オンナの世界の渡り方・その4 | お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

イラストレーター古田真理子の、子どもと格闘する家庭学習の記録。またはお仕事の記録。

どだだだだと書き連ねましたが、これが最後。


自分の娘には、オトコに頼らずとも生きて行けるようなキャリアを選択してほしい。
でもそのキャリアって、どんなキャリア?

いわゆる手堅い資格仕事ばかりが、キャリアじゃないよね。

「やりたい仕事」と「やり続けられる(キャリアを積める)仕事」は別なんだよねぇ。
ハナがそういう仕事を選ぶかどうかはわからないし、
そうじゃない時はどうすればいいのか。

資格仕事は、会社を止めてもキャリアを続けることが出来やすいけど、
そうじゃない仕事の場合、結構大変。

しかもまだまだ世の中、特に育児をとりまく世界は、仕事を続ける「ワーキングマザー」に不利です。

だって、妊娠時の母親教室だって、平日昼間にあるのが普通。
(そもそも、「母親」教室ってなに?結局母親メイン?「親」教室なんじゃないの?)
出産を扱う病院の激減で、患者が殺到し、妊婦として受ける定期検診だって、そーーとーーな待ち時間を費やすので、平日は一日費やさないとほぼ無理です。
幼児期の予防接種だって平日だし、
幼稚園は平気で平日に行事があるし、学校の面談だって、普通に平日。

そもそも、育児を丁寧にしようとすればするほど、「専業主婦」じゃないと出来ないよネッ!てな手間ひまかかることばっかり言われるしー、

家族のあれこれの用事も、
家で誰か、自由に時間が使える人物が待機してくれれば解決できるけれど、
そうでないときに、問題が頻出します。

お父さんとお母さん、同じように働いても、育児責任が主にあるのは「お母さん」。
より、子どものために時間を使うことを期待されるのは、「お母さん」。

ワーキングマザー道は、厳しく、険しい。

だから、大半のワーキングマザーが結局、キャリアを重ねた人であっても、色々思い悩んで仕事を辞めてしまう人が多いのでは、と思います。

ここを貫いて、キャリアを重ねる事は、そーーとーーの強い意志と、夫の協力がないとダメなんだなぁ。

こう思うと、ハナが大人になり、結婚して、仕事をしたい、でも子どもも生みたい、そう決断したときに、私は「おばあちゃん」として、しっかり助けてあげたいな、、とは思っていますが、
その時までに私が元気とも限らないしね!?




結局、子どもを持ったときに、相応に「母親側」に負担がかかるのが、今の世の中な訳で。

世の中これでいいの?

そんな思いをずっと持っておりました。


私は、フリーランスで自宅で仕事をして、これがとっても性にあっていて、これからも家庭と仕事をバリバリ両立していきたい所存でありますが、
だからといって、ハナにフリーランス稼業になってほしいわけではないし。
他の仕事を選んだときに、どうなる!?


という思いが、ずっとモヤモヤとありまして。

働きたい、と思ったときに、世の中の、「オンナ道」は険しすぎやしないかい?



カツマーみたいにはなりきれないし、

インディでいこう!/ディスカヴァー・トゥエンティワン


とはいえ、男に頼るモテ女子道は、リスクが高くて母としておすすめできない。

でも子どもを持たずにバリバリ仕事をする「負け犬」ほど大胆にもなれず、
負け犬の遠吠え/講談社


「くたばれ専業主婦」とか言われても、哀しくなる…
くたばれ!専業主婦 (知恵の森文庫)/光文社


で、最初に戻る。
そんなこんなをモヤモヤ思っていたときにですねー、この本に出会った訳ですよ。

無頼化した女たち/亜紀書房
¥1,944
Amazon.co.jp

私みたいに、ジェンダーについて、その正しさは何か?思い悩んでいた人間にピッタリの本でした。

オンナとして生まれたけれども、オンナにとらわれたくない。



でも、社会的にオンナとしての役割を期待され、

また、結婚し、妻となり母となって、実際に担うことになり、

「女子道」は何か、またはそれを取り巻く社会について、
また、対する男子たちの意識について、
モヤモヤ思い惑っていた冥府魔道を(本文にもそう書いてあったw)シッカリ照らしてくれたようなかんじ。





面白かったよー!

って、結局、この本の紹介をしたかっただけなんだけど(笑)


女子文学界における無頼人、清少納言から最強の紫式部までの記述もおもろーでした。

無頼化といっても歴史があるのねぇ。



今、自分の立ち位置はどこにあるのか?

そして、ムスメはどこに導きたいと思うのか?

または、ムスメは将来、どの立ち位置の人間になりたいと思うのか?




自分が女である以上、オンナの世界とは切っても切り話せないのだなぁと、この年になって、やっと悟りましたワ…w

自分のモヤモヤ頭を整理して、「オンナの世界」を理解し、導くためにも、この本は面白い「ガイドブック」と思います。



おすすめですよーん!

まだまだこのニッポンの世界、オンナの多様な人生へ対する理解が足りないとは思うのだけど、
不平不満ばかり言っていても仕方ないでしょ。

サバイバルしていくためには、そんなこと言ってられない!ってのも正直なところ。

自分の代だけでなく、ムスメへと続く「女道」ですから、しっかりと考えて、導いてあげたいなぁと思う今日この頃でございます。





いじょ。

思い悩む元女子、そして現女子の母が長年の思いを書き連ねてました。
長い上に、乱文すんませーん!

。。。

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