現代文ルート:ステージ0 | サランの受験勉強応援ブログ

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はいどうもサランです(・ω・)

 今回から各ステージの概要と参考書を紹介していきます!

 

 ルートの全体像→こちら

 

【ステージ0】

 僕のルートだとステージ1とステージ2を固めれば読解法は一応完成ということになります。わざとそうしているというか、現代文に割く時間や1講の重さを考えると毎日大問1個ずつとはいかないので、何冊かに絞ると2ステージかなという。(私大受験生はもっと勉強できるね)

 先に、ステージ0は〈文と文関係を把握する読解法〉と〈客観的要点を把握する読解法〉を学ぶための準備段階と書きましたが、実質〈文と文の関係を把握する読解法〉の学習です。ほとんどの参考書・問題集で見られる頭の使い方が文と文の関係に着目したものなのでそうなっちゃうってことなんですけどね。

 ステージ1から始めて困らないもいると思います。自分の実力と相談しつつ、ステージ1から始めて厳しいと感じたらステージ0から再スタートするという勉強法でもいいと思います。

 

【ステージ0】オススメ参考書・問題集

『ゼロから読み解く最強の現代文』

『現代文の解法読める!解ける!ルール36』(この後に『ゼロから読み解く』もアリ

『現代文読解基礎ドリル』

 

 

 ステージ0で学ぶ参考書としてオススメするのは『船口のゼロから読み解く最強の現代文』です。

 ところで、〈文と文の関係を把握する読解法〉把握する関係は主に

・イコール(同値)

・対比(対立)

・因果

・論と例(まとめと具体例)

の4つです。だいたいどの参考書・どの先生の授業でもどれかに少しは触れると思います。

 ここに

・類比(類似)

・並列(列挙)

を加えれば、文と文の関係を把握する読解法を使う参考書で出てくる関係性は一通り揃いそうです。指示語・接続語も当然出てくるけどそれは関係性を探す道具ということで。

 

 さて、オススメしている『ゼロから読み解く』ですが、上記の関係から

・対比

・論と例

・並列

の3つに絞って導入しています。『ゼロから読み解く』のオススメポイントはまさにここで、この参考書は初学者向けに使う概念を絞った1冊となっています

 そしてもう1つのオススメポイントは、文と文の関係をまず読む方法として紹介していることです。文と文の関係は解く方法として導入されることも少なくないのですが、現代文はあくまで本文を読めてから解けるようになるものという信念を個人的に持っているので、学習の入り口は読む力をつけることであってほしいのです。僕の考えに適合して、ステージ1以降との接続も良い参考書が『ゼロから読み解く』になります。

 解説は書き込みを加えつつ、本文の構造を簡潔に図示していく構成です。個人的には書き込み(特にイコール関係の書き込み)がもっと欲しいところなのですが、最初の1冊としてはこのくらいの書き込みがちょうどいいのかなとも思います。

 この時点では、設問の正解・不正解は気にせず、本文の読み方を解説通りに実行できるかどうかを気にして復習しましょう。特に記述式問題の出来・不出来は無視でもいいと思います。ステージ0ですしね。

 

 ステージ0の参考書としてお薦めするものとして、他には

『現代文の解法読める!解ける!ルール36』

『現代文読解基礎ドリル』

が挙げられます。それぞれ初学者を意識した上で〈文と文の関係を把握する読解法〉を学べます。

 

 『ルール36』は「解法」とありますが、読解法を全体的に知るハンドブックという表現の方が実態に近いでしょう。読み方について、これから学んでいく道具を一通り概観できます。負担も少ないため、現代文アレルギーがある方の最初の1冊として有効でしょう。

 各項目についている短文や末尾のトレーニング問題で実際の方法をどう使うのか体験できます。ただし、本番レベルの長さや負担を伴う問題はありません。最初の1冊として読んだあとは『ゼロから読み解く』に進むという選択肢もありです。

 

 『読解基礎ドリル』はその名の通りドリル形式であり、一つの項目について、短文とその項目に対応する設問を各回で扱っています。問題を解くことで道具の有用性を実感し、身につけていくものになります。問題演習を通して方法をしみこませていく方針です。

 『ゼロから読み解く』同様に読解のための道具を絞っており、全体の半分以上の章を対比・論と例に費やしています。一方で『ゼロから読み解く』とは違い、小説の読解法まで扱っています。

 ただ、立ち読みすれば分かるのですが、読解の過程を詳しく示していく解説ではありません。前から読んでいく解説によって、自分が読むときにプロの真似をすることで読解力を身につけたいという方には向かないでしょう。という注意点もありつつ、ここでは、読解における最低限の道具として論と例・対比を身につけるという目的で、ステージ0の問題集として紹介しています。

 また、ステージ0で『読解基礎ドリル』を選んだけど問題数が多くてつらいなと感じたは、ステージ1で『短文から』の代わりとして引き続き使用するとよいと思います。章立ては14章ですが、問題数は全部で61問と多く、1回に1章ずつ進められないという方もいると思います。そういう方はステージ1まで持ち越してもいいでしょう。

 論と例・対比をメインで扱っており、また、読解法と密接に結びついた設問を置いているので、『ゼロから読み解く』の後の訓練として使ってからステージ1に進むという使い方も考えられます。ただ、『短文からはじめる』もあることですし、さっさとステージ1に行っていいのかなと思います。これは現代文に使える時間や得意・不得意によりますね。

 

 現代文の最初の1冊として超有名な参考書に『田村のやさしく語る現代文』があります。改訂されて、旧版に比べてちょっと難しくなっちゃったかなと思いますが、パート1の「入試における現代文がどういう科目であるか」の解説は、現代文が苦手で苦手でどうしようもな方には非常に効果的な内容です。

 「入試における現代文がこういう科目であるか」の解説で言えば、『ゼロから覚醒はじめよう入試現代文』もパート1でおこなっています。

 『やさしく語る』は問題がやや難しめになっている点、『ゼロから覚醒』は問題演習のパートで読みの解説が図式で済まされ過程が見えない点で、『ゼロから読み解く』の前段階として必須の参考書にはしませんが、どちらもパート1を読む意味はあると思います。

 現代文がどうしようもないくらい苦手な方は、パート1だけでも読んでみるとよいでしょう。

 

【ステージ0】オススメ参考書・問題集

『ゼロから読み解く最強の現代文』

『現代文の解法読める!解ける!ルール36』

『現代文読解基礎ドリル』

 

 

 ステージ0で参考書と別に演習用の問題集をおこなう必要は無いと考えています。選んだ参考書の解説通りに本文を読めるようになることを追求してください。まずはその参考書で扱っている文章で解説通りに読めるまで粘りましょう。

 演習量を気にするにしても、学校配布の問題集があるでしょうからそれくらいにすればいいと思います。その問題集も、設問が解けたかどうかなど気にせず、学んだ読解法が実現できたかどうかを試す場所として使うといいでしょう。