日本神話シリーズ第1話 イザナギとイザナミ | 運の良い人・まる◎さんの感動日記

運の良い人・まる◎さんの感動日記

運がよくなる 願いが叶う 金運が良くなる ダイエット 成幸になる方法 神社巡り 郷右近丸彦

 

■■ 日本の神のできごと ■■

 

 

【1】 イザナギとイザナミの激しい愛

 

 

イザナギ(男性神)とイザナミ(女性神)は

日本という国を創った神であり、

そして

男性神と女性神の初めての神

(それ以前は両性具有の神だった)と

昨日解説をしました。

 

で、その2人から産まれた神がたくさんいて、

その中でも三貴子と呼ばれる神がいる。

それが

長女・アマテラス、

次女・ツクヨミ、

長男・スサノオなのですが、

実は正確には、この三兄弟は、

イザナギとイザナミから

産まれたこどもではないのです。

 

 

どういこと?

というとを、これから物語を交えて解説します。

 

 

イザナギとイザナミは、

男女としてとてもとても愛し合って、

たくさん「まぐあい(S●X)」をして

たくさんのこどもをイザナミが産みます。

たぶん、とてもとても気持ちよかったんだと思います。

こどもだけでなく、

日本という国そのものも産んでいきます。

 

こんなに気持ち良いこと、あったんだぁぁ~ !!

まさに、創造する神の行い。

 

これってね、基本的に素晴らしい話だと

郷右近は思っています。

 

単なる快楽だけの、

すけべぇなことではなくて、

本気で男女が愛し合い、

その糧として子供が産まれるんだよ、

というモデル、すなわち、原型がここには示されています。

 

 

ところが、あるところから狂ってくるのです。

これが、実は、比喩なんですけど、

とても含蓄のある人間がおこしてしまう、物語でもあるのです。

 

 

 

 

イザナギとイザナミは、とても愛し合い、

その営みのすえに、イザナミはこどもを産みます。

ところが

火の神・カグツチを産んだことによって

イザナミは「ほと(女陰)」を焼いてしまい、

それが原因でイザナミは死んでしまうのです。

 

 

愛する妻を失ったイザナギは、

怒り狂って我が子であるカグツチを斬り殺します。

 

 

 

それって、いくら妻を愛しているからって神さまのやること?

と思うのですが、

イザナギって愛情も深かい人(あ、人じゃなくて神だけど・笑)

だけど、めっちゃ激しい人(神だって)だったんですねぇ。

 

 

 

で、イザナミは死んで黄泉の国に行くのです。

ところが、イザナギは亡き妻が愛しくて愛しくてがまんできず

イザナミに会いに黄泉の国に潜行します。

 

 

☆ ☆ ☆

 

普通、人間界の場合は妻が死んだら、

次の相手を探すのだけど、

神さまだからねぇ、

死んだ人(だから、人じゃないって・笑)を

おっかけちゃう。

古事記にも日本書紀にも、

その当時は他の神様のことが書かれていないから、

女性神がイザナミ以外にはいなかったんだろうね。

いるとしたら、それはイザナギ自身のこどもだった。

だから、まぐあいするには、

イザナミしかいなかったとも解釈できます。

 

イザナギ、精力絶倫だったんだね。

それは、男として解ります(笑)

俺は人間だけども(笑)

 

 

 

実は、さらに深く読み解くと、

この後、イザナギは近親相姦をしていくのだよ。

それは、しょうがない事情があってのこと。

だって、女性神は自分のこどもしかいないんだから。

 

 

神話って、何を伝えたいかというと、

断罪であったりするのですよね。

 

神であっても、まちがったことをしていて、

それを反省して、進化する話が、寓話として書かれています。

 

 

この神話って、日本のことだけではなくて、

ヨーロッパや中国の神話も同じ話があるの。

 

シェイクスピアの文学は、まさにそれがテーマだからね。

 

それが、同時進行していて、各国で同じような意味の文献が

残っているんですよ。

 

オセロも、ハムレットも、おんなじだからね。

 

 

そのことの深い意味について、解りたいと思うのです。

つまり、世界各国にまつわる神話には、

共通のメッセージが込められているということなんだよ。

 

 

 

 

 

【2】 愛が呪いに変わる時

 

 

イザナギが遠い遠い国の黄泉についた。

ところが、イザナギは隠れて出てこない。

隠れているところは解ったので、イザナギは声をかける。

 

イザナミ、死んでも貴女を愛しているよ。

もう一度この腕で貴女を抱きたいのだ。

どうか、私の前に姿を表しておくれ。

 

イザナギ、私も貴男を愛してるわ。

でも、私は死んでとても醜い姿になってしまった。

愛しい貴男にこの姿を見られたくないのです。

私は死んでも神。

必ず元の美しいカラダになって戻りますから、

どうぞそれまで、待ってて欲しいの。

貴男の愛が本当だったら、待ってくれるでしょう?

 

わかった。

私の貴女への愛はホンモノだ。

貴女を殺してしまった我が子のイカヅチを殺したことが

何よりもの証拠だよ。

 

イザナミ

。。。。。絶句。

 

 

 

 

というような会話がありまして。

イザナギはいったん自分の治める国へと帰ります。

だって、日本を創っている最中なんだからね。

やること、たくさんあるワケです。

 

 

しばらくして、多分、郷右近の推測では

100年くらい経ってから

再び黄泉の国へと降り立ちます。

偉いぞ、イザナギ。

よく、ここまで我慢した。

 

 

 

愛するイザナミよ、再び会いに来たよ。

カラダの具合はどうだい?

貴女に会いたいのだよ。

日本のことでいろいろ話したいこともあるのだから。

一緒に創ってきた国なんだから。

これから、この国をどう育てていくか、

貴女と話したいんだ。

 

 

ダメよ、イザナギ。

まだ貴男には会えません。

まだ、私は元の姿に戻っていないのです。

それどころか、とても醜くなっている。

とても貴男に会える状況じゃありません。

 

 

いいじゃないかぁ、イザナミ。

貴女を愛しているのは姿だけじゃないよ。

貴女の心、貴女そのものを愛しているのだから。

 

 

と言って、待ちきれずに

持っていた櫛に灯を付け、明かりにし、扉を開きます。

 

 

すると !!

そこには、腐り果ててウジ虫が沸き、

腐ったとてつもなく嫌な匂い、

そして、黄泉の雷が明滅するというイザナミが居たのです。

 

みぃたぁなぁぁぁ~っ !!

 

ひゃぁーーー !!

怖ーーーーっ !!

 

 

びびるイザナギ。

さっき言った言葉はどこへやら、

すぐさまその場をトンズラしてしまいます。

 

 

これに怒ったイザナミは鬼女の家来に追いかけさせ、

自らも腐乱死体となったままイザナギを追いかけます。

 

これって、完全に日本ホラーの原型ですね。

日本のホラーって古事記の時代、

今から1,302年前からはじまったんですね。

 

 

 

【3】 イザナギとイザナミの離婚

 

あわてて逃げるイザナギが黄泉の国と現世の境界線に

さしかかった時、とうとうイザナミに追いつかれます。

 

 

これはヤバいと殺気を感じたイザナギは

そこにあった巨大な岩を投げつけ、黄泉の国の扉を封印します。

 

間一髪セーフ。

 

 

ここで、あろうことか、動転したのか、

とんでもないことをイザナギは口走ります。

 

 

愛するイザナミよ、変わり果ててしまった貴女を

これ以上見るには忍びない。

そうやって私を追いかけるのはやめて欲しい。

離婚しよう。

 

 

なにぃ?!!

いつまでも愛していると言ったのは嘘だったのか !!

私の気持ちも聞かずに一方的に離婚を言い渡すなんて

私は承知しません !!

絶対に離婚をしないし、死ぬまで呪ってやる !!

(もう死んでるんですけど・笑)

そんな嘘を言うのなら、私は黄泉の国の王となり、

イザナギの国の民を毎日1,000人殺してやる !!

 

なにを言うのだ、イザナミ。

それなら私は、一日に1,500個の産屋を建てよう。

そうしたら、国づくりも続行できようぞ。

 

 

☆ ☆ ☆

 

この意味、よく考えてくださいね。

イザナギとイザナミが愛し合って夫婦和合でやってきたこと。

ミッションは、日本という国を創ることだったんです。

それが、途中で夫婦が離婚することになり、

日本は建設途中で、イザナミが抜けてしまったということ。

それどころか、あろうことか日本の国民を殺すと宣言した。

 

 

これ、相当にヤバいことなんです。

ちなみに、この時点で出来上がっていたのは、

本州、四国、九州、佐渡島。

北海道と沖縄以外の日本の全てです。

 

 

 

 

【4】 アマテラスとスサノオ出生の秘密

 

 

イザナミと一方的な離婚宣言をしたイザナギは

黄泉で受けた身のケガレを落とすために、

九州・日向国(宮崎県)の橘の阿波岐原という海で

ミソギ・ハライをします。

 

その時に左目を洗い、落とした涙から

アマテラスが産まれます。

右目を洗うと、またまた涙があふれ、

ツクヨミという次女が産まれます。

鼻を洗うと鼻汁が出て、そこからスサノオが産まれたのです。

 

 

☆ ☆ ☆

 

はい。

ここで、よぉく考えてください。

 

つまりですね。

アマテラスとスサノオは、

イザナギという男性神が単独で産んでしまった神なのです。

 

マリアが処女懐妊したという話がありますが、

後のち日本の重要な神となる、

アマテラスとスサノオは男から産まれたんですよ !!

しかも、涙と鼻水。

涙だったらちょっと綺麗な感じもしますが、

スサノオは鼻水です。

ここに、スサノオの劣等感の原点があると思われます。

 

お姉ちゃんの2人は眼。

俺は鼻。しかも鼻くそまじりの鼻水か !!

どうせなら父ちゃん、よだれから弟を産んで欲しかったよ。

と、スサノオが言ったかどうかは定かでありません。

 

いや、すみません、そんな神を冒涜すること言わないでしょ。

暴言しました、ごめんなさい。

 

m( - - )m

 

 

 

 

【4】 アマテラスとスサノオがなぜ仲違いしたのか?

 

 

父、イザナギはそれでも国づくりという自分の責任を

ちゃくちゃくと行っていました。

 

一人では全てをまかなえないので、

もっとも大切にしたこどもであり、

神の三貴子に重大な任務を与えます。

 

アマテラスは、高天原(天上界かつ太陽)を統治すること。

ツクヨミは、夜の食国(夜の時間、かつ月)を統治すること。

スサノオは、海原(海ですが定かではありません)を

統治すること。

 

 

ところが、スサノオは、大人になっているのに

母であるイザナミに会いたいと泣き叫び、

海原を統治するという仕事をしませんでした。

 

 

そもそもだね。

スサノオさん、貴男に母はいないから。

お父さんから産まれちゃったんだから。

そのことを理解しなさい。

 

 

それで、イザナギ(父であり、その当時の最高神)は怒って

自分のやることやらないなら、おまえは首だ !!

この国から出て行け !!

と、我が子を追放してしまいます。

 

 

泣きながらスサノオは、追放される前に

お姉ちゃんのアマテラスに別れを告げてくる。

 

と言って、高天原(神の国)を目指します。

 

 

ところが !!

 

アマテラスはスサノオの悲しみを理解せず、

あろうことか逆に高天原を自分のものにしようと攻めてきたと

勘違いをして、スサノオに攻撃をかけてしまうのです。

 

☆ ☆ ☆

 

なんちゅう姉弟喧嘩。

父も父なら、子供たちも子供たち。

 

けっこうみんな罪つくりなこと、というか失敗してるんだね。

神さまも。

 

 

 

 

【5】 スサノオの乱暴狼藉と天岩戸

 

 

高天原についたスサノオは、それは誤解だと

アマテラスに謝りつつ、

決して高天原を攻撃しないという誓約をします。

 

それで和解をして、スサノオは高天原でしばらく暮らします。

 

ところが、ここでスサノオは気をゆるしていろいろと

乱暴狼藉をやっちゃうんですね。

 

宮殿の中でウンコをするは、

貴重な食物をつくる田畑を荒らすは、

あげくの果てにはいたずらで、

馬の屍骸をアマテラスの部下である女性にぶつけてしまうのですが、

これがショックでその部下の女性が死んじゃうのです。

 

それ、いたずらの域を超えてるでしょ !!

 

と、弟をかばいきれなくなったアマテラスは怒って

天岩戸へ隠れてしまいます。

 

これが、アマテラスが天岩戸に隠れたという真相です。

 

 

☆ ☆ ☆

 

でもね。

それは、スサノオは、この時は悪いです。

だからといって、それに対応したアマテラスはどうなのか?

 

ぷんぷんと怒った、

抗議をするという意味もあり、

天岩戸に入ったのだけど、

そのために太陽が無くなり、

全世界が真っ暗になっちゃうんだから。

そのため、たくさんの神も人も大恐慌に陥ったんだから。

 

それ、責任放棄じゃありませんか?

 

一応、父イザナギもエキセントリックなことをしているけど

仕事としての責任は果たしてきたんだよね。

 

高天原(天上界)と地球を照らす太陽そのものの管理を

まかされた役目の人がやることではないよね。

 

と、スサノオは反省しながら思ったはず、と

郷右近は考えます。

 

そんないきさつがあって、アマテラスは天岩戸から出て来て

世界は無事に復活をし、スサノオは高天原からも追放されます。

 

この後のことなんです。

 

郷右近が考える重要なことは。

 

 

 

 

【6】 スサノオがヒーローに変わる時

 

 

スサノオノミコトという神の面白いのは、

ここからなのですが、高天原から追放された後に

とても反省をしたのか、

みちがえるような好人物になっていきます。

 

 

まずは、ヤマタノオロチを退治します。

ヤマタノオロチは、八つの首と八つの尾を持つ化け物で、

好んで人間の娘を食べます。

 

ここで、ちょっと郷右近の突っ込み。

おいおい !!

なんで、娘しか喰わないんだよ?

ばあさんを食べる化け物って、ほとんどいないんだよね。

男なんか、食べないで足で押しつぶしちゃうからね。

 

それが、よくわからないんだけど、

日本だけじゃなくて世界中そうなってるんだよね。

 

 

ちなみに、ゴジラシリーズに登場する金色の怪獣・

キングギドラは、ヤマタノオロチがモデルになっています。

キングギドラは首が3つで尾は2本ですが。。

キングギドラは、娘、食べません。

その部分あって、郷右近はキングギドラは好きです(笑)

 

脱線しました。

m( - - )m

 

 

ヤマタノオロチの生け贄として差し出されていた

とても美しい女性がいました。

クシナダヒメといいます。

まだ少女だったクシナダヒメなのですが、

スサノオは

この少女に母である(母じゃないんだけど、本当は・笑)

イザナミノミコトが少女だったことにイメージをだぶらせてしまうのです。

 

 

この生け贄の美しい姫を助けて、

俺はこの姫と結婚する。

そして、新しい人生で、俺は生まれ変わってやり直してみせる !!

 

 

と、俄然決意 !! 

いっきなり、スイッチが入っちゃったのです。

 

 

それまで、ぐだぐだしていただらしない神さまでしたが、

そこは、神は神。

しかも、血筋でいうとサラブレットです。

 

やる時は、やっちゃうんですねぇ。

スサノオノミコトの快進撃がここからスタートします。

 

神ですから、いろいろな霊力があります。

まず、クシナダ姫を櫛に変身させます。

その櫛を自分の髪に差し、ヤマタノオロチから守り、

そして自分のプライドとして自分を追い込んで戦うのです。

 

クシナダヒメという名前は、ここからついたんですよね。

 

で、見事、ヤマタノオロチを退治して、

その功績で、その村を救い、一躍ヒーローとなっていきます。

 

ヤマタノオロチを退治すると、その尻尾から光り輝く剣が出てきます。

これが、「草薙の剣」という日本の宝の一つ、神のツルギとなります。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

ここで、ちょっと閑話休題。

世界にある神話は、実は、たくさんの同時に起こっている符合があります。

 

この話、ちょっと前にボクが書いた

ギリシア神話に同じような話が出て来るのです。

 

ダナエの話の時にね。

登場するペルセウスが、スサノオとそっくりです。

まだ、読んでない人はこちらもどうぞ。

 

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

http://ameblo.jp/gogo-pro/entry-11921592546.html

 

 

 

 

【7】 スサノオとオオクニヌシ

 

その後のスサノオは、母に会いたい ! 

と、泣き叫び、ただをこね、

窮地を脱出したと思いきや安心して

いたずら過ぎて、周りに迷惑をかける、

という、しょう~もない、

こどもが大人になったような人(だから、人ではなくて神・笑)

だったのですが、

愛する妻を得たとたんに運命が変わります。

 

 

その後は、正真正銘のいい人になっちゃうんです。

武力に強いだけではなく、芸術文化について才能を発揮。

文武両道、しかも、周りから尊敬されるようになり、

それが気持ちよかったんでしょうね。

 

 

今まで失敗を繰り返し、

しかもその失敗が普通の人(だから !・笑)の

常識を超えるくらいのことを経験したので、

反動で、ものすごぉぉぉく、

いい人(神)になっちゃうのです。

 

 

 

この神話って面白い。

まるで、俺のこと?

と、思えるくらいです(笑)

 

 

で、ですね。

ここまでの話は、実はベースは「古事記」の記述を元にしています。

 

 

もう一つ、日本の神話は「日本書紀」っていうものもあるのね。

この2つが神話の原点なんだけど、微妙に書かれている詳細が違うのです。

 

 

でも、明らかなのは、

スサノオの孫(古事記)か、息子(日本書紀)が、

オオクニヌシノミコトなんです。

 

 

 

 

☆ 今日の結論 ☆

 

つまりですね。

オオクニヌシノミコトは、

男性と女性から産まれた直系の子孫なんですよ。

 

スサノオ(男神)とクシナダヒメ(女人)のハーフであることは間違いない。

 

 

神と人との出自がはっきりしているハーフの神って、

かなり貴重な存在なのです。

 

それが、オオクニヌシノミコトなのです。

 

 

知ってた?

 

けっこう、ここまでの深読み、知らなかったでしょ?

 

だって、こんなこと、どこにも書いていないもん(笑)

 

 

 

 

 

この後の話も、えんえんと続くんです。

 

 

この続き、

伊勢神宮と出雲大社の関係につながっていくワケですよ。

 

 

昨日も述べたけど

伊勢(アマテラス)と出雲(スサノオ・オオクニヌシ)の因縁、

呪いの歴史があるのです。