そんなことはない。
HSBC香港での口座開設が昨年末より厳しくなったことを受けて、巷では「もうHSBCは開設できなくなった」というような大げさな認識が広まっているようだが、現実的にはそういうわけでもない。
どいうことか、この手の噂は「小さな投資村」では、大げさに、そして不正確に風評として広まる傾向がある。
「英語が全く話せないと開設は困難である」というのは事実だ。
しかし、「英語がどれくらい話せればOKなのか?」は明確ではない。
「行員が、規定に定められた質問のなかで、その客が英語でコミュニケーション可能だと判断すれば、口座開設を受け入れて良い」というようにも解釈可能だ。
「行員の立場になって、行員がルール違反をしたために首になったりしないような気遣い」のようなものが必要ということだ。
行員も、契約のノルマは果たさなければならないし、ルール違反がばれると首になりかねないという矛盾の中で苦しい立場に置かれていると考えられる。
日本人は何でも白か黒かをはっきりさせたがる傾向があるように思うが、世の中にはそうもいかないグレーな事もある。
結論から言うと、HSBC香港で口座が開設できないということは無い。
難しくなっただけだ。
そして、ちゃんとやれば開設は大抵できると考えても良い。
ちゃんとやるということは、
1)団体で行かないこと
2)下手でも自分で英語を話そうとすること
3)行員の立場に立った常識的なマナーと知識を身に着けてから行くこと
それくらいです。
特に、3)に関しては、自分がどこでどのように手に入れた誰のお金をどれくらい何のためにその口座に入れるのか?ということを英語で伝えられる必要はある。
そもそも、本当にその口座が自分にとって本当に必要なものなのかどうかについて良く考えるべきである。
投資も口座開設も、誰かに勧められただけの理由でやるようなものではない。
本当に必要だと感じ、心からそれを望む人には、自然に与えられるものだろう。