私が困っていること。
それは、だーさんとだーさんのお母さんとの関係です。
二人は似ています。
せっかちであるところ。
自分がこうだと思ったら、思い込んだら周りが見えなくなるところ。
自分の思う通りにならないと自暴自棄になるところ。
衝動的に行動するところ。
人は人、自分は自分という境界線を作れないから干渉し過ぎるところ。
良い人に見られたい、嫌われたくないと思うから無理をするところ。
無理をするから次第に不平不満が増殖するところ。
10時頃、遅い朝食を作っていると、寝起きに近いだーさんが誰かと携帯で話しをしていました。
だーさんのお母さんでした。
梨が届いたから渡したい、最寄り駅で買い物をするから駅にきて欲しいというものでした。
だーさんは、予定にない事が起こると精神的に不安定になるのですが、案の定不安定に。
私が取りに行くのでメールをくれるよう、だーさんのお母さんに頼みました。
でも、だーさんのお母さんはアポなしでうちに来てしまいました。
だーさんは、気を遣ってゆっくりしていってと言ったけど、明らかに体調が悪くなり口数も少なくうつむいてしまうように。
目付きが変わってきた。
だけど、だーさんのお母さんは何故そうなっているのか分からないんです。
自分の感情の思うまま、愚痴と不平不満の毒を吐き続けました。
お母さんは、人に干渉し過ぎるんです。
兄貴への不平不満を話しているうちに、とうとうだーさんはポロポロと涙を溢し始めてしまったのです。
兄貴は何でしっかりしてくれないんだ、お袋に苦労かけさせるんだ、と。
(やべーよ、完璧にスイッチ入っちゃったよ………)
今度はお母さんまで泣き始めちゃいました。
余計な事を言ってごめん、頼りない親でごめん、来ちゃいけなかったごめん、と。
(マジですか………)
だーさんをなだめ、お母さんをなだめ。
お母さんを家まで送り帰ってくると、だーさんは既にビールを呑んでいました。
目が虚ろで泳いでる。
(あー、落ちちゃったか………)
その後、疲れた、いつまで苦労すればいいんだ、死にたいと言い始め、コードを結んで首にかけたり、包丁を握って首に当てたり。
で、終いは私への八つ当たり。
泣きたいのはこっちの方だ。
二人は死ぬまでこの関係を続けていく気なんだろうか。