母を連れて温泉 | 自分らしくしなやかに

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自分の人生をいきたいと願いつつ還暦になってしまいました
母の縛りはますます強固に、介護という名で重くのしかかっています

私や主人が出かける事を

羨ましがる…というよりは詰る様な
言葉を言う母は
とにかく自分が出かけたいのです。
 
夕飯の買い物ですら、行けさえすれば
自分が行きたい…
でも、もう何年も何年も前から
1人では行かず、私が連れて出ています。
 
ランチや映画、温泉も
私が連れて…というよりはお伴しています。
 
私の気持ちは
楽しい事はほぼほぼなくて
気を使い、荷物を持ち、運転をし
介助し、言葉を選びながらの
お出かけです。
母が喜ぶなら…ですが、
こちらの顔は多分そんなに楽しげではないのでしょうね。
 
そしてこれはもう何年も何年も…
 
まだ、連れて行ってくれる?
と、言ってくるなら
いいのだけど
母の言葉はいつも「行こか?」
です。
 
選択の自由があるなら
「行かない」と言いたいです。
 
そして今回は
温泉に連れて行く事になりました。
今までも何度も行っている定宿です。
 
テレビ見ては、人の話を聞いては
羨むし
とりあえず母が満足しないと
私の自由がない!
それだけです。
 
母を温泉につけてやりたいなんて
優しい気持ちは
ほとんど(0ではないけど)ありません。
 
もう、何度も最後、最後って
出かけています。
 
今回は、いつも母の相手もし、
私の愚痴を聞いてもらっている
母の友達(Sさん)と
よく母を旅行に連れ出してくれていた
親戚(Mさん)の女4人でした。
 
私もSさんが母の手を引いて歩いてくれたり
ずっと話し相手をしてくれていたので
すごく気分的には軽かったです。
 
行くまでは
「こんな身体で温泉に入れるかしら?」とか
「しんどくなったらどうしよう」などと
ぶつくさ言っていましたが、
直前の病院での検査でも何事も無し・・・
未だ10年は生きそうな結果でしたから
私は何も心配などしていません。
 
母も結果的には楽しそうに過ごし
食欲もモリモリで
歩くのがおぼつかない以外は
全盛期の母と変わりませんでした。
 
唯一いつもの母が露呈した出来事がありました。
 
旅館に入って
「ご飯の時間は何時にしましょう」と
聞かれた際に、私が
「みんなお昼が遅かったし、7時でいいかな」と、
みんなに同意を求めた時
 
母が「遅いんちゃう?6時か6時半にしたら?」と言ったので
 
「でも、お腹空かないんじゃない?」と
答えたのが気に入らなかったみたいで、
 
「ほら、なんでもそうやって自分の思う通りにしようとする!
それやったらいちいち人に聞かんと決めたらええねん!」と
気色ばんで声を荒げました。
 
一同唖然!です。
 
そんなに怒らなあかんとこ?
 
私も「あちゃ〜」と思いました。
 
そうそう、なんでも「はいはい」て言っとけば良かったのですよね。
 
「やっぱり6時半にしようよ」
とか
「そやなぁ、7時でいいか〜」みたいな会話にはならない親子
なんなんでしょうね。
 
ご機嫌で帰ってきた母・・・
 
「こんどはふたりで行こか!気を遣わんでええし・・・」
 
え?ふたりで楽しい?
私ひとりで運転から荷物持ちから温泉の介助までしろって?
 
平に平にお断りです・・・
 
母との最後の旅は何度続くのでしょう・・・
 
主人とも娘とも出かけたいです。
 
また、憂鬱な連休です。
どうやってやり過ごしましょう。