Q&A2812 お薬が合う合わないのは体質でしょうか | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q AMH 0.46

 
8月に2段階移植をして化学流産となり、今はお休みしてサプリメントを内服しています。
①DHEAとイノシトールを内服しています。DHEAの副作用で体毛が濃くなると書いてありましたが、今回飲み忘れなく内服していたら腋毛が生えてこなくなりました。他の体毛は異常ないです。男性ホルモンのせいでしょうか。
②化学流産判定前に、子宮収縮抑制剤を内服してから便秘が悪化して、マグミットだけでは排便がなく、外科に受診し下剤を処方して頂きました。
③左卵管切除している為、移植や採卵後いつも左下腹部が突っ張る、張る為、癒着していないか不安です。不妊治療を続けていて差し支えはないでしょうか。
④サプリメントや薬、注射を続けないと妊娠も遠のくのも理解しています。お薬が合う合わないのは体質でしょうか。
 

A 

①DHEAは男性ホルモンと女性ホルモンの前駆体です。その作用の出かたにより毛が生えてこないことがあっても不思議ではありません。
②子宮収縮抑制剤は子宮のみならず腸の蠕動運動も抑制する可能性があるため便秘は起こり得ます。
③手術後に突っ張る感覚をお持ちの方は少なくありません。お腹の中が癒着しているかどうか心配かと思いますが、ART治療には差し支えありません。
④お薬が合う合わないのはその方固有の仕組み(体質)だと思います。

 

なお、このQ&Aは、約3ヶ月前の質問にお答えしております。