トム・ブラウン | tAkknのblog

テレビで「トム・ブラウン」というお笑いコンビの名前を見かけた。

因みに、コンビ名についての話をしたいのであって、彼らのネタとかトークとかには一切言及しないのである。

 

今まで「トム・ブラウン」というコンビ名を見ても別に何とも思わなかったが、なんか急に「いかにも『人の名前』ってコンビ名は珍しいな」と思い立った。

コンビでもトリオでもいいんだけど、とにかく「お笑いのグループ名」ね。「バンド名」と同じくらい自由で、全く意味の分からないものも多い。
そんな中で、いかにも『人の名前』ってコンビ名をどういう発想でつけたのだろう?と、想像を巡らせる。
トムもブラウンも英語圏ではありふれた名前。なので「ありふれた名前」みたいな発想から生まれた名前なのか?と感じた。

そこで、「ありふれた名前」みたいな発想から生まれた名前というと、イギリスのバンド、「ザ・スミス(The Smiths)」を思い出す。

「バンドやろうぜ」という雑誌があって、

「The Smithsって日本語でいうと『鈴木さんたち』」みたいな記事を見かけた事がある。(当時は日本一多い苗字は「鈴木」で、まだ「佐藤」ではなかった。)
当時高校生だった僕ですら「Smith」は「鍛冶屋さん」転じて「職人」の意味だと知っていた。Aerosmithをコピーバンドをやるくらい好きだったからね。意味を調べたことがあったのだ。
日本でも「匠」なんて苗字があるし、職業由来の苗字は沢山ある。例えば、「服部」という苗字は「服織部(はたおりべ)」という衣服を担当する役職が由来だそうだ。
だから「バンドやろうぜ」の記事には笑ってしまった。なんちゅう無知なライターなんだ、と。恥を知れ恥を!(笑)と。

今思えば「バンドやろうぜ」は初心者向けの雑誌だったので、結構いい加減なことが書いてあった。大して知識も技量も無いライターが書いてたんでしょう。バンドブームの終焉と共にその雑誌は無くなった。
最近「Go!Go!Guitar」という雑誌のネットの企画で「ギター検定」みたいのをやってて、それもかなりいい加減な内容(一部、嘘や知ったかぶりや誤解を含む)だったので腹が立った。素直なキッズが読んだら信じてしまう。

話がそれた。
あの「カーペンターズ」は「大工さんたち」ではなく、苗字なんだよね。

そこで、調べてみた。
「The Smiths」は「鈴木さんたち」(今の感覚でいうと「佐藤さんたち」か。)で合っていた。というか、「ありふれた、普通の人たち」みたいな意味でつけた名前らしい。
(ヴォーカルの)モリッシーは1984年のインタビューで「スミスは最もありふれた名前だからで、今は世界中の普通の人たちが顔を見せる時だと思うんだ」(Wikipediaより)
「バンドやろうぜ」が正解だったのだ。嘲笑ったりしてごめんよ。

話をトム・ブラウンに戻す。
僕は時々、どうでもいいことを調べたり深掘りするのだ。
こうなると「トム・ブラウンって日本語でいうと?」が気になって仕方がない。
英語圏での名前ランキングで「トム(トーマス)」は9位、「ブラウン」は4位。うむ。なかなかの「ありふれた名前」だ。
情報のソースが違えば内容も違ってくるだろうけども、まあ良しとしよう。
日本での名前のランキング、苗字の4位は「田中」だった。
名前…これが何故か「世代別ランキング」しか出てこない。ので、トム・ブラウンの二人と同世代の80年代前半生まれのランキングを参照する。9位は「和也」。
つまり、「トム・ブラウンって日本語でいうと『田中 和也』」となる!スッキリしたぜ!

でも、一応トム・ブラウンのコンビ名の由来を調べてみた。
昔ジャンプで連載してた「やまだたいちの奇蹟」という野球マンガに登場する「トム・ブラウン」という選手の名前をそのまんま拝借したとのこと。

 

僕の想像とは違っていたが、調べたりする過程が面白かったのでいいんだよ。

結論、「トム・ブラウンって日本語でいうと『田中 和也』」