日本女子OPN最終日 | パット上達ブログ

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#18(パー5)でピン上に第3打を乗せた宮里美香。下りのスライスラインでの難しいバーディーパットになりました。

2パットで上がれれば先に上がっている佐伯三貴(+1)とのプレーオフ。

グリーンはとにかく速い(*1)ことに加え、ラインも読みきれないくらいの微妙なアンジュレーションで各選手を4日間泣かせていました。
*1:「2日目」「3日目」

この日のスティンプは12feet、コンパクションは21(山中式)に整えられていました。

ですから、宮里のパットが入ると考えませんでした(それを祈っていた方は多かった、と思いますが)!。

出だしの感じではタッチは合っているから3パットにはならず、プレーオフを予想していました。ところがあれよあれよという間にカップに向かい、最後はど真ん中からカップイン、勝負が決まりました(通算±0)。

思わず、TVの前で飛び上がってしまいました。

2位には佐伯と、一時逆転で首位に立った菊地絵理佳(+1)。

最終日は「自分のプレーに徹するのが大事」と言ってた宮里ですが、この日は守りに入ったのか自分のゴルフが出来ず前半で4△と厳しい展開でした。後半に入って2○とした後にまた#14、#15で△(この時点で、#13、#14と○にしていた菊地が首位)。

#16、#17と菊地が△で再逆転なるも佐伯と並んで首位T。その後が上記のように#18の○で決着でした。

前半では「ゴルフってこんなに難しかったかな」と思っていたそうですし、しかし、逆転された時点でも「自分を信じていた。自分のゴルフをすれば結果は付いて来る」と考えていたそうですから、宮里は精神的に随分とタフに成長したと感心しました。

下駄を履いてみれば、4日間首位(Tを含む)の完全優勝ですが、最終日の苦しみは並みのものではなかったですね。最後の○はゴルフの神様のご褒美だったんだと思います。

勝負の鍵は(見方はいろいろあると思いますが)#11(パー5)の第3打をピン左2mに付けた、この1打ではなかったかと思います。これを沈めてこの日初○でした。

(菊地は先に右下から10m以上を入れて○でした)。
この日のカップは左から4.5mでしたが、その左を狙うという「攻め」に転じたことで吹っ切れたように思います。

ここはその左が刈り込まれて傾斜があり、外はラフに続いて池があるホールです。我々でしたら、ほぼ絶対にピン左は狙えないところです(たった1回のRNDしか経験ないです)が、果敢にピン左を攻めてチャンスに乗せました。

これで宮里は「日本女子OPN2010年「に次いで2度目の制覇です。

NHK TVで、(宮里美香のショットが右に行くのは)股関節の嵌りが浅いから」と森口裕子さんが解説していました。よくもまあ、ここまで観察しているな、流石にこの試合2勝している永久シードの大御所だな、と感心しました。

なお、2日目のパットの練習風景については、多くを学ぶことが出来ましたので、逐次ご報告いたします。