白いシャツ3 | Commentarii de AKB Ameba版

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AKBとかその周辺とか

words

 そうさ

 白いシャツ着よう!/まっさらな気持ちで

 悲しいこと つらいことも/洗濯しちゃおうぜ!

 涙の跡なんて/すぐに落ちちゃうだろう

 きっともっと晴れた日には

 眩しい君がいる   

 そう、どんなつらいことがあった後でも、この場所にさえ来れば、そこにはいつも眩しい君たちがいる。

 

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 また招待状が届いた。

 

 9月の頭に呼ばれてどうせ数ヶ月は「喪中」なんだろう、今はひたすら陰徳を積む時期、と悟りの心で応募したら、あっさり当たっちゃった。

 この間わずか2週間。

 

 何が起こったのだろう。雲の上の誰かさんが心を入れ替えたのか、4分の1MVPのご褒美なのか。

 などといろいろ勘ぐってしまうのであるが、本当のランダムというのはこういうものなのだろう。「9」が6個連続で現れてきたからと言って、その数列がランダムではない証拠にはならない。

 まあ率直にこの僥倖を喜ぼう。

 

 演目はまたしても「パジャマドライブ」。

 前回までで「RESET」「僕の太陽」と並んで最多の4回だったのが、今回で単独トップの5回めになった。

 こないだはあんまり久しぶりだったので忘れてしまっていたが、今回こそ白いシャツを着ていこう。似合わないけどね。

 

 UDXの地下駐車場で、買ったばかりの白いシャツに着替える。

 わかってる。白いシャツは似合わない。でもそれを着る必要があるんだ。

 だって彼女たちがそうしろ、と言うのだから。

 白いシャツにデニムのボウタイ。シアーサッカーのジャケット。

 おじさんがする精一杯のおしゃれは、彼女たちへの敬意の表れだ。

 

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 抽選は13巡。4分の1MVPのご褒美で、きっと1巡だろうと思ってたのに。

 下手4列目柱3に着席。ここからだとセンターはほぼ見えないのは分かっているが、今日は座らせて。膝がちょっとアレなんだ今日は。ジジイは足から弱るんだ。

 

 「初日」からはじまる怒濤の4連発。息も切らせず走り続ける。センターは見えないけれど、すぐそこに入れ替わり立ち替わり現れる彼女たち。

 そして「二人乗りの自転車」。下手の僕の目の前に姿を見せた、ああ、そうだ、今日は君がいるんだっけ。

 

 北澤早紀。さっきー。

 

 「夢は大きく、志は高く」。

 まるで中学校の校訓のような、真っ直ぐとしたキャッチフレーズの君。

 僕がシアターで最も愛した13期14期の生き残り。

 正直当時はそんなに目立たなかったけど、久しぶりに会ったさっきーは、今やすっかりべっぴんのお姉さんになっていた。

 そしてその姿の向こうに、あの時の彼女たちの面影が不意に蘇る。

 

 そういえばさっほーはどうしているかな。確かキャプテンをやってるんだよね。

 茂木ちゃんにもずいぶん会ってないな。相変わらず綺麗かな。

 岡田(奈)はもうすっかり看板娘だな。

 そしてこないだテレビに出ていた西野は、なんだか空気の読めない、ただのうるさいうざい女の子の扱いを受けていたっけ。

 うん、それも確かに彼女の一面だけど、シアターでの彼女はホント女神だったんだぜ。 

 

 そりゃちょっと泣くって。

 

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 岡田梨奈

 前回問題児扱いだったオカリナさん。

 あたま4曲ではあんまり見てなかった。

 で、ユニットの「てもでも」。この場所からはほとんど見えません。だから壁に映ったシルエットをじっと見ていた。 

 このシルエットが妙にいい。

 ええ、オカリナさん、前回こんなに艶っぽかったっけ。

 指先まで繊細で、目が離せない(シルエットから)。姿が見えないからいいのかしら(←失敬な)。

 途中ちょこっとだけ下手に現れる生身も、前回よりずっと綺麗だった。やるじゃんオカリナさん。

 前回は「水夫」で目を惹いたのだが、今日は「Two years later」がバクハツしてた(「水夫」はほとんど見えなかった)。二回か三回、思いっきり蹴飛ばされた。

 全くどこでギアが入るのか見当がつかないなオカリナさんは。

 

 大盛真歩

 記録によれば2度目のお目見えなのだが初見では全く印象になかった。

 それが今回。

 おや、すらっとした可愛い子がいるね、というのが第一印象。

 最初のうちは、可愛いけどちょっと媚びた感じだねえ、まあしょうがないよね、くらいで見ていたのだが。

 「命の使い道」で息が詰まった。胸が掴まれた。背中にすっと何かが走った。

 本当に空っぽのマリオネット。冷たい作りものの目。でもほんの一瞬その目が切なさを訴え、そしてすぐにまた暗い水の底に沈んでいく。

 どうやって生きて行ったらいいのかわからない、自分を傷つけることでしか命を実感できない少女が、リアルにそこにいた。

 うわあ、やべえもの見ちゃった。

 

 小林蘭

 今日も安心安全なランちゃんでした。

 

 永野恵

 みんなの自己紹介をずっとずっと盛り上げていて、「白いシャツ」でも最後の最後まで足が上がってた。

 腹に沁みるいいパンチだったぞ。