ついにプロミナー | ウキウキ釣り日記

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陸っぱり小物釣りとバードウォッチングの日記です。

バードウォッチングに必要なものは、「フィールドガイド日本の野鳥」と、7~10倍ぐらいの双眼鏡だ。
あと、タカの渡りや干潟のシギ・チドリなど遥か遠くの鳥を見る場合は、20~30倍の望遠鏡が必要だ。

ところで、望遠鏡の画質を損なうのは色収差だ。
大学一年の時に野鳥サークルに入って鳥を見ていた時、使っていた望遠鏡はコーワのプロミナーの20倍だった。胸にはニコンの8倍双眼鏡だ。
プロミナーは、非常に鏡筒が長いのでまったく色収差が感じられずハッキリクッキリの高画質だった。
ただ、それの重いこと重いこと。
スリックの大型三脚に付けて担いで野山を歩き回るのは辛かった。
プロミナーは、射撃競技で的に当ったか確認するための望遠鏡(スポッティングスコープ)で、本来据え置き型であり、バードウォッチングで担いで野山を歩くなんてメーカーのコーワは想定してなかったのだ。
翌年、大学2年生の時に、ニコンがバードウォッチング用を前面に押し出した望遠鏡を出した。
フィールドスコープと名付けられたそれは、対物レンズから接眼レンズまでの長さがプロミナーの半分ぐらい(30センチぐらい)しかなく、素晴らしく軽かった(アイピース込みで1,030グラムぐらい)。

↑これがフィールドスコープ初号機。ネットで検索しても情報がでて来ないのは、ニコンは黒歴史としてなかったことにしているのかな。

天下のニコンから重さも長さも半分の望遠鏡が出るという事で、私は大喜びで、プロミナーは後輩に三脚ごとあげて、フィールドスコープとそれにあった小ぶりの三脚に乗り換えた。
世界のニコンが作ったフィールドスコープだから、画質はプロミナー並みに高画質だと信じていたが、使ってみたら、あれ?と首をかしげる画質だった。
物の輪郭が滲んだように汚ならしいのだ。色収差のある画像を初めて見たわけです。
やがてフィールドスコープはEDレンズ(特殊低分散ガラスを使い色収差を低減したレンズ)を採用したまともな画質のやつが売り出されたが、買い替える金などなかったから、いまだにニコンを恨みながら、毎年のように10月に色収差のひどいフィールドスコープを持ってタカを見に愛知県の伊良湖岬へ行ってるのだ。
いつかプロミナーに戻ってやるぞ!と思い続けて38年。
子供たちも給料を貰うようになったし、いよいよフィールドスコープからプロミナーに買い換える時が来たのかなと思い、妻に「俺ってば、バードウォッチングを趣味にしようと思うんだけどいいかな?」
妻は「うん、いいよ」
「バードウォッチングが趣味なら、プロミが必要なんだけど、買ってもいいかな?」と慎重に妻に言うと、妻は「プロミ?もうあるじゃん」と言った。
「いやあれはニコンのフィールドスコープといってプロミではない。プロミとは、コーワのプロミナーのことだ」
「欲しいなら買えばいいよ」

というわけで、一昨日の日曜日、柏のビックカメラでプロミを注文したのでした。今日届くのだ。わくわく。
コーワのカタログを見ると、時代の変化は凄い。プロミはバードウォッチング用途を前面に押し出しており、射撃用途などまったく無くなっている。
使っている野鳥の写真は、双眼鏡コーナーも含めて、オジロワシ、オオルリ、ギンザンマシコ、シメ、コルリ、メジロ、ノスリ、セイタカシギ、モズ、オシドリ、コサメビタキ、カワセミ、ノジコ、ツミ、アオバトと盛りだくさんだ。
バードウォッチング用途としているので、小型軽量化を果たしていて、素晴らしい。
買ったのはTSN-664M PROMINARだ。アイピースは30倍ワイド。
クラス最高レベルの明るさと光学性能を謳ったスタンダードモデルだ。
まあ、プロミの一番人気の機種だから間違いあるまい。