。

 

 さて今日から始まる二分の一MVPへの長い道のり。

 残り少ない人生、せいぜい病気などしないように頑張りましょう。と思いながら周囲を見回すと、これが見事におっさんばっかり(自分を含めてだよ)。前回はピンチケくんが頑張ってたのだが、今日は全然見当たらない。これが今日だけのことなのか、それともトレンドなのかわからないが、これだけおっさんばっかのシアターは初めて見た。

 若いご新規さんが、未熟な研究生を推しながらお互いに成長していく、それが(というか今やそれだけが)AKBという運動体の魅力であり強みであったはず。

 自分のことを棚に上げといてなんだが、「AKB48におけるヲタ高齢化問題」はこれからさらに深刻化していくように思われます。ピンチケくんがいないと、彼女たちも張り合いが無かろうに。「あーあ、坂道受かってればなあ」なんて。

 

 どうしたもんだか。