最近の母 | 自分らしくしなやかに

自分らしくしなやかに

自分の人生をいきたいと願いつつ還暦になってしまいました
母の縛りはますます強固に、介護という名で重くのしかかっています

最近のことを少し書きます

 

脱臼して入院、手術をし

一ヶ月のリハビリをし

見事に復活を果たした母ですが

今はまた病院に入院中です

 

この復活の日々のことは改めて記録するとして

 

今回の入院は

何をしたかというと

眼瞼下垂の手術です

 

数年前からまぶたが下がってきて

日によっては片目が閉じてしまってるように

見えます

 

「モノを見るのがしんどい・・・」

とは言わず

母はその状態を

「目が見えない!」と

表現します

 

何カ所もの眼科に連れて行って

調べてもらっても

特に大きな目の病気も無く

白内障の手術も済んでいましたし

本来の遠視の乱視

それと老眼・・・

 

と言うことで

眼鏡を合わせても

その眼鏡もうっとうしく

それを

「この眼鏡は合わない」

と言ってほとんど掛けませんでした

 

先生の目でまぶたを指でつまみ上げて

「こうやったらよう見えるねん」

と言うので

それなら眼瞼を少し切開して

目を開けないことには

いくら眼鏡を作っても見えないよ

 

どこの眼科の先生も

皆同じようにおっしゃって

その気になったら紹介状書きますね

と言うことで話が終わっていました

 

一番はじめはもう4年も前の話でした

 

それからなんどもその会話をくり返し

 

その間に心臓の手術、大腿骨の骨折と

大きな手術、入院を経て

今年、やっと紹介状を持って

形成外科を受診し、手術する事に踏み切ったのでした

 

5月に脱臼、手術というアクシデントがあったので

少し後に延ばして

先週入院、1週間の予定です

 

術後5日ほどして

先生が

「左目がどうしても下がってしまいますね。

普通は眼瞼下垂の場合は下がりっぱなしになるんだけど

お母さんの場合、開いてるときと開いていないときがあって、

ひょっとしたら、神経内科的な要因があるかもしれないので

一応診てもらいましたが100%無いとも言えないとのことでした

どうしましょう?」

 

要するにこの傷が閉じないうちにもう一度

もう少し引き上げる手術を

やってみるか

神経内科の確定診断を待って

病的な要因で無ければ

また半年後とかに再手術をするか・・・

という判断をしろと言うことでした

 

私は

「これでダメならもう諦めますので

今のうちに改善が望めるのならもう一度お願いします」と

先生に伝えました

それが水曜日のお昼のこと

 

夕方には先生が「明日、午後の時間に予定を入れますね」と

言いに来てくれました

 

いつも通り、院内を車椅子で散歩したり

カフェでコーヒーを飲んだり、売店でおやつを買ったりして

時間を過ごし、その日は少し急いでいたので

夕食が来る頃に帰りました

 

いつもは夕食が済むまで居て

食べ終わるのを待って帰ります

 

今までの入院では歯磨きまでさせてから帰っていたので

本当に毎日が大変でした

 

その夜のことです

 

母の携帯から着信がありました

 

一瞬迷ったのですが出てみると

看護師さんからで

また転けたのかと思い驚きました

 

母がかけ方が分からなくなって

掛けてもらった様です

 

「明日の手術10時からになったからね」と

母が言います

変更になったと先生が言いに来たと・・・

 

ちょっと疑いましたが

横に看護師さんも居るし

違ったら違うと言ってくれるかとも

思い、半分疑いながらも

翌朝、病院に走りました

 

車椅子に乗って準備してるかとおもいきや

ベッドでグースカ寝ていました

 

「手術が朝になったって電話掛けてきたから

走って来たんやけど?」

と言っても反応が薄い

 

机の上を見ると14時に手術となっています

 

コーヒーが飲みたいと言うので

下の売店に買いに行って

戻ってきてもよく寝ています

 

起こして飲ませようかと一瞬思ったのですが

またそれには時間がかかって

一日母に時間を費やして終わってしまう・・・

と思い、看護師さんに

「終わる頃に来るから何かあったら携帯に連絡下さい」と伝えて

そっと帰りました

 

今回の入院前から少しずつ

母の認知機能は落ちてきていましたが

 

一緒に居る私だけが分かる

何となくのエピソードは山盛りですが

思い違い?寝ぼけてるだけ?とも

思えることが多く

こんな確定的な間違いは初めてでした

 

無事二度目の手術が終わった翌朝にも

「先生が今日手術の予定やねんけど

どうしますか?って返事待ってはるねんけど

どうしよう? やっぱりしてもらった方がいいかな?」

 

と電話がありました

 

「昨日ちゃんと終わったから、心配せんでいいよから」

と何度もくり返し伝えて

「お昼から行くから、大丈夫よ」

と切りました

 

今までも入院すると

見えないモノが見えたり

来るはずの無い人が来たりと

いわゆるせん妄になっていましたが

 

今回は少し違う感じです

 

母の認知機能の衰えは

今後どうなるのか不安な反面

私にとっては少し楽になった気がします

 

それほど私にとって母は強大で絶対的で

逆らえない相手だったのです

 

また続き書きます