現代文ルート2020冬ver. | サランの受験勉強応援ブログ

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 はいどうもサランです(・ω・)ノ
 2年ぶりの更新です。この2年個人的にいろいろあって、ブログを書くまとまった時間がありませんでした。(ガチサボり)
 今回から現代文の参考書・問題集ルートの記事を書いていこうと思います。
 
 記事は何回かに分けて発信し、ルートの全体像を提示したあとに、各ステージと参考書・ 問題集についてコメントを加えていきます!
 
 このルートは高校時代の僕のような、現代文が苦手で何をしたらいいのかすら分からない方が、参考書・問題集に頼って合格ラインを目指すならどうするかを考えて作りました。
 現代文が苦手だった僕は
 
「何をすればいいのか分からない。日本語だから一応読めるけど、テーマは何か・主張は何かなんて大きなことを言われてもできるわけがない。具体的に何をすればそこまで辿り着くのか教えてくれ。どう手を動かし、どう目を動かし、どう頭を動かせばいいのかを示してくれ」
 
というような状態でした。もっと酷かったかも。
 こんな状態の方は、まず読解法・解法をインストールし、それを自分のものとすることで苦手から脱出しましょう。こういう思いで作ったため基本的に「理論・ 方法→演習」の順になるように構成されています。問題集を思考停止で紹介するようなルー トではありません。
 
  入試現代文のメインディッシュは評論です。国立だと小説が出るところもありますが、ほとんどの試験が評論です。そうでなくても参考書・問題集では評論に紙面の大半が割かれています。この記事の最後にも書いていますが、このルートは参考書・問題集縛りで作っているので、評論の対策をメインに据えてルートを作らざるを得ませんね。
  評論の読解法としては主に2種類が挙げられます。
・文と文の関係を把握する読解法
・客観的に要点を把握する読解法
の2つです。
  この2つの読解法を身につけることを軸にしてルートを作っていきます。
 
  まずはルート全体を概観しましょう。
 
〈文と文の関係を把握する読解法〉を学ぶ『現代文読解力の開発講座』
〈客観的に要点を把握する読解法〉を学ぶ『現代文読解の基礎講義』
がこのルートのコア2冊です。
 
ステージ1の準備
メインとなる〈文と文の関係を把握する読解法〉と〈客観的に要点を把握する読解法〉を学ぶための準備段階です。ステージ1から始めて困らない人も多くいると思います。自分の実力と相談しつつ、ステージ1から始めて厳しいと感じたらステージ0から再スタートするという勉強法でもいいと思います。
 
オススメ参考書
『船口のゼロから読み解く最強の現代文』
 
〈文と文の関係を把握する読解法〉の習得
ステージ1では〈文と文の関係を把握する読解法〉を学びます。最終的に併用できるようになるならどちらの読解法から始めてもいいんですが、学べる参考書のレベル的に〈文と文の関係を把握する読解法〉の方が先かな。
 
オススメ参考書
『現代文読解力の開発講座』
『池上の短文からはじめる現代文読解』
 
〈客観的に要点を把握する読解法〉の習得
ステージ2では〈客観的に要点を把握する読解法〉を学びます。〈客観的に要点を把握する読解法〉を学ぶことに加えて、〈文と文の関係を把握する読解法〉をより精密なものにする『トレーニング』をしましょう。
 
オススメ参考書 
『現代文読解の基礎講義』
 『論理トレーニング101題』
→読解法の完成
基本的な解法の習得
ステージ3では解法を学びます。『読解の基礎講義』でも記述式問題の体系的な解法は提示されているのですが、1冊単体で記述問題の解法に焦点を当てた参考書をここで学んでおきましょう。
 
オススメ参考書
 『現代文記述問題の解き方「二つの図式」と「四つの定理」』
or 
『船口の最強の現代文記述トレーニング』
 
記述の錬磨
過去問の前に、ステージ3で得た解法を参考書や問題集で錬磨していこうというのがステージ4です。
オススメ参考書
『上級現代文I』
『ライジング現代文』※絶版
 
  高3の11月に志望校の過去問演習に移ると仮定しましょう。土日の2日間で2〜4問ずつ、各参考書を最低2周するとしても、高2の春から始めてくれれば十分余裕をもって取り組めるかな と思います。高2の冬からでもステージ3までの6冊はできるかと思います。
  次回以降は各ステージについて、そのステージの概要と、そこで使ってほしい参考書・問題集を説明します。長くなりますがお付き合いよろしくお願いします!
 
 
余談
  このルートは〈文と文の関係を把握する読解法〉と〈客観的に要点を把握する読解法〉を読解法の軸とし、それらを習得し、最終的にはその方法(技術・作業)を本番でどの程度なら実現可能なのか見極めつつ、それでいて習得した方法をガチガチの型通りにでは なく柔軟に試験会場で扱えることを目指して作っています。
  使えるものは市販の参考書・問題集としました。予備校のない地域の方のことを考えているからです。そのような地域の高校生ほど、入試現代文への戦略を持っていませんし、結局現代文を不安定な科目にするんですよね。現在は、スタサプ・学研プライム・アオイ・ただよびなど、自宅で予備校の先生の授業を受けられる状況にもなっていますが、それらすべてをチェックする金銭的・時間的・体力的な余裕が僕にはないので、僕のルートは一応参考書・ 問題集しばりで作っています。
  読解法だけでなく解法に関しても、まずは一定の型を身につけることでそれを基本フォ ームとし、問題を解く中で各問に個別に対応できる柔軟性を自ら取り入れてほしいと考え ています。「読解法・解法の習得→柔軟性の獲得」という流れです。
  もちろん、一般化した方法で実在するすべての問題に対応できるかというと、そうではないと思います。その点において僕の考えは批判されることもあるでしょう。しかし一方で、 一切の読解法・解法の基本フォームを知らずにいるせいで、現代文の点数が伸びないまま入試本番を迎える人が多くいるのも事実でしょう。まずは読解法・解法を知る。ここから始めましょう。それだけでもだいぶ違います。現代文は、何も知らずに捨て科目にするにはもったいない科目ですよ。
  読解法・解法を知らないまま格闘していた時期には点数が伸びず、読解法・解法の存在を知り、身につけることで現代文をまともに仕上げた僕の経験則に依った発想ですが。