はつね
【注文】タンメン チャーシュー入り
【価格】1100円(750円+350円)
[訪問日時] 2015.3.4(水) 開店前
[店内状況] 開店待ち1番目、後客多数
[注文方法] 口頭注文、後会計
[味] 鶏清湯/塩
[麺] 中細微縮れ麺(150g位)
[具] チャーシュー5.5枚、炒め野菜
西荻窪の老舗に。
開店30分以上前の店前を、白衣の店主さんが丁寧に掃き清めています。
尋ねると開店待ちの行列は10分前からとのことなので、しばし時間を潰した後で15分前に戻ってスタンバイ。
「まだもうちょっとかかりますよ」取材拒否と聞いて頑固職人さんをイメージしてましたが、腰が低く丁寧な店主さん。
開店時のシャッターズは8名。
1961年の創業と言いますから、ほぼ同い年かな(苦笑)
店主さんからも、そして年季の入ったお店からも、凛とした風格が感じられます。
開店と同時に一番奥に入り込んで標題をお願い。
それからはひたすら店主さんの調理の様子に見入ります。
野菜炒めにスープを加えての調味。
その傍らでチャーシューを都度切り分けて一枚づつ浅い切れ目を入れ、茹で釜の近くで温め。
因みにワンタンの注文にも、その場でサッと手包みです。
タイマーなど使わずに平ざるでチャッチャと丼へ、その上から野菜スープをあけて完成。
この手数、とても終日営業などしていられないでしょう。
炒め野菜のラード?の蓋で、スープは熱々。
鶏ガラベースの澄んだ清湯に、炒めた野菜からの旨味が溶け込んだ滋味深いスープ。
尖りなく円みを帯びたジャストな塩梅。
かなりシンプルな塩の味付けですが、出汁や野菜の甘味と相俟って深みがあります。
このあっさりスープをひと口飲む度に、身体にも心にも染み渡って行く感覚。
その優しさに思わず顔がほころびます。
麺は草村商店製の中細微縮れ系。
茹で加減はやや硬め。
多加水でチュルンとした口当たりと喉越しの良さが特徴です。
しっかりしたタイプの麺では無いですが、永福町系で慣れてる方には全く違和感がないはず。
繊細なスープの持ち上げは上々。
麺量は150gか僅かに下回るぐらいだと思います。
デフォの具は肉なしの炒め野菜のみ。
今日はチャーシューをトッピングして貰いました。
炒め野菜はキャベツ、もやし、色あしらいの人参。
さっと炒めてからスープを注いで調味されます。
出来上がりはシャキッでもクタでもない絶妙なレンジで、野菜の旨さをひしひしと感じます。
なぜ肉の小片すら入れないのか、凡人には分かりませんが、それ相応の理由があるんでしょうね。
追加トッピのチャーシューは、丁寧に脂身を取り除いた肩ロースを使用。
前述の通り都度切り、鮮やかな手付きで切れ目を入れたもの。
見た目は何ら変哲もない感じですが、この旨みと味付けの妙と言ったら…!
そこそこ厚手ですが小ぶりなもの5枚半で350円…これは追加する価値があるでしょう。
非常に美味しかったです。
他店と比べて特筆されるのは何かと訊かれても、返答には困ります。
この空間で、目の前で店主さんが丁寧に作ってくれるところから、プロローグが始まってるんですから。
そしてスープをひと口飲んだ瞬間からホッと気が緩み、しばらくして思わず自分のニヤけた顔に気付く。
そんな幸せを運んでくれる味わいが皆さんに受け入れられているのでは、としか言いようが有りません。
心身に染み渡る絶品でした。
ご馳走さまでした~
満足(≧∇≦)
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