[将棋]福間香奈女流王位、初戦を快勝 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 本日行われた第35期女流王位戦の開幕局は、振り駒で先手となりいつものように中飛車を採用した福間香奈女流王位が、銀対抗で難しい中盤戦から駒損ながらも玉頭戦で優位を築き、最後は入玉を試みて粘る加藤桃子女流四段を147手で下し、幸先よく初戦を白星で飾りました。

 

 

 第2局はGW明けの5月9日(木)に札幌で行われますが、7日に白玲のリーグ戦があってちょっと忙しいので、今日(特に先手番で)落とすとちょっと嫌かなぁという気もしましたが、杞憂に終わって良かったです。

 女流王位戦はストップウォッチ方式の持ち時間4時間で、その使い方も慣れていると言えるのかもしれませんが、序中盤の難しい所では惜しみなく投入し、終局時には24分残していたので終盤戦でも相手玉を逃がしはしないかと焦るようなこともなく、最後まで指し切ったのかなと。一方の加藤さんは、最後1時間残しての投了となったので、少しもったいなかったようにも思われます。ただ、この持ち時間を序中盤から終盤までうまく配分するのは、それ自体も技術かなという気もします。最後まで時間を取っておきたいというのと相反して、早い段階で劣勢になっては意味が無いので、この2つの折り合いをどうするかですが、相手がいるので100%自分の思い通りのペース配分にすることは出来ません。それでも、出来るだけ上手く使おうとする心掛けが必要なんだろうというのと、或いは話が逆で、勝った方が結果として上手く時間も使えたという話かもしれません。現在の局面の形勢判断とか、流れが一気に傾くかもしれない勝負所だとか、そういう機微を捉える嗅覚がどれだけシャープなのかという能力にも関係しそうですし...。

 しかし、今日は序中盤で後手居飛車が5筋の位を取り返して金銀で圧力を掛け、大駒を取られながらも玉頭に攻め込んでいくという展開。形勢表示も結構揺れ動き、なかなか一筋縄ではいかないように思われましたが、盤面に駒が沢山ぶつかりあう複雑な中盤戦の読み合いで、福間女流王位の力を示した一局になったのかと。