※妄想のお話です。
ごめんなさい大変申し訳ないところで止まってた。゜(´∩ω∩`)゜。笑
たまに来るんです。もう、どうしようもないロスが。笑
考えたくないって頭に蓋をするような。
でもダメだ!デジタル配信されたし!
何よりオリンピック前にいきたいとこあったのに、こんなペースじゃ間に合わん!!(꒪д꒪II
必死に書くけど間に合わなかったらごめんなさい…(T^T)
メッセージやコメントでご連絡くださって…本当に申し訳ないです。
Side S
「…最低だな、俺は…。」
大野さんが風呂に入っている間にぽつりと呟く。
(俺は先に入らせてもらった。)
自分ばかりだと思ってた。
記憶があって辛い思いをしてるのは。
叶わないこの運命を歯がゆく苦しく思っていたのは。
だけど数えきれない程の辛い思い出を持っているのは彼の方で
ずっとすれ違う運命を分かち合えないジレンマに悩まされていたんだ。
禁忌を犯した俺がなくした記憶。
俺はあなたとどんな恋をしてきたの?
俺はあなたとどんな時間を過ごしてきたの?
あなたはずっと、どういう気持ちで俺と過ごしていたの…?
聞きたいことなんて山ほどあるけど
今、俺は
みっともなく、初体験を前に震えている。
大野さんと、寝る。
そんな日が本当に来てしまうなんて。
先日松本に言われて一応改めて詳しく調べてみたけど
…上手く入る気がしない。
だってあれがあれに、でしょ?
つーか、そもそもどっちがどうなんだろう。
俺が抱 かれる側なのかもしれない。
女顔だとよく言われてきたけど、え、そうなの?←急に不安
洗ったりしたほうがいいの?あれ?どうすんだ???
かわいいつぶらな瞳が好きだと言われたこともあるけど…
けど俺だって彼のかわいらしいところとかも好きなわけで、
いやけど突然出る肝の据わったかっこいいとこもまた痺れる位カッケェんだけど
…だめだ考えがまとまらない。
それに……どっちにしても上手く出来るのだろうか。
結婚もしてないどころか付き合いすらままならないのにそんなこと!←
大体、「禁忌を犯そう」「そうだね」つって、
じゃ~どうぞ~は~~~~い、みたいなさ、
ちょっとロマンっつーか、なぁ?
「お待たせ」
「ふぎゃァ!!!」
「猫か何かなの?w」
大野さんが頭をガシガシタオルで拭きながら小刻みに揺れて笑ってる。
チェック柄のパジャマはとてもかわいくて…
ああ、本当に大野さんが一人で暮らしててよかった…
今日俺は本当にこの人と……
ってそうじゃなくて、え、何でそんな余裕?
「…大野さん…つかぬことをお聞きしますが、経験などは…」
「ないよ。あるわけないでしょ(笑)」
あ、ですよね。
なのにそんなのほほ~んって感じなんすか。
「んふふ…ほら。」
大野さんが俺の手をとり、胸元へ…
バクバクと心臓が鳴って、緊張を教えてくれる。
「きんちょーするよ。百年どころか千年以上の恋なんだから。」
へにゃり、と緊張が全く伝わらない顔で笑うあなたは、やっぱりきれいで。
「…俺も…」
同じように大野さんの手を取って自分の胸に当てると、負けじとばかりに鼓動が主張している。
あなたが、どうしようもなく好きなんだと。
「…こんな年なのに、ダサいね、おいら達。」
「…確かに。」
20も半ばで未経験。
周りは皆、結婚して子供もいる歳なのに…こんなことで緊張が止まらないなんて。
…千年以上も一緒なのに。
「「…ふ、あはは…!」」
こんなに何度も恋をしておいて
こんなに長い生を歩んできて
俺らは何の進展もなかったんだね。
それが悪いことだとは思わない。
それが辛いことだったとも『今は』思わない。
だって俺は『今』、大野さんを感じてる。
膨大な叶わなかった恋が、叶おうとしてる。
報われようと、してる。
「…体は、大丈夫なんですか?」
「うん、心臓が弱いとかじゃないから普通に運動も出来るよ。それに…」
大野さんが恥ずかしそうに呟く。
「今更、もう…やめるなんて無理だよ。」
ぎゅうっと俺を抱きしめる大野さんに
たまらなくなって力強く抱き返す。
そうだね、無理だ。
無理だよ。
俺はもう、知ってしまった。
俺はもう、決めてしまった。
俺とあなたじゃなくて
『櫻井翔』が、『大野智』と幸せになることの、覚悟を。
「…覚悟は、いいですか…?」
「……そりゃ、怖いよ…怖い。輪廻が終わっちゃうんだもん。
もう確実に会えて恋に落ちるっていうレールが消えるなんて…怖いよ。だけどね。」
俺の腰に回した大野さんの腕に力がこもる。
「…おいら、信じる。この運命が消えないこと。あなたとの絆が、どんな形でもいい、来世にも残ることを…。」
そっと身体を離し、大野さんの顎をくいと上げる。
絡む瞳は、どちらともなく揺らいでいる。
「…ありがとう、信じてくれて…。……愛してる。これまでも、これからも…。」
「おいらも…。愛してる…。命が終わろうとも、永遠に…。」
俺は、ゆっくりと
大野さんの唇に、自身のそれを押し当てた。
初めて触れるそれは
何よりも柔らかく、温かく
切なく甘い、恋の味がした。
限定入ります~。
期待しないでね( ´ •̥ ̫ •̥ ` )