想いの道 ~会長の独り言~ -3ページ目

会長の独り言『霜月』

11月のことを『霜月』と言うことは皆さんご承知ですね。我が国も鎖国していた江戸時代までは今の陽暦ではなく陰暦という暦で時の流れを決めていました。鎖国が終わり明治の時代になって初めて今のカレンダーの陽暦に変わったのです。1月、2月、3月と続いて、まあ分かりやすいが何とも風情が無いものになって今に至っています。

では陰暦ではどの様な呼び方をしていたのか、おさらいをしましょう。

1月から順に、睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、葉月、長月、神無月、霜月と続き最後は皆さんも良くご承知の師走となります。

こうして改めて見直すと、何故?何故?と疑問が出てくる呼び名の月が有りますね。梅雨真っ盛りで凄い雨が降る6月がどうして水無月なの?10月がなぜ神無月なの?それぞれ理由が有るのです。11月の霜月は何となく分かりやすいですね。陰暦は陽暦より約1月遅れていますので、霜月は11月の終わりから12月にかけてですから、霜に見舞われることもあり納得ですね。

では水無月は何故?水無月の「無」は「の」が転じたものであり、本来は「水の月」であったらしい。これなら6月が水無月と呼ばれるのも納得ですね。同様に10月を神無月と呼ぶのも「神の月」でした。

出雲大社に全国の神様が集って、地方には神様が留守になると言われています。したがって出雲地方では、この時は「神有月」と言うそうです。日本人の発想の面白さ、豊かさですね。霜月はこの10月の神無月を受けて、神来月とも言われたこともあります。

では、英語では11月を何と言いますか?と言うより1月から12月まで英語での呼び方を覚えていますか?

11月はNovemberですね。実は英語の各月の呼び名にも我が国の陰暦の呼び名と同様にちゃんと意味や由来があるのです。November とは9番目の月ということだそうです。11月が何で9番目?ヨーロッパでも今のカレンダーが使われる前はローマ暦というカレンダーを使用していました。このローマ暦は3月からスタートしていたそうで、11月が9番目の月になっているのです。

私は色々な言葉の由来や語源を探るのが大好きです。地名や人名、料理の名前、動植物の名前。誰がどの様な発想で名付けたのか?これの探究って面白くないですか?

いつもこんな事ばかりやってるわけではありませんが、時には暇つぶしに持ってこいですよ。

会長の独り言でした。お粗末でした!