チャミ姉さんとギョンスちゃん 38 | D.O.doting

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EXOのD.O.ことド・ギョンスにはまりました。
好きなカップルはカイド、ニョルド。
同じ趣味の方、仲良くしてください。
基本トンペン、ユノペン、別サイトあり。

楽しくご飯を食べて、お店を出るまで。

チャニョルとは1回も目を合わせないまま。

そっちが怒ってるなら、私だって。みんなにはわからないように、会話だけはしてたけど。

お互いに避けてることは、お互いにわかってる。

 

すでに眠そうなカイくんを、見て。

チャニョルが「ヒョン、送ってあげて」とスホオッパに頼んでる。

「ふたりも一緒に乗ったら? あ、チャニョルは車あったっけ」

「はい。ギョンスは俺が送りますから。・・・カイ、もう寝てるし」

チャニョルの言葉に、カイくんを見ると。

店の外のベンチに腰かけてうとうとしてる。

ホントだ、と呆れ顔のスホオッパは、チャニョルに私を頼むと言い残して。

寝ぼけてるカイくんの肩を抱いて、車に乗せた。

 

「行った・・・か」

ふたりが乗った車を、見送って。

並んで立っていたチャニョルが、ゆっくりと私のほうを見る。

視線には気づいてたけど、私、まだ怒ってるんだから。怒ってるのはそっちなくせに。

理由を教えてくれないなんて。

「帰ろう、ギョンス」

有無を言わさず私の肩を抱く、チャニョルの。

腕を振りほどく。

「大丈夫よ、ここからなら歩いても帰れるもの。何を怒ってるのか教えてもくれないのに、一緒になんか・・・帰れない」

さよなら。言って歩き出す私の、後ろを。

ずっとついてくる。・・・かと思えば、私をほんの少し、追い越して。

気に入らなくて立ち止まると、真似して立ち止まる。その繰り返し。

「・・・もう!」

怒って見上げると、チャニョルは少し寂しそうな顔で。

「・・・ごめん」

「なんで、怒ってるの?」

聞けば、唇を歪める。言いたくないときの顔。じっと見つめる。

不意に、その腕に抱きしめられて。

びっくりして体が固まる。いつものじゃれあいとは違う抱きしめ方だから。

 

俺が我儘なだけだよ、と。

すっぽりとその体に包まれながら、聞いた。