44才ガン科医の胸腺腫ガン漂流Operation! -6ページ目

NHKクローズアップ現代「がんに負けない あきらめない」

一昨日いきなりメールが来て、来週木曜4月10日午後7時半に、スケート選手の井上怜奈さんの特集をNHKクローズアップ現代でするということで、同じ世代のガン体験者として、NHKの方が取材に今やってきました。。いろいろ、日常の家族でカルタで遊ぶ風景とか、1対1のインタビューとか本格的でびっくり。。でも使われるのは、ほんのわずかだと思いますが。。月曜には病院にも診察風景を撮りに来るそうです。興味のある方は是非番組見てくださいね。

ちょうど誕生日なのでいい記念になるかな。。


P.S.カメラマンの方と、音声の方と、真ん中の方はプロデューサーの方です。僕はここでは映ってないので。。


そして、木曜日、ちょっとどきどきしながら、テレビ見てました。ほんとに映るのかな?とも、思っていたのですが、映ってましたね~。でもこの1分のために、家で2時間、仕事場でも2時間取材に来て頂いて、毎日電話でも話して、気合いの入った良い番組だな。。と思いました。すぐ感想を書いて頂いたかたも、いらっしゃって嬉しかったです。番組見て頂いた方、また感想書いてくれると嬉しいです。昨日、誕生日でもあったので、既に少し酔っ払い状態で見ていたので、また今日ゆっくり番組見ようかな。と思ってます。

退院しました。ありがとうございました。



お陰さまで、4度目の手術は無事に終わり、退院しました。手術説明にもありましたが、治す為の手術。。というわけではないので、また、必ず再発するとは思いますが、とりあえず、術中や術直後の合併症は無く、手術が終わってほっとしました。。


ただ、こう再発を繰り返すのは、もともと腫瘍が胸腔内全体に広がっていた末期の状態まで進んでいたというのが、この前先生とも話して一致した所だったのですが、やはり、ストレスの少ない生活をするとか、食生活を改善するとか、免疫系を向上させるとか、少し普段の生活を見直す必要もあるのかな。。と思いました。。まあ、そんなことをしてもしょうがない。。と言う気持ちも半分なのですが。。


しかし、あきらめては終わりですし、これからも頑張っていこうと思います。mixiの方には、日々のくだらない日記も書こうと思っていますが、Amebaの方は、何か大きな出来事があったら、{なんて言っといて、3ヵ月後にまた再発。。かもしれないんですが。。)更新しようと思っています。


今回もたくさんの方にコメントまたは、直接メッセージやメールを頂いて、ほんと勇気付けられました。ありがとうございました。今後ともこのブログは閉鎖しないで残して行こうと思っていますので、{恥ずかしい記事も多いのですが。。)よろしくお願いいたします。

手術説明

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1病気について
病名 胸腺腫再発
今までの経過 2004年4月発症、5月20日手術、その後再発を繰り返し、2005年10月18日、2007年3月5日手術し、経過観察していたが、第6肋骨内側及び横隔膜面に腫瘍の再発を認め、プレドニン内服を試みたが効果無く、再度手術適応と考え、2008年2月7日入院となった。

2病状について
胸腺腫の右胸腔内再発と考えられます。CT上、前回の手術時に認められた腫瘍の位置に一致して腫瘍が比較的広い範囲で存在しています。その他中下葉間の胸壁に接する所に小さな腫瘍が認められます。恐らくここも前回の手術時に播種の認められた所だと思います。縦隔での再発はみられていません。

3治療について
手術の日程
2月12日火曜日午後
術式 腫瘍摘出術

手術のみでは胸腺腫の再発は防げません。あくまでも腫瘍量を減少させることが目的です。
手術は前回の手術創より上の位置で開胸します(第7肋間)。そして肺と胸壁、肺と横隔膜との癒着を剥離して、腫瘍部に到達します。手術、放射線治療の既往があり、肺、横隔膜、胸壁から腫瘍を剥離するには、かなりの時間を要すると考えられます。十分広く開胸して、慎重に手術を進めていく必要があります。そのために肺の一部や肋骨を切除する必要が出てくるかもしれません。胸壁腫瘍を摘出するために、剥離を下方に進めていくと、後腹膜腔に至る危険性がありますので、腫瘍のみを切除し、後腹膜腔が開かないように気をつけて行います。胸壁、肋間動静脈からの出血も多くなる危険性があります。輸血を用意し、必要に応じて輸血させていただきます。手術の後は、胸にドレーンと呼ばれるシリコンの管が1~2本入って病室に戻ります。この管は、状況をみて数日後までに順に抜去します。
予定手術時間は3時間です。
手術開始まで、麻酔の導入に約1~1.5時間、手術後麻酔から醒ます時間や胸部レントゲンで手術後の状態を確認するために約1時間かかります。

4手術合併症(略して箇条書き)
出血、呼吸器合併症(肺炎、膿胸など)、間質性肺炎、縫合不全、痛み、循環器合併症、肺梗塞、肝、腎合併症、神経損傷、乳糜胸、術後せん妄、梗塞(心筋梗塞、肺梗塞、脳梗塞)、予測不能な事
以上の点を注意して手術及び術後管理を行なっていきたいと考えています。

1月21日 呼吸器外科受診 CT検査報告書

S)体調変化無し、1月17日でプレドニン終了。

0)胸部CT 横隔膜上及び右胸壁にある腫瘍は増大傾向

A)手術を考慮

P)2月7日入院、2月12日か14日手術予定



CT検査報告書

診断
Pleural disseminated thymoma on right,slow growing


所見
Right pleural massesはゆっくりと増大傾向です。
肺内及び左胸腔には明らかな異常は指摘できません。
胆石を認めます。
右肺縦隔側はradiationに伴うfibrotic changeとなっています。







腫瘍増大 4度目の手術へ

今日呼吸器外科受診しました。予想に反して、腫瘍は増大していました。。プレドニンは明日から15ミリで10日ずつ減量でオフ。1月21日CT再検し、来年2月頃に4度目の手術予定となりました。もしかしたら薬でいけるかな。。と期待もあったので、ちょっと呆然としている所です。。何か索漠とした気持ちです。ほんとに治る日は来るのでしょうか。。


S)体調変化無し、体重増加5㎏、ややmoon face.


O)胸部CT 横隔膜上及び右胸壁にある腫瘍は、わずかながら増大している印象あり


A)プレドニンの治療はあまり効果が見られていないので、10日ペースで1錠ずつ減量し、オフとする。来年2月頃手術を考慮。


P)次回1月21日CT再検


放射線科CT検査報告書(胸腺腫胸腔内再発にて経過観察中)

診断 Pleural dissemination of thymoma,stable disease

所見

2007.2.28に径17mmであった右横隔膜頂部背側のmassは径26mmとなっている。この他のsmall massも横隔膜頂部前方に目立ってきています。

6肋間側方部などのlesionも増大傾向です。

9肋間側方部に関しては、再増大は無いようです。


呼吸器外科受診 腫瘍一部縮小

2007/10/29

S)体調変化なし


O)胸部CT 肝右葉のlevelのmassはprevious CT(2007,2,28, 2007,9,10)と比較して、ほぼ消失しています。横隔膜上のmassesやその他のright pieuraのsmall massesは2007,9,10と比較して、不変と考えます。


A)将来的には再手術必要。

 腫瘍の一部縮小、消失と腫瘍サイズ不変部分があり、増大は見られていない。

 プレドニン継続治療、25mgに減量して、15~20㎎でしばらく維持。


P)次回11/26







呼吸器外科受診 腫瘍やや増大





O:胸部CT 9月のCTと比較して、極わずかにそれぞれの腫瘍は大きくなっているように見える。

A:将来的には再手術必要。プレドニン10mgでは不足の可能性があるため、30mg投与で反応を見る。

P:次回10月29日。


というわけで。。薬は現時点では効果がないという事でした。。やはりショックです。先生も、どうしようか。。うーん。。。としばらく頭を抱えていたのですが、とりあえず薬の量を3倍にして、ただこの量だと長くは飲めないので、早めに2週間後に様子を見ることになりました。どちらにしよ再手術は必要だと思うけど、あまり早くはしたくはない。。とのことでした。


抗癌剤で化学療法という方法もあるけど、胸腺腫は血流があまり通っていないので、効きにくいでのは。。とのことでした。とりあえず、また2週間後。病院を休まなければいけないのが申し訳ないのですが、検査受けようと思います。。


小学校の同窓会、最高の一日。

日曜日は小学校の同窓会でした。。結構小さい地元の小学校で2クラス80人ぐらいしかいないのですが、そのうち30人ほど集まって、びっくりしました。それも、僕の病気の事がきっかけで集まってくれたらしく、ほんと嬉しかったです。

ただ、同級生の間に伝わる間に話が大きくなっていたらしく、何かもうぼくがあとわずかな命?見たいに言われていたようだったのにはびっくりしましたが。。もう少しは大丈夫だし、とても元気に昼間から約11時間、ほんと終電まで飲み明かして、お酒は強い方だと思うのですが、ひっさしぶりに潰れてしまいました。

自分が病気になってから、出来たら一度は小学校の友達と会いたいけど、知り合いも全くいないし、もう無理だな。。と数ヶ月前までは思っていたのに、MIXIで出会った友人を初めとして皆さんに力になっていただいて、ハガキで呼ばれてきた人もいらしたと聞いて驚きました。ありがとうございました。

でも、23年ぶりだったんですが、ほんと何か根本は皆あまり変わってないんだな。小学校でほとんど人格と言うか、ある程度性格とか大きなことは決まるんだな。。と思いました。。皆も僕に全く変わってないなー!と言ってましたが。。
また、数年後にでもこんな同窓会が出来て、自分もまた元気に出席できればな。。と思います。。

ただ、ここまで飲んだくれてしまい、家内から遅くて心配でメールや電話があったようなのですが、マナーモードにしていて気づかず、もし生まれていたらどうするの!と怒られました。。さらに、携帯電話を無くしてしまった事に気づき、それを見つけるのにこの数日てんてこ舞いでした。。でも結局見つからないので、昨日新しい携帯を買いました。(そのことでも同級生にその日から連絡着かないけど、ちゃんとくぼじゃうちに帰れたの!ととっても心配かけてしまいました。。すいません。。)

と言うわけで、これを読んでいる知り合いの方、携帯のデータを無くしてしまったので、申し訳ないんですが、僕の携帯にメールしていただくと有難いです。

色々ありましたが、ぼくにとっては最高の一日でした。

3度目の再発

アメーバブログの皆様お久し振りです。家内のお腹は順調に大きくなっています。もう臨月です。ほんと産まれるのが楽しみです。産まれたらここで報告しようと思っていたのですが、ちょっと報告したい事があったので、ここに書こうと思います。

今日3月の3度目の手術から半年経って、初めての胸のCT検査がありました。呼吸器外科の受診は月、水、金の午前中だけなので、病院にも休みを頂き、上の先生には3連休じゃなーい。と言われ、自分でもまあ、半年後だし症状は何も無いし、まだ大丈夫でしょ。。と思い、軽い気持ちでCT検査を受けました。
と言っても、やっぱりこの丸い機械に入る時は、X線なので痛くもかゆくも無いですが嫌なものですね。。
息思いっきり吸ってーを繰り返して、3回検査を受けました。そして、診察室へ。。ちょっと先生の表情が硬かったのが気になったのですが、今撮ったばかりのCTを見ながら、説明を受けました。実は2箇所ですが、怪しい所があります。。「あら来ちゃったかー。」と思いながら、説明を聞いてました。まあ、半年前に手術をして、温熱化学療法もして、取り切ったはずだったのですが、また肉眼で見える再発が2ヶ所ある。ということでした。確かに去年12月の2度目の再発の時は5ヶ所ほど会ったので、それよりは少ないのですが、はっきりとまた腫瘍が出てきていました。そのあと色々説明を受けたのですが。。あまり耳には入ってこないでボーっとしてしまいました。今もボーっとしているのですが。。夢だったらいいのにな。なんて甘えた事思ってます。

色々話し合ったのですが、結果的には、再発した腫瘍は小さいし、前回の手術から間もないので、まず手術せずに様子を見る。ということになりました。。ただ、何もしないと大きくなってくるのはわかりきっているので、一応、今まで使った事はない、プレドニンという薬を使う事にしました。実はこの薬は眼科でも良く使うステロイドと言う炎症を抑える薬で、とても強い作用があるいい薬なのですが、副作用も多いんですよね。。眼科的には白内障、緑内障、他にも顔面が膨れたり、感染しやすくなったり色々な症状が出ます。そのため抵抗があったのですが、説得されて、とりあえず1月使う事になりました。これで腫瘍の増大が抑えられれば、このまま薬で様子を見て、大きくなってくるようだと、また手術か放射線治療かな。。と言う感じのようです。そして、基本的には、もう腫瘍を完全に抑えるのは難しい。共存していく事を考えて行きましょう。。と言われました。。うう、きちんと取れた。。ってこの前言ってくれたのに。。でもしょうがないですよね。。ちょっとへろへろです。。すいません。。でも、ここにぐちぐち書いたら少しすっきりしました。。とりあえず明日から新しい薬を飲まないと。。


34才最後の日。

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あっという間に3回目の胸腺腫の手術をしてから、一ヶ月が過ぎました。心配だった化膿していた傷も、ほぼ良くなり、かさぶたになりました。昨日から、ガーゼ、消毒もオフにしたところです。腹部の痛みも、まだ少しありますが、徐々に減ってきて、今は安心できる状態になりました。


桜の盆栽も葉桜ですが、青々と元気に育ってきています。娘もこの1年半でまた大きくなりました。そして、もう一人の新しい命も宿っているようです。


1年半前、初めて腫瘍が再発した事を知って、ショックでとても落ち込んで、どうしたらいいかわからなくて、その気持ちをぶつけるつもりで、始めてみたのがこのブログでした。ネットは怖い所。。と思っていたのですが、、思いがけず、たくさんの人から応援メッセージを頂いて、2回目の手術を乗り越えて、久し振りに仕事に復帰する事ができました。でも、落ち着いたと思っていた頃に、また2回目の再発。でも、それもまた、このブログに毎日の思いをぶつけて、皆さんに応援していただいた事で、乗り越える事ができたと思っています。


一番辛い時、入院中、手術の前、後、また手術が決まる前など。。ほんとに数時間に一度は自分のブログを開いて、そこに入ってくるコメントを見て、勇気付けられていました。改めて、読者の皆さんに、ありがとう。。と心から告げたいです。


そして、先月の3回目の手術もうまく行き、思いがけず、先週から新しい病院で働く事が出来ました。まだ、分からないことも多く右往左往していますが、とりあえず、ここで仕事を1年間は頑張ろう!と思っています。病気の事は先はわかりませんが、腫瘍といっても自分の体の中のものですし、無くなったとは思っていません。きっとまた再発すると思いますが、一生、それがどのくらい先かはわかりませんが、がんと一緒に生きて行きたいと思っています。でも、しばらくはおとなしくしていて欲しいな。。と言う感じです。


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さて、さっき日清カップヌードルを久し振りに食べていたら、35周年なんですね。(デザートに娘が始めて作ったクッキーも食べました。とっても美味しい!って親ばか?)


実はぼくも明日で35歳になります。色々ありましたが、また、誕生日を迎えることが出来て、本当に嬉しいです。ぼくもありがとう35周年。と言う感じです。もう1年1年記念日が迎えられたら嬉しいです。


というわけで、この始めは33歳、そして、去年の今日から、「34歳医者のガン漂流 OPERATION!」として、一年半続けてきたブログも34歳最後の日の今日で終わりにしようかな。と思います。


約550日で、431個記事を書きました。こんな風に、ほぼ毎日日記を書く事はもう無いかもしれないな。


最近mixiで日記を始めたので、後はぼちぼちそっちで時々日記を書いていこうかな。と思っています。読んで頂いている方、良かったら、右横のバーの「良かったらメールを。。」の所から、直接メールくださいね。招待状お送り致します。(メッセージ。。の所はあまり見ないので、青字のメールの所から連絡していただくと有り難いです。)


ではでは、とりあえず、ハッピーエンドという事で。またもし再発したら、更新しようと思いますので、よろしくお願いします。


P.S.もし新しい家族が増えた時も、予定日は10月20日位ですが、ここで報告しますね!でも、こうして、新しい生命を作る事も出来て、死ななくてここまで来れて良かったな。。