デヴィン・タウンゼンドという人物をご存知だろうか。
全然違うことをWikipediaで調べていたら、ふと「ストラッピング・ヤング・ラッド」というバンド名を見つけて、久しぶりに彼の名前を思い出したのだ。
デヴィンを知るきっかけになったのは、スティーヴ・ヴァイのバンドだろう。スティーヴ・ヴァイがスーパープレイヤーなのは当然として、なんじゃこのヴォーカルはなんじゃこのベース(TMスティーヴンス)はっていうのがインパクト凄かった。
楽器屋に就職して1年目とかにアイバニーズというヴァイのギターのブランドを展開している星野楽器が招待?してくれたんだっけ?か、職場の同僚がLIVEを観に行って楽屋にもお邪魔させてくれた?のかな?とにかくサイン入りのヴァイモデルのギターを持って帰って来た。ちゃんと本人にもらいましたよ、の証拠写真付き。勿論、店頭販売用。つまり、メイカーの販売促進で招待してくれたってことね。
その時に同僚がヴァイのバンドのヴォーカル(つまり、デヴィン)がめっちゃギター上手かったよ!って。
え、ギターも弾くんや
しかもめっちゃ上手いんや
何度もこのblogではふれてる話だけど、
90年代後半は自分のバンドの参考にする為に所謂「モダン・ヘヴィネス」に傾倒した時期でした。
このモダン・ヘヴィネスという言葉は和製英語であるらしく、海外には存在しないらしい。
パンテラとか好きだったなぁ。もうアボット兄弟が2人とも他界したなんて…
で、なんかの音楽誌(当時は楽器屋店員だったので、自分とこのお客さんが好みそうな音楽誌は目を通していた。ギタマガ、ドラマガ、ベーマガ、ヤンギ、プレイヤー、サンレコ…)で、デヴィンのインタビューが載ってて、極端なダウンチューニング(確か6弦をCとかまで落すんじゃなかったっけ?)で、弦も.013から始まる極太の弦を使ってるとか、なんかそんな話で。
で、「ストラッピング・ヤング・ラッド」という自信のプロジェクトを始動してアルバムを出す、と。俄然、興味が湧いた。
「超怒級怒濤重低爆音」
という、実にふざけにふざけまくったバカみたいな邦題のアルバムがリリースされた。
で、早速買って聴いてみたところ…
当時の僕にはピンと来なかった。
モダン・ヘヴィネスもデスメタル、スラッシュメタル、ハードコア、グラインドコアもある程度聴いてきた同僚も
「これは許容範囲超えとる」と
でも、今聴くとそうでもない。リリースされた1995年では、このサウンドは斬新過ぎたのかもしれない。
とはいえ、当時の日本も「スラッシュ先進国」とまで言われていたので、このアルバムがちゃんと日本版がリリースされたのも実は自然な流れで、僕らが追い付いてなかっただけかもしれない。
これはセカンド・アルバムからの曲だけど、後の「システム・オブ・ザ・ダウン」にも通じるようなぶっ飛び方で、今聴くと全然聴ける。むしろ好き。
暫くはこのアルバムを作業用BGMにしようかと思うくらいだ
で、今デヴィン・タウンゼンドは何をやっているのだろう?
とふと思い立ったのだ。
すぐYoutubeで検索。便利な時代になったものだ。皆CDなんて買わないだろうから、ミュージシャンはLIVEで稼ぐしかないな。
で、デヴィンは現在、 Devin Townsend Projectの名義で活動中。
音楽性は元々「ウォール・オブ・サウンド」と言われるような分厚い、重厚なサウンドが特徴だったけど、更にそれを発展させたような、もっとプログレ寄りというか、オペラ調(歌い方は特に「絶叫系」一辺倒ではなくなった)というか、でも核になっているのはヘヴィメタルで。僕は好きである。
あ、そうだ。この「オペラ調」「プログレ寄り」ってQUEENじゃないか。モダン・ヘヴィネスやスラッシュやハードコアやインダストリアルを取り入れたQUEEN。
※意見には個人差があります。
QUEENのファンの方、怒らないでね…