困難を乗り越えるために大切なことって何?って聞かれたら
何となくすぐに出てくる言葉は「努力」なのかなと。
でも、本当は違うんですよね。
いや、私の場合は違いました。
娘との闘病、苦しい苦難を乗り越えて振り返った時
一番大切なことは「素直」でした。
もちろん、努力もしました。
毎日、泣きそうになりながら、むちゃくちゃ努力もしました。
ただ、いくら努力をしても自分一人の力なら、何をどう頑張っても1馬力にしかならないのです。
しかし、娘が完治してから、振り返ってみると自分だけの力ではなく、たくさんの人の力添えや思いやり、ありがたい配慮が支えとなり治癒へと運んでくれたのでした。
それらの力を得られたのは、どんな辛い、厳しい状況でも、必死さゆえに「素直」な気持ちでいられたからだと思っています。
人って追い込まれると、素直になれるんだなと。
そうでない人もいるかもしれませんが、私の場合は、そうでした。
治してあげたい気持ちが強かったからこそ、強がることやプライドもなく、誰に対しても「素直」な心でいられたのだと思います。
それが周囲の人に伝わり、人として「助けてあげたい」と思っていただけたのかなと思います。
昨日、元相談者さんとお会いしました。
小学生のお子さんが若年性皮膚筋炎と間質性肺炎となり、それを克服されたお母さんです。
5年前に相談に来られた時
素直に「息子を助けたい、力を貸してほしい」そんな姿を今でも思えています。
思わず「治るよ、大丈夫よ」と言ったことも覚えています。
その日から1年半で断薬し、その後は症状もなく検査結果も良くなり、無事に元気に中学生になりました。
昨日、お会いした時に、その子がもう中学3年生で元気にスポーツを続けていることを聞きました。
5年前、最初に相談に来られた時のことを思い出し、このお母さんも同じだったなと。
多くの人の力や思いを集めて、それを治癒への力に変えたのだと思います。
なぜ、それが出来たのかは、「素直」な気持ちが周囲の人の心を動かしたのだと思います。
久しぶりにお会いして、晴れやかなお顔とお話が聞けて本当に嬉しかったです。
そして、忘れかけてたことを思い出させてくれて「ありがとう」です。
難病克服支援センター
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