新型コロナウィルスについて | tAkknのblog

東京事変がLIVEを決行したことで、世間から非難を浴びている。
某コメント欄には否定的な意見「だけ」が並ぶ。肯定的な意見は一つも無い。


コンサートツアーには何か月も前から準備し、何億、何十億という製作費がかかっているわけで、中止や延期なんて実際問題、相当お金のある事務所しかできない。

そして椎名林檎さんは個人事務所なのだ。即、アーティスト本人や周りのスタッフに莫大な借金がのしかかり、路頭に迷い、下手したらそれが原因で自殺する人だって居るかもしれない。

日程が変更になったらLIVE観に行けないという人も多いでしょう。
それだったら、観に行く人も自己責任。(勿論、老人や子供と接する可能性がある人はダメだけど。)ちゃんと体温を測って、アルコール消毒した上でLIVEを決行したことに左程問題があるとは個人的には感じない。
が、世間は大バッシングの嵐だ。

オリンピックの演出から椎名林檎を外せ!という人まで居る。

スポーツも無観客試合になるケースが増えた。これは取材費や放映権、広告収入が多少あるだろうから、中止するよりはマシだろう。

これが結婚式となると、普通の若い夫婦が半年前から準備してきて、300~400万くらいの金額を使って、100名のゲストを招待していて…それが全てパーになる選択をするのはかなり苦渋の決断になると思う。延期にするにしたって、(LIVEは5月頃に日程変更しているケースが多いみたいだけど)5月は超・繁忙期。会場をおさえられるワケが無い。妊娠していて「お腹が目立つ前にドレスが着たい」花嫁さんにとっては延期も相当苦渋の選択になるでしょう。

「マスクをしていていようが、アルコール消毒していようが、手洗いうがいしていようが、私はとにかく感染する!人の集まる所にいけば、とにかく私は感染する!絶対に!死ぬ!」という、COVID19が怖くて怖くて仕方がない人は「完全収束宣言」が出るまで家から一歩も出なければいいと思う。

ところが、実際には「人の集まる所に一切行かない」というのは難しい。
サラリーマンは満員電車やバスで毎日出勤し、大人数の居る会社で何時間も仕事をして、家に帰ると家族が居る。老人や子供も居るかもしれない。まぁ優良企業は休みになってるでしょうけど。
トイレットペーパーが無くなるというデマを信じ(オイルショックの時代から日本人は進歩していないらしい)を求めて店舗に人が殺到。そうなると、デマを信じてなくても「今買わないと無くなってしまう!」と慌てて買いに行く人が居る。マスクも品切れ状態。わざわざ「人の集まる所に行く」のだ。まさに本末転倒。

ダイヤモンド・プリンセス(余談だが、これはプリプリファンにとってはかなりグサっとくる名前らしい)に乗ってもいない、武漢に行ったことも無い、全く感染経路に身に覚えのない人が感染しているのだから、もうこれは「大人数が集まる、コンサートホールや競技場や学校や乗り物」のような所じゃなくても感染する可能性があるってことだ。
実際、ウチの近所の中学校の先生が感染したそうで、僕が行く駅やスーパーやコンビニをその先生が利用してた可能性だってある。僕が立ち読みしたNewsWeekやブルータスを、その先生が数時間前に立ち読みしていたかもしれない。

ごめんウソついた。そんな意識高い系の雑誌なんか読まないよ。

そうなったら、誰が感染してもおかしくないよね。

実際に「一歩も外に出ない」を実践している人もいるでしょう。
でも、生きてりゃ腹も減る。スーパーに行くのは怖い?じゃあウーバーイーツでも頼む?Amazonで注文する?

配達員の人はあっちこっち移動しまくって多くの人と接触させても平気だ。配達員がCOVID19に感染して死んでも全く心が痛まないから、容赦なく配達させるし集荷させる。
例え自分は一歩も外を出歩かなくても、社会生活をしている限り「誰かに出歩いてもらって感染のリスクを負わせている」のだ。
本気でやるなら、「政治家と医療従事者以外、全国民は自宅待機」「渡航も移動も禁止」「全てのイベント中止」「全ての交通機関や駅も閉鎖」しないといけないけど、不可能でしょ?


ということで、僕は「完全に感染のリスクを避けることは不可能」だと思っている。ある意味、諦め。
だから、東京事変がLIVEを決行したことは、何にも悪いと思わないし、むしろ英断だと思っている。

 

さぁ、お腹が空いた。これからとんでもない暴走車が猛スピードで突っ込んで来てくるかもしれない道路に出て、即病死に繋がるかもしれない病原菌まみれで完全に汚染されているかもしれないスーパーに買い物に行こう。ちゃんとマスクをして。カップ麺は売り切れかな。