半夏生 〜ハンゲショウ2022〜 おまけ | 嵐好き・まるの ブログ

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一天にわかに掻き曇る。

雷鳴が轟くかのような恐ろしいほどの暗転に、
黒い雲が空一面を覆ったと思った瞬間、


ざぁぁぁぁっ。


いきなりのバケツをひっくり返したような雨。


慌てて、
爺ちゃんの家の軒下まで駆け込んだが、
全て着ているものはずぶ濡れだ。


「くふふ。
サトシは、意外に気が短いからな。

カズにまとわりつかれて、
気が焦っちゃったかな。

早くひと暴れして、
カズとしっぽりとしたいのかもしれない。」



雅紀が妖艶に笑う。



精霊といえども、
欲望はある。


好きとか嫌いとか、
気持ち良いとか、
居心地が良くないとか。



逆に人との心のあれやこれやで思い悩まない分だけ、
それを素直に感じられる。



雨の滴が、
柔らかく雅紀の首筋をながれ、

濡れたシャツが、
雅紀の美しい肢体を艶かしく浮き立たせる。



「雅紀、中に入ろうぜ。」


掠れた声は、
切羽詰まった俺の状態を明確に伝えているに違いない。



「くふふ。
そうだよね。

洋服が、まとわりついて気持ち悪い。
早く脱ぎたいし。」


俺に見せつけるように、
シャツのボタンをゆっくりと外しながら、
家のなかに入る雅紀は、
そんな俺の全てを解り尽くしてる。



ぎしぎしと、
縁側の建て付けの悪い雨戸を閉めれば、
家の中は闇にと変わる。


濡れた木の匂いと、
古めかしい家特有の湿気と。

家そのものが、古き良き時代から人の営みを見つめてきたものとして、
良き器と化して、
俺と雅紀を包み込むようだ。



「雅紀。シャワーはいいのか?」


「くふふ。どうせ、
汗まみれになるんだもの。
後で、翔ちゃんとはいる。

それより、
この熱いもの。

これを治めないと、
また、
天地が狂うよ。

サトシがせっかく頑張ってくれてるのに、
怒られちゃう。
くふふ。」


跪いて、
裸になった俺の中心に聳え立つものを、
両手で取ると、
上目がちににこりとわらったあと、
ゆっくりと口に含む。



ちゅぱちゅぱと、
やらしく音を立てて舐め上げる姿は、
もったいなくも、
俺を崇め奉る巫女のようで、
頭の中はもうすでに雷鳴が光るかのように気持ちよさに溺れているのに、
神聖な儀式であるかのようだ。



「あ。くぅ。
雅紀。
今度は、雅紀の番。」


畳に敷いた薄い敷布団は、
きっと、汗まみれとなり、だめになるな。

そう思いながらも、
敷いた布団の上に、
雅紀を横にすれば、
その樹液のような甘い汗を舐め回す。


「は。
あ。あうん。」



甘い吐息も、蜜のような体液も、
俺を狂わせる薬の役目にしかならない。


「ここにもちょうだい。」

自分で俺の手に手を伸ばし、
大きく開いた脚と脚の間に、
俺の手をあてがう。

いざなわれるまま、ゆっくりとその熱い神聖な祠に指を伸ばせば、
もう
そこはじゅくじゅくと甘い液が湧き出る泉のようで、
俺の熱きものが捧げられるのを待ち望んでいる。


「雅紀。
そんなに煽んないでくれ。

やばくなる。」



「やばくなってよ。
まだまだ、雨は降り続くよ。

その間、
この体のうねりを、
ともにわかちあってよ。」


きらりと妖しく光る雅紀の瞳は、
俺を気持ちよさの呪縛にかける。

高く上げられた脚と脚の間の祠に、
俺をゆっくりと治めると、
それだけで、
熱さと熱さがとろけあい、
お互いを無我の境地に高めていく。


「あ。ああ。
そこお。」


「だめだ。俺ももってかれちゃう。
そんなにゆさぶるな。」


「いや、いやぁ。とまらないぃ。」


雨の音は、激しさを増し、
二人の嬌声など掻き消してやるから、
もっとはげめと煽る。


上に下にと雅紀をだきかかえ、
甘い声をあげさせつづければ、
やはり、
布団がなにやらぬれてぐしょぐしょになる。


「雅紀。さいごだ。
こっちへおいで。」


くたりとなる雅紀をだきかかえ、
座敷の真ん中に立つ大きな柱を抱えさせると、

その後ろから、
おもいっきり雅紀の中を突き上げる。


「あ。あぁ。すごいっ。
翔ちゃん。いっちゃうぅぅ。」

「雅紀。マサキ。雅紀ぃ。」


全ての思いを昇華させるかのように、
思いっきり雅紀の名前を呼ぶと、
雅紀とともに、
ましろに全てを放った。





⭐︎おしまい⭐︎





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