足の裏をつけたまましゃがむには | フェルデンクライス・ワークス 自由が丘 得豊合堂

フェルデンクライス・ワークス 自由が丘 得豊合堂

渋谷、原宿、自由が丘でフェルデンクライス・メソッドを教えています。姿勢、呼吸、肩甲骨、体の使い方の気づき。自由が丘でフェルデンクライス個人セッション専用サロンを運営しています。

今日のフェルデンクライスは両膝を合わせて両足を床につけたまましゃがむことを楽にするレッスンをしました。

こんな感じの動作です!
photo:01



足首が柔らかくないと難しいですね。
単純に足首をストレッチしてもなかなか柔らかくならないので、こんなことができても何になるの?と思ったりして投げ出してしまいがちです。

でも、楽にしゃがめるようになると物を持ち上げるときに腰を痛めにくくなりますし、膝の負担も減らせます。

小さいお子さんがいる親御さんにとってはお子さんとお話しするときにもお子さんの目線で話しをしやすいですよね。

でも最近は西洋風な生活の様式の変化のためか、しゃがむことが苦手な方が増えたように思えます。

相撲の立会いなどもそうですが、しゃがんでから立ち上がる勢いで力を出すことは日本的な所作の一部であったのだろうと思えます。

西洋にはこのような所作がないのかというともちろんそうではありません。例えば肩にバーベルを担いで持ち上げるときにはスクワットの姿勢から持ち上げますよね。

図を見ると分かりますが、お尻を後ろに突き出すようにしてからしゃがむと膝の負担が減ります。

動作の連動性に着目すると、

足首の背屈、膝と股関節の屈曲、腰椎と頸椎の伸展

がつながって起きていますね。

この動きをゆっくりと楽な範囲で床に横臥位になってやってみました。顎を前に突き出すようにしながらです。

そして、この連動バターンに慣れたら軽く速くやってみました。

それから、立ち上がって
両膝を合わせて足の裏を床につけたまましゃがむと、さっきより楽にしゃがめるようになっていませんでしたか?

特に足首をストレッチしていないのに不思議です!

どうも運動の連動性のバターンを意識化して変えることが関節の可動域を広げるようなのです。

そうそう、床に横臥位で動いているときに多くの方が下の方に少しづつ移動していることに気づきましたか?

とても原初的なはいはいです。
まるで原初的な生命に戻ったような気分がしたかもしれませんね。

フェルデンクライスのレッスン
アレクサンダー・ヤナイ
AY#457
photo:02