出産後にすぐにもう1人と考える方が多いですが、どの程度間を空けるのが成績が良くなるのかを示している論文が有りましたので以下紹介します。
以下は妊娠間隔と成績の関係です。12-18ヶ月を1として6ヶ月以内、6から12ヶ月、18から24ヶ月、24ヶ月以上の臨床的妊娠率、正児出産率を比較検討しています。
6ヶ月以内 6-12 12-18 18-24 24ヶ月以上
妊娠率 0.88 0.99 Ref 0.98 0.94
出産率 0.84 0.97 Ref 0.97 0.91
臨床的妊娠率、正児出産率共に6ヶ月以内や24ヶ月以上は低下しています。
赤は正児出産率、青は臨床的妊娠率を示しています。
妊娠率や出産率はある程度開けた方が良いものの、逆にあまり間を開けると低下する事がわかります。
この論文の結論としては、体外受精による出産から次の治療を再開するまでの期間は半年未満の場合、そして2年以上の場合は臨床的妊娠率、正児出産率共に低下するという事になります。
この論文の結果を元に考えると、産んだ後はすぐにではなく1年以上は開けることが良いのかと思われます。
Decreased clinical pregnancy and live birth rates after short interval from delivery to subsequent assisted reproductive treatment cycle
Human Reproduction, Volume 33, Issue 7, July 2018, Pages 1316–1321,