数々の輝いた景色を見ていた。
初めてそこに立った時は、
それまで想像もしなかったことだらけで、
決して若造ではなかったはずの私も、
驚くことだらけだった。
社会人になってもう27年近く経つが、
大変なこともつらいことも山ほどあった。
様々な出来事を振り返ると、
どれも間違いなく、
今の自分を構成する何かにはなっていて、
成功も失敗も、喜びも苦しみも、
どれも大切な財産だと思っている。
あの場所から離れて、
そしてもう戻ることはない。
羨望の眼差しを向けたところで、
何も生み出さないのはわかっていて、
ただそれでも、
輝かしいその世界を覚えていることで、
場所が変わっても、
歳をとっても、
決して夢を見ることをやめない。