西新宿歯科クリニック 院長の武末です
先日、私のことをあるスタッフが「完璧主義」と表現したことをブログでもご紹介しました。
しかし、そのように見えるのは仕事モード、つまりONのスイッチが入ってるときだけであり、患者さんが
クリニックにいない時間帯などには決してそうではない、結構適当な人間であることもお知らせ
しておきます。
まあ、これだけワインを飲んだくれてるわけですから、その辺りのことはお察しつくでしょうけど。
ただし、その完璧を求める姿勢に関しては、自分でも「たしかにそうかも知れないな」と改めて
スタッフに自分を客観評価してもらって気づいたことでした。
そしていつもの癖が・・・・・
なぜ自分はそうしてしまうのか?自分の行動の理由を考えるこの数日を過ごした結果に出た結果を
少し難しそうな話でさらに長くなりますが、説明させていただきます。
(ペタだけの方、難しい話や数字は苦手という方は、今回は飛ばしていただいて結構です)
リスクにはすべからく、その何百倍もの数が潜在してます。
それはかの有名なハインリッヒの法則からもわかりますよね。
しかし私がいつも用いる比率はハインリッヒの1:29:300ではなくもう少し統計学的にいうNの値が大きい
Frank E. Bird.Jrのよる「バードの法則」で言われる1:10:30:600なのですが、
細かいことは今回は抜きにしましょう。
言いたいことはどちらの法則を用いてもおおよそ同じことです。
話をわかりやすくするために勝手に私が便宜的に以下のようにそれぞれのレベルのミスを名付けます
1 レベルⅠのミス 最も重大で深刻なミス
10 レベルⅡのミス 深刻だが取り返し可能なミス
30 レベルⅢのミス 日常的にたまに起きる避けらるミス
600 レベルⅣのミス 人によっては見逃してしまうようなミスの兆候のようなもの
私は仕事において、スタッフには、最後の重大事故レベルⅠのミスとして顕在化する前の段階のミスで
あるレベルⅡのミスを起こさないためにそのさらに前の段階のレベルⅢのミスが発覚したところでろで
かなり強烈に事の重大性を説明します。それはあたかもレベルⅡのミスを犯したかのように・・・
ここでのポイントは
このレベルⅢのミスが起きた背景には(600/30=20回)ものヒヤリハットが存在することを理解してもらうと
同時に、同様のミスが3回(10/30)起こると、レベルⅡのミスが発生してしまうということをわかって
もらいます。
それでもレベルⅡのミスは年間通して数回起こります。
しかし、このレベルⅡを10回繰り返さない限り、バードの法則によるならばレベルⅠの重篤な事故は
起きないかも知れないと言えるのです。
ですから私流にいうと「レベルⅢでの危機管理」がもっとも大切だと考えてます。
これは中間管理職の方に応用してほしい概念であると、いろんな場面でお話させてもらってます。
レベルⅡのミスによる事故はさらに上の役職つまり中小企業なら社長さんの役目だからこそ、その前の
レベルⅢのミスを上手に管理するかがポイントになってくるのです。
とはいえ、私も人間ですから、このバードの法則は、ま逆の発想でも使用してます。
つまり、
1つのとてもうれしいラッキーなことの裏には30もの見え隠れしてる宝箱があるのかもしれない
というような短絡的な発想です。
先日ある患者さんに私のブログのことを直接とても褒めていただきました。しかしその患者さんは
たまたま口に出して私に伝えてくれましたが、もしかして30人くらいはもっとそう思ってくれてる人が
いるのかもしれないという風にです。
こうして水面下に隠れたものが顕在化して評価していただくことは大変ありがたいことです。しかし
それと同時に、水面下に潜在してるファンやお客さん(患者さん)をもっと水面上に引き上げるような
働きかけがあってもよいのかなと思ってます。