チャーシューメン | ぼくはグラスのふちをまわる

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昭和40年代の思い出や、酒場についてゆる~く語ります。

小学生の頃から10代、20代の頃はチャーシューメンは町の食堂やデパートの大食堂で唯一無二の存在だった。

最高、最上級の選択だと言っても過言ではない!

オムライスを頼むかチャーシューメンにするかは非常に大きな選択だった。

ラーメンだとなんの感慨も感動も無いけれど、これにたかだか5、6枚のチャーシューが加わるだけで一変する。

チャーシューメンとはそれほど少年を懊悩させる存在だったのであります。

不思議と言えば不思議だ!


なのにいつの間にかチャーシューメンは魅力的な一品では無くなる。

30代以降になると敢えてその存在を無視して頼まなくなるのだ。

気力体力の衰えなのか、加齢によるものなのかは不明ですが、あの大量の肉を希求しなくなるのは当然なのかもしれない。

そして普遍的な普通のラーメンが一番になる。


だけど時々勃然とチャーシューメンを身体と言うよりも精神が希求する日があるのよね。

そしてチャーシューメンを食べて、満足感よりももう自分は若くない事を実感するのである。

50代のチャーシューメンとはそんな存在なのであ〜る(笑)