探さないでって
手紙を残し
君は僕のもとを去った。
戻らない時間を悔やみ
君との思い出を探す。
時計だけが無情にも時を刻み
時間だけが僕達の間をするりと流れて行く
君に届くはずもない言葉を
夜空に投げ掛けながら
無力な自分を今日も哀れむ
君は今幸せですか?
あの日
君を追いかける資格なんてないと思ってた
でも違ったね。
僕は怖かったんだ。
再び掴んだ手を
君に振り払われるのが。
怖かったんだ。
弱虫な僕を笑ってほしい。
恨んでほしい。
そしていつか
幸せな君からの便りが届けばいいと
止まった時間が再び動けばいいと
僕は切に願う。
祈りにも似た願いを
今日も空に願う。