● 不登校の子どもが「今の学校が嫌だ。転校したい」と言ったらどうする?
おはようございます。不登校専門カウンセラーさくらです。
あるお母さまからメッセージをいただきました。
中学生のお子さまです。転校ね…。私も考えました。
この学校が良くない、環境を変えれば息子は学校に行けるんじゃないか?
転校ではないですが、小学校から中学に入学するとき、息子はすでに一年以上完全不登校でした。
地元の中学と私立の中学校、どちらが良い?って悩んだんです。
私立中学の見学にも行きましたが、結果的に「地元の公立中学に行く」と息子はいいながら1日も行けませんでした。
当時の息子は不満、言い訳だらけ。
「自分がこんな風になったのは、まわりが悪い、あいつが悪い、こんな親だから・・・」
私からすると「あなた何様?」って思うような、わがまま言い放題。
まさか自分が不登校になると思わないから、誰かのせいにしたくなるんだなぁ。
「そんなこと言ってどうしようもならんじゃん」と言っても、同じことを繰り返し言う。
聞きたくなかったし、息子に寄り添うなんて当時の私は、とてもじゃないけどできなかった。
たぶん、あの時の息子は、どの学校を選んでも登校できなかったと思います。
転校して、不登校が終わったお子さまはいます。でも、転校しても、行けなかったお子様もいます。
学校の環境だけが原因か、どうか。
お子様が「転校すれば学校に行く」とハッキリ言われた場合。
例えば「先生が嫌だ、でも勉強は好きだから、部活をやりたいから、学校には行きたい。」
明らかに、嫌な理由が明確で、その原因さえなければ学校に行けるとお子さまが思ってるなら、転校したら楽しいから行けるようになる。
環境が変わるリスクを上回るエネルギーがお子さまにあればいいのです。
目標があればやる気が出るから動けるようになります。
やってみなくちゃわからない。
まずは、ただ言いたいだけなのか?
聞きたくないお子さまの愚痴や文句だとしても、親御さまが聞ける余裕を持つ。
「どうせまた同じ話しかしない」
「転校する余裕なんて無いに決まってるでしょ」
「お金がいくらかかると思ってるのよ」
と、お子さまに対して冷たい視線を浴びせたり、言葉を無視するのは避けてほしい。
親は自分のことを考えてくれない。と心を閉ざしてしまうからです。
もうひとつ。まともにお子さまの言葉を信じ込んで、「え~~~転校なんて!出来るわけない!!」とご主人さまに話したり、大騒ぎしなくていいよ。
って…言いたくなるけど、昔の私です
まずは、落ち着こう!
すると、お子さまを客観的に見て冷静に考えることができます。
お子さまは、どうにもならないと、わかっていても話したい、吐き出したい。
「ぐちゃぐちゃな気持ち」を受けとめる。
答えは、いらないかもしれない。
それほど今、きついんだ。転校したいほど不安なんだ!
という心の表れが、言葉になって出てきている。
言葉の奥にあるお子さまの心に寄り添うことで、お子さまの心は安定してきます。
あなたは信頼される親になれますよ。
大丈夫。
不登校は誰でも脱出できます。
いつもあなたを応援しています。
不登校の悩みに添った解決のポイントを書いています。一人で悩まないでくださいね。