Q&A1771 慢性子宮内膜炎の検査はできますか? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 29歳、AMH2.63
月経が不規則で周期は30~45日前後、卵子がなかなか育たず排卵障害とのことでクロミッド内服2周期試すも効かず、フェルマーラ+ブセレキュア点鼻で排卵を促しタイミングをとっていました。自己タイミングも含めると期間は2年ほどです。
卵管造影検査、子宮鏡検査、夫の精液所見、フーナーテストは問題ありませんでした。ステップアップとなると仕事の融通がなかなか効かず通院が難しいことや、いろいろと考え込みすぎて精神的に疲れてしまったため、現在治療をお休みしています。
松林先生のブログを拝見していて、自分は慢性子宮内膜炎なのではないか、とずっと気になっていました。若い頃からカンジダになりやすく、とくにここ数年はタイミング後や、生理前に発症していまうことが多く悩んでいました。繰り返すカンジダ膣炎は、慢性子宮内膜炎のリスクとなるのでしょうか。生理の経血も少なく、茶色っぽいのも気になっています。また、貴院で慢性子宮内膜炎の検査・治療のみ行って頂くことは可能なのでしょうか。

 

A 慢性子宮内膜炎は、体外受精での胚移植を何回行っても着床しない方に有効性が確認されている検査です。したがって、タイミングや人工授精で結果が出ない方での有効性は証明されていません。また、慢性子宮内膜炎に特徴的な症状はありません。むしろ無症状です。したがって、カンジダ膣炎やおりものとの関連もありません。

しかし、もし御心配であれば、当院で慢性子宮内膜炎の検査や治療のみを行うことは可能です。

 

なお、このQ&Aは、約4〜5ヶ月前の質問にお答えしております。