ウチの一輪車が雨漏りするガレージの中で朽ち果てていたので、おにーちゃん(長男)と蘇生作戦を実行した。
近くのホームセンターで7~8年前にグリップが片方無くなってるってことで半額くらい?で売られてた時に買ったものだ。
ホイールもすっかりサビて塗膜もボロボロの状態。しかもタイヤは空気が抜けペチャンコの状態で長期間経過したためにタイヤがつぶれたままの形になってしまって空気を入れても転がすとガタンガタンなるw。ってかパンクしててせっかく入れた空気はすぐに抜けてしまう(爆)。
全く使わないわけではなく、庭や花壇に土を入れるときに裏山からコイツで運ぶのだか、いつもガタンガタン跳ねながらしかもタイヤパンクしたまま使ってた(爆)。
本体のサビ落としとペンキ塗り、それからタイヤ交換もすることにした。
ってことで、タイヤ付きのホイールを買ってきた。
空気が抜けてしまうことがない「ノーパンクタイヤ」にしてみた。空気の代わりに発泡剤が充填されているのでパンクしない。
古いホイールは分別して捨てる。
よしw。
思ってた以上に塗膜と鉄の劣化が激しくて驚いた。
まあ、一般的には買い換えのレベルw。
散々使ってこうなったなら新しく買うのもいいけど、買い換えするほどの稼働はしてこなかったからここはやっぱりレストアだな。・・・楽しいしw。
「サビてる」って域を超え「腐ってる」。しかもあちこち穴まで開いてしまっているw。
ガレージの壁際に立てて保管してるため、地面と接触する部分は雨水を受けて腐食が特に激しい。
まずはサビ落とし。
お兄ちゃんに汚れてもいい服を着せ、高速グラインダーでサビをおおまかに削ってもらった。
初めての機械に興味津々だ。
回転する機械を使うときは軍手なんか着けちゃだめだって話もした。
巻き込まれたら大変だからね。
保護メガネも買ってやらないとな~。しかもサンダルだし。
おとーさんは液体のサビ落とし。強い酸で赤サビを還元する。
グラインダーは1機しか持ってないので、おとーさんは昔ながらのサンドペーパーでサビ落とし。
あまりにもひどいので、移植手術を検討・・・。
家じゅうを探してもなかなかちょうど良い太さの鉄パイプが見当たらず、どうーしようか考えてたらお兄ちゃんがたき火をかき回すときに使ってる鉄パイプを思いついた。
「なるほど!」太さも同じくらいかも!と思ったらホントに径が一致した。
しかもたき火のときにテキトーな長いものってことで使ってただけで、無くなってもどーでもいいものだからこれを使うことに決定。
まずは腐食のひどい部分を切除。
切除完了!
たき火の鉄パイプを同じ長さに切断してはめてみた。
こっち側はい~感じ。
でも反対側は腐食が進みすぎてカーブしてるところまでやられちゃってる。
鉄パイプを曲げる「パイプベンダー」は持ってないので、直線のところまでしか切り落とすことができない。
でもギリギリまで落とした。
穴があくほどサビが進行してしまっているので、パイプの肉厚は相当薄くなってるってのは容易に想像できることなんだけど、アーク溶接は薄板の溶接には向かないからこーなるんじゃないかってのは思ってはいた。
期待を裏切ることなく火花が散ったと同時に大きな穴が開いてしまった。
一瞬で鉄が液状になるので、薄板だと溶け落ちてしまう。
そしてこの穴をふさぐべく溶接を続けると更に隣に穴が開いてイタチごっこになるってのが素人のアーク溶接w。
それを踏まえてチョン付けの連続で何とかくっついたw。
見た目は汚いけど、とりあえずついた。
おにーちゃんが溶接してみたいというので、ちょっと体験はさせておくかと思い要らない端材を持って来てやらせた。
断面がL字の「アングル材」と呼ばれる鋼材。
まず片面を俺が付けてやってもう片面をやらせた。
アーク溶接の原理を簡単に説明して
「火花見るなよ!目が見えなくなっちゃうぞ!」って言ってからいざ挑戦。
なんでも体験することが大切。
本当は大人も手袋つけて不燃性のエプロンつけて革のブーツ履いて作業するんだが、こんなことさせるとは思ってもいなかったので何も保護具がなく、そのまま作業に入った。
治るケガならどんどんやって学ばせたい。自分がそうしてきたように。
痛い想いをしたときにそうならないようにするにはどうしたらいいか考えさせたい。
全然ついてねーしw。
難しいよね。
ペンキを塗る前にサビ止めスプレーで下塗り。
おねーちゃんも目を輝かせて出てきた。
おねーちゃんも溶接やりたいと言ってきたが、これはさすがにダメ!
移植手術を受けたところもキレイに塗れた。チョン付けしたところは強度が出せないので、更にたき火パイプを短く切って少し叩いて径を一回り大きくしたものを被せたものを溶接した。
ヤフオクで調達したペンキが到着。
ホームセンターで買うと高いから売れ残りを出品している人を探した。送料がかかるからこれから使う予定の分もまとめて落札した。
箱を開けると「段ボールナイフ」ってのが入ってて、オマケに入れたとしてはアイテムが不自然だし(爆)、使用感もあったことから間違えて入れたままフタしちゃったんだと思って出品者の人に送り返した方がいいか聞いたら処分してくださいってことだった。
ので、ウチでもらったw。
使う機会はなさそうだけどw
ナイフがどこに行ったのか大きなモヤモヤを解消してあげることができたと想像すると何か嬉しいw
届いたペンキで上塗り開始。
少し薄め液で伸ばしてエアガンで塗ってやればキレイに塗れるのだが、吹きつけ塗装は倍以上の塗料を消費するくせに塗膜は薄いものになってしまう。
刷毛塗りは見た目はキレイじゃないけど濃いペンキでベッタリ塗れ、その分サビにも強くなる。
そして一輪車なんてキレイに塗る必要はない。
ってことで刷毛塗り。
おねえちゃんも「やりたい!」って言ってきた。
「絵の具と違うからね。顔についたらお風呂入っても落ちないからね。あした学校なんだからつかないように気をつけて塗るんだよ」って言ったそばからあごが緑になったw。
夢中w
完成!
BOFORE
AFTER