藻岩シャローム教会フェア | 苔生した北の森を歩く

苔生した北の森を歩く

タイトルの森もコケもほぼあげてません。ぴえん。

 

小雨を連れていきたかったのは、結婚式場のオータムフェア。

※私は予定がありません

南区という、小樽からするととんでもない遠方にあり、おかげで15分遅刻してしまいました。しかもこの日にまさかの情報が来た。

最寄りの駅を間違えたのに送迎が来てくださって、ありがたかったです。

 

元は式場ですが、教会(プロテスタント)の牧師は本物だそうです。さらに矛盾なことに、「シャローム」とはヘブライ語(カトリックの公用語)で「平和な地」の意味。さすが無神仏国。

1組に付き1人、ブライダルコーディネーターが案内としてついてくれます。1人で来たどころか、自分のためですらないのは私だけでしたけど。

 

 

藻岩山の中腹にあるため、見える道路がほとんどなく、四季折々の中挙式を挙げられるのが自慢。遅刻のせいで突如模擬挙式(たしか参加希望ではなかったが)になりました。ここでどんな挙式を行うかの芝居を見学します。大聖堂内は撮影禁止。

メンフクロウがリングベアラー(本来は、バージンロードへ指輪を運ぶ身内の男の子)を務めるのがこの教会の凝った演出。これをやりたいがために全国から来るんだそうです。この日は音に驚いて逃げてしまったため、TAKE2でやっと役目を果たしましたが。

 

古くはライスシャワー、今ではフラワーシャワーやリーフシャワーなど、新郎新婦を迎える時には何かしら投げるのが通例。

ここでは、生の花。アジサイ、カーネーション、ナデシコ、バラ2種、キク。

さらに、花嫁のドレスは縁起がいい、とされ、人々が殺到するのを避けるために始まったブーケトス、またそれを逆手に取ったガータートスと、新郎新婦からも何かしら投げるのも通例。今どきはなんとベアトス。新郎新婦がパラシュートのついたテディベアを筒状の銃でぶっ放し、受けっとった人はラッキー、という演出です。

私は新郎新婦の真横に居たうえ、当たったらおっかないと思ってカバンで防いでました。

 

館内の至る所にドレス。小雨ちゃん喜んだろうなー

このアジサイっぽいのは私好み。

この天の川のようなドレスなど、小雨のためのものでは?奥のピンクやバラはかわいいれおにぴったり。

 

通常は「ンな雑な」という場所にありがちな新郎控室、ゲスト控室もしっかり。遠方からの方も多いので。

花嫁の部屋は3つ。1番狭くてこれくらい。広いとこの2倍はあります。

部屋に靴、アクセサリー、ドレス、全て完備。これはまあ当たり前なんですが、化粧道具一式なんとプレゼント。チークブラシなどは、なんと熊野筆。贅沢な。

もちろんドリンクもありますが、できればドレスを着る前に。汚さないように・・・

 

花嫁の控室には、女子の好きなネイル、ヘアも取り揃えていて、もちろん専属のスタイリスト、メイクアップアーティスト、ネイリストがいます。男性も見目綺麗にしにゃ。チークしれとかネイルしれとは言いませんが、清潔感は欲しいですからね。

ブライダルジュエリーは販売もあり。約12ブランドと提携。

 

私がここへ来た理由の1つ、そりゃ花です。いくつかの花から、女性限定でミニブーケをお渡し。私は遅刻なのでもらってませんが、あまりに花ばかり見る私を見かねたか、案内していただけました。フローリスト達にもやや飽きられていたほど、熱心なのは客のほう・・・

そして出来たのが、青から白へのグラデーションブーケ。花は私が選びました。これは、小雨へ送る花としましょう。早く元気になーれ

 

これまでも無料。そして、これからも一切費用0で、フェアに参加してました。

ヘアメイク体験。フォーマルなヘアスタイルが好きで、編み込みやフィッシュボーンに憧れる、と言ったら、スタイリストさんがさっさとやって下さったのがこれ。

やったことは極めて簡単ですが、フォーマルになりました。作り方をお願いして聞き出しましたが、一人でやるのは大変。

 

同時にネイル施術。

薬指がそう。元々ピンクの上から白を重ねて、ブラウン寄りのピンクのストーンを置いてもらいました。シンプルなのに上品。

※指輪に関しては「面倒を避けるために」この指にしてきましたが、そのおかげでこのデザインになったらしい・・・

 ・・・ここで言う「面倒」は、ご予定・お相手云々を逐一訊かれるのがうっとおしいため

 

私はほとんど花にしか目が行きませんが、ここは普段は誰でも利用できるフランス料理店。新郎新婦の御用があらば、フローリストが3日3晩徹夜で作り上げる花の会場になります。で、周りに料理もありますがそれより花だべ。

私好み。アジサイ、カラー、シンビジウム、リュウゼツランなどが溢れ出す、夏の力強さと、涼しさ。水の中のリュウゼツランが綺麗です。

細かい花や細いつるものを使うと、涼しさを演出できます。

 

メインテーブルは、アジサイが主役。日本ではキクは葬儀の場や重陽の節句に使われる、重々しい印象の花ですが、ブライダルでもバンバン使います。

 

やっとのことで料理の方まで行きまして、これはスイーツ先生の領分、題して「子どもの領分」。

ドリンク。左段はアルコール入りカクテル、右段はノンアルコール。超下戸で知られる私は、ノンアルコールをチョイス。

 

スイーツ先生の領分、スイーツ。今はデザートビュッフェが人気。料理もそうです。安くつくし、新郎新婦とゲストの距離も近くなるので人気なんです。

が、

本来、花嫁はあまり料理に手をつけてはならないのがルールなんです。

巨大なチョコレートクリームのケーキ。好奇心で分量を訊ねたのに、教えてもらえませんでした。レシピは門外不出、スバラシイ。

ただ、あまり砂糖は使ってないとのこと。

 

ライムピールを飾る。アイデア。ミントとキンギョソウ、ペンタスはエディブルフラワーなので食べらされます。

フォレストなんとか。もちろんノンアルコール。ライムベースの爽やかなお味。

20~30人のゲストの挙式で、北海道の相場で70~80万。ブーケの持ちこみ、ドレスの数、料理やケーキのグレードなどによって上げ下げはあります。写真だけ、2人だけならもっと安くなるし、ゲスト70人ともなると関東の相場で300万。

なるほど、式を挙げないカップルがいるのも判ります。

ここではケーキカットに宝剣ギャラクシア(ググって下さい)みたいな剣を使うこともあるし、ラム肉カット、フクロウ挙式、勿論オプションは使えば使うほどお値段は跳ね上がります。

 

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いやこれ、大発明。これがゲストテーブルに置くネームプレートなんです!お持ち帰りいただける記念にも、お礼にもなるアイデア。ネームプレート、記念品の小物、お帰りに配る粗品もこれ1つで済ませることが出来る画期的なアイデア。しかもおいしい。

ただし、お客様のお名前のスペルミス、また同名のお客様にご注意。

 

 

 

「ご自分の式のイメージはどうですか?」と聞かれましたが、全くここに合わない。

緑のガーデン、花も摘んできたような感じ、としか言えませんでした。

高級志向が肌に合わないんじゃなくて、野趣なんです。