因果応報は無慈悲な法則なのか? | 医師の前世療法・催眠療法~京都

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京都でヒプノセラピー(催眠療法)に取り組む医師が、前世療法、インナーチャイルドセラピー、潜在意識や催眠について語ります。うつ病、パニック障害、社会不安障害、恋愛・夫婦問題、生きがい、天職探し、子育てなど多様な悩みを解決できるのが催眠療法の特徴です。

【質問】

因果応報の法則があるというなら、
ひどい仕打ちを私にした人が、自分だけ幸せになり、
なんの咎めも受けずに暮らしているのがおかしいです。

それに、非の打ち所のない人が、障害者であったり、事故等に巻き込まれた時
それも因果応報、前世の行いが悪いからですよ
となるのでしょうか。
障害者は、前世では反省も何もしなかった極悪人でしょうか。
 
また現世でいくら反省しても、過ちやいざこざを一度行ったが最後、
来世があるならば、来世で生きていく事はあまりにも恐ろしいです。


【回答】


上記は、前世や輪廻転生を知り、因果応報の法則を知った人が持つ最初の疑問です。
『未来世療法』『「前世」からのメッセージ』(PHP)などの
ワイス博士の著作にもこのあたりが詳述されていますが、


私もワイス博士やホイットン博士と同じ視点に立ち、独自の見方も加えて、
この疑問に回答したいと思います。
つまり前世療法的な因果応報の法則という立場で回答します。


(以下を信じられない人は、一つの世界観、宇宙観の提示と受け取って下さい。
押し付けるつもりはないので、反論のメールなどしないでもよいです。)


まず、本当に因果応報があるなら、
悪事をして栄えている人はなんなのか
という疑問について。


これは、因果というのは結果が出たり、報いが来るのに機が熟さないといけません。
その機の一つは生まれ変わりの節目であるし、この世とあの世の移行期です。
死後にいわゆる「地獄界」であがない、残り分は来世、来々世でもあがないます。


もうひとつは、一生の中でも厄年やライフサイクルというのがあります。
厄年やライフサイクルの節目というのは因果の帳尻があう天機なのです。
厄年で大病を患ったり、試練に会って苦しむのがこれです。
逆に厄年から大開運する人もいます。
これまで苦労を重ねた人などにみられます(一生に数回あります)。


次に因果応報で苦しむ人を見たら、「あなたが悪いので当然の報いだ」
と冷淡になるのか
という話について。


もし、こんなふうに不運不幸で苦しむ人を見下す人物がいたら、
その人は因果の法則が何もわかっていない人です。
自分が他人を見下すなら、差別するなら、
今度は自分にそのような立場が必ず巡ってくるのが因果の法則なのですから。


「いかなる人にも慈悲の心を忘れてはいけない」ということです。
不運に苦しむ人や、健康問題やその他の不幸で困っている人がいたら、
自分なりに、神に奉仕する心で愛を実践するのが正道です。


もう一つ、因果応報にはプラスの側面もあります。
むしろ、こちらの方が重要です。
愛を実践し、他者を幸せにする生き方をしている人には
その積んだ善徳が幸福や幸運になって返ってきます。



今生の内にも機が熟せば返ってきますし、残りは来世にも貯金されます。
なので万一、今生でその努力が報われなくても必ず来世で返ってきます。
死の直前まで「努力」の意味があるということになります。


多くの人類がそんな心になっていけば、
時代とともに世界の様相は変わるのではないでしょうか?
中途半端な理解が誤解を生んでいます。


特に因果応報について知ると、自分にどんな前世からの
カルマのつぐないの試練が来るか怖くなり、そんな考えは
受け入れられないと考える人も一定数いるようです。


そんな人に考えて頂きたいことは、因果応報の法則を
認める認めないにかかわらず、人の運命とは、
いつ、何が起こるかわからないところがあるものだということです。


突然の事故死、突然の病死、突然、地震や災害に巻き込まれて
命を落とす、そういった不慮の災難は、誰の身の上にも
いつ、起きてもおかしくないということです。


それは因果応報や生まれ変わりについて認めるか認めないか。
ということにかかわりなく、まぎれもない真理として、
誰もが認めるしかない現実でしょう。


一方、もし、因果応報の法則を理解するのであれば、
それは、いわば積善の法則ともいえますから、積善を
すればするほど、未来の運命がより良いものへと組み変わる、
ということを認識することになります。


因果応報の法則というと、怖い感じがする人もいるのかもしれません。
しかし、積善の法則という表現にすると、どうでしょうか。


積善を重ねることで、善因善果の良い未来を引き寄せる。
つまり、どんどん運命を好転させていけることになります。


このことを認識すれば、もう、生まれ変わりや因果応報を
怖れる心配はないということになりませんか。


より詳しいことは、ぜひ拙著『魂の黄金法則』を
お読みください。