怒りが止まらないときに起きていること | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。和久田ミカです。

 

先日の記事の続きです。

 

 

 

ゲシュタルト療法は、基本的にグループワーク(=セッション)です。

 

ひとりひとりセッションをしていきますが、その様子をみんなで見るスタイル。

 

すると、化学反応が起きることがあるんですよね。

 

今日は、私に起きた 衝撃についてお話します。

 

 

 

 

私は受講生として、Aさんのワーク(カウンセリング)を見ていました。

 

すると、私の手が、自然に頭に行ってしまうのです、上の写真のように。

 

手が頭から離れない。

 

少しして、ガンガン頭痛がしてきました。

 

 

ゲシュタルト療法はソマティック。体の感覚を大事にします。

 

私の頭と手に聞いてみました。

 

「何を教えてくれているの?」

 

頭は ”ものすごく怒っている”、

 

手は ”それが外に出ないように”と 頭を押さえている、

 

と 言っているように感じました。

 

確かに、蒸気機関車のえんとつのような 感覚があります。

 

今にも頭から「シュポーDASH!」と 蒸気を上げそう。

 

 

クライアントのAさんのことは守秘義務で書けないので、私の反応だけ書きましたが、

 

クライアントの方の態度や言っていることが、父や母と被ってしまったようです。

 

 

 

心理学用語で「投影」と言います。

 

私は、Aさんではなく、Aさんを通して映し出された、私の両親を見ている状態だったんですね。

 

 

私のほかに怒っている人は、ひとりもいません。

 

昼食後だったので、うとうとしている人ばかり(笑)

 

(グループワークでは、寝たい人は寝ててもいいんです)

 

私だけが、怒りに打ち震えていました。

 

 

シェアの時間に伝えました。

 

(シェアは、自分が感じたことを伝える場です。分析や批評はしません)

 

 

「私は、怒りが止まりませんでした。

 

Aさんのせいではないですよ、と前置きして話しますね。

 

Aさんの様子を見て、父に対して『話が通じない』と憤りを感じたことを思い出しました。

 

Aさんのお子さんへの言葉、〇や◆や△や…私も 母から言われてきた言葉でした。

 

話しながらも、怒りがわいてきて、心臓がすごい勢いで鳴ってます。

 

今は両親ともなかよしですが、まだまだ 未完了の思いが残っていることがわかりました

 

ワークを通して、今後も向き合っていきたい。」

 

 

 

セラピストは、私に聞きました。

 

「その、頭に手が行くような感覚は、他の場面や人に対しても出ますか?」

 

怒りのときの体の感覚を思い返してみました。

 

この体感、…おお、主人だ。

 

 

「主人に対して、同じ感覚になります。

 

そのときは、言いたいことが出てこずに固まったり、

 

議論を避けて ちがう部屋へ逃げ込んだりします」

 

(セッションのレポはここまで)

 

 

上は、昨日ご紹介したポリヴェーガル理論の「安心のタネ」の本。

ザックリとした説明になりますが、動物は危険を感じると、「逃げるか」「戦うか」モードに入ります。

 

 

子どもの頃に両親に怒りを感じたときは、

 

●戦う

●逃げる

 

いずれかで対処したように思います。

 

 

でも、大人になってから出てきている反応は、「凍り付き」に近いです。

 

体も頭もフリーズして、グワーッとなってしまう。

 

あまりのストレスやこわさで、交感神経では対応できなくなった状態です。

 

トラウマに近いものだと思います。

 

 

 

草食動物が食べられてしまうとき、恐怖を感じないよう、感覚をシャットダウンする感じ。

 

レイプにあった人が「動けなくなった」というのも、同じ原理です。

 

 

 

本はこちらね。初心者向けの入門本です。

 

 

 

 

 

 

そんなわけで、初対面であるAさんが話す様子を見て、強い怒りに飲み込まれた体験は、けっこうヘビーでした。

 

 

 

で、これね。

 

日常でも 皆さんの中に、起きていることだと思うの。

 

●なんだかあの人と話していると、嫌な気持ちになる

 

●あの人の態度が、よくわからないけどムカつく

 

 

すべてではないけれど、をれは 無意識からの働きかけがあるかもしれません。

 

 

社会生活を送るためは、それを抑えたり、利害関係のない人に愚痴ったりして やり過ごします。

 

それでもOK。

 

でも、その根っこに触れたい人のためにセラピーがあるんだと思います。

 

久しぶりに、単発のセラピーを募集します。あと2名です。

 

 

 
【単発セラピー(90分)】2月20日しめきり あと2名
 
単発セラピー(対面・オンライン)を再開します。
 
トラウマは体に宿っているので、深くお話をお聞きすると同時に、ボディワークをしていきます。
 

何もご用意はいりません、

 

対面の場合でも、身ひとつでいらしてください。

遠方の方はオンライン(zoom)も可能です。

 

 

春は体も毒出しの時期ですので、心の浄化にもよい時期です。

 

17年間 磨き続けている「話を聞く技術」に、ゲシュタルト療法の「セラピー」を融合させたセッションを行います。

 

春はちょっと忙しいので、5名(→あと3名)までです。



●セッション料金 33,000円(税込)銀行振込

 
 
 
◆サロンの最寄り駅 水戸駅
  • 北口よりタクシー約5分
  • バス 片道:大人170円
  • 北口より徒歩約20分
*別途交通費・宿泊費をご負担いただければ、指定の場所まで伺います。(女性のみ)
その際は、セッション料が55,000円に変更となります。

 
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