乙女ゲームをやってみる・BFモード 第3章 | 苔生した北の森を歩く

苔生した北の森を歩く

タイトルの森もコケもほぼあげてません。ぴえん。

 

その日の朝。

「おはようございます」

始めて明神君から挨拶した。

「明神君から挨拶してくれて嬉しいよ」

と伝えたところ

だからそのマニュアルって何よ。

しかも買ったということは売ってる。見てみたいものです。

 

その放課後のこと(とはいえ、日の向きが同じなような気が)、廊下で屈んでいるくせ毛の男を発見。声をかけると、急に立ち上がって腰をやる辺り愛嬌がある。

あり得ないとは思っていたものの

『運命は偶然の重なり合いに過ぎない』タイプの人でした。頭が悪いの根拠はというと

まあ確かに。更に畳みかける現実主義

 

名言

『わけのわからない落書きに人生の一部を決められてしまうなんて、なんと不愉快なんでしょう』

by明神堅梧

 

私は占いを信じないので、

「絵が描いてあるだけの紙に何が判る」

「手相なんて手の皺」

というタイプで、この意見は真っ向からの否定はしないが、もう少しその「わけのわからない落書き」を探している目の前の人に配慮しようよ・・・

 

伝説を真っ向否定する男が捜しているのは、本物の鍵でした。

「一緒に探すよ、(テーピングのお礼返し)」

「いや、あれはあれでもう結構です」

「目が4つある方が早いよ」

「君に手間をかけさせる必要性はありません」

と押し問答していたものの、折れたのは明神君。

↑合理主義者の定番のセリフ。

 

~数時間後~

 

ご覧の通り、文字通り日が暮れている。少なくとも今日は「暇な学生」になっている天才。

誰か届けたのかな?に対し

捜している側からしたら「だとしたらありがたいね」が建前で、それこそ本音になるが、せめて口に出すのは建前にしましょう。

「今何時くらいかなあ・・・」

「携帯で確認して・・・・」

その時、明神堅梧は人生17年で1,2の青っ恥に気がついた。

ポケットの中に鍵が!!!

!!!!

吊り上がった眉が下がり、顔と目が下向き、唇を巻き込む後悔・軽い悲しみの表情、表現がさすがにスバラシイ!

しかし、主人公は雷を落とすどころか

それは予想外、と驚く。

17の割に人間出来ている。

しかし、厄介事(だと思っている)に巻き込んだ身としては悔しい。さんざん句点を使った挙句、絞り出すように言葉に出来た。

「自宅」という言い方が真面目。

恩には恩を、その恩には恩を、そのまた恩には恩を、という間柄でこの数日間いた、責任感ある2人。

やっと母さんに心を開いてくれたのね…堅梧・・・

「じゃあカバン取って来るね!」と一旦解散。生徒と教師の殴り合いはあるのに、窃盗は起きないという学校・・・その道中

ニコニコ美術男子、廣瀬君。「そこにいんの」って、そんなに暗くなっちゃった?

明るい笑顔。どうやら美術部の先輩を探している。見かけた、というと、「案内してくれ!」と芸術系にしては外向的な廣瀬君。

彼が3章のボスです。