Q&A91 37歳、バセドウ病、チョコレート嚢腫、子宮筋腫 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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Q 37歳、バセドウ病、チョコレート嚢腫、子宮筋腫
32歳から不妊治療、33歳で卵巣嚢腫の手術をしてタイミング、人工授精12回をしてきましたが妊娠せず、体外受精をしようと思いましたが、バセドウ病とチョコレート嚢腫と子宮筋腫が見つかり、治るまで体外受精はできないと言われました。幸いなことに、バセドウ病はあと2ヶ月くらいで治ると言われましたが、チョコレート嚢腫は両方にあり5~6cmくらい、子宮筋腫は腰のほうにあり、位置的にはそんなに問題ないみたいですが、体外受精をするにあたり、チョコレート嚢腫があると卵子が採りにくい可能性があるかもしれないから、手術して万全な状態で体外受精をしてみてはどうですかと先生に言われました。先生もそんなにはっきりは言われないので、手術するかは私に任せるので考えといて下さいとのことですが、もう高齢ですし、どうしたらよいでしょうか。

A まず、採卵してみてはいかがでしょうか。チョコレート嚢腫を処置すると、卵子は必ず減少します。なくなった卵子は戻りません。その前に一度採卵して、全胚凍結し、術後に胚移植をするのが得策かと思います。