食い味の道有楽
柏市 (北柏)
【注文】皐月の一杯☆名古屋風和え蕎麦(D)店主にお任せ 他
【価格】2000円
[訪問時期] 2016年5月中旬(休日) 昼
[注文方法] 券売機にて
[味] 醤油ダレ+辛ミンチ+タルタルソース
[麺] 極太麺(250g位)
[具] (麺)チャーシュー、鶏タタキ、メンマ、大和芋千切り、豆もやし、水菜、刻みニラ、刻み葱、ハジカミ、(別)辛ミンチ、タルタルソース
[別添] 和牛のタタキ
[別注文] じゃこ飯(300円)
家での所用がキャンセルになり、ひょっとしたらとJK店主に連絡してみます。
本来週末は夜のみの「皐月の一杯」が、今日は昼から提供予定とか!
一目散に駆けつけシャッターズ。
一応ルール通りに確認し、「D 店主にお任せ(肉好きな方へ)」のセットを選択します。
■ 和牛のタタキ
昼営業はあくまでもレギュラーメニューが優先提供。
その合い間を縫って、まずは超ゴージャスな前菜?が登場します。
その時々で最高の状態の国産牛肉を吟味して使用したタタキ。
忙しそうだったので訊くのを忘れたんですが、おそらくこの頃は山形牛を使ってたのではと推察します。
脂のサシは目立ちませんが、歯要らずでトロける紛れもない最高級和牛。
「こんなの昼間から食べちゃって良いの?」と思う反面、「こんなの酒無しで食べるの酷でしょ~!」
車で来てしまった自分を責めまくります。
5枚の超絶旨なタタキに5回溜め息をつき終わった頃、それを見計らうかのようにメインディッシュが届けられます。
辛肉ミンチとタルタルソースが別添え提供。
■ 具
麺上にはチャーシュー、鶏タタキ、メンマ、大和芋千切り、豆もやし、水菜、刻みニラ、刻み葱、ハジカミ。
名古屋風和え蕎麦とのネーミングですが、巷に溢れる台湾インスパとは全く異なる創作麺との意図が一目瞭然です。
紫峰豚肩ロースは、何度食べてもマイベスト・レアチャーの地位を譲らぬ美味しさ。
鶏ささみのタタキからは味噌の風味がジワッと寄せてきます。
高級大和芋の千切りの濃厚な大地の香りは、一般の山センでは味わうことの出来ないもの。
ピリ辛な豆もやしも勿論自家製です。
■ 麺と醤油ダレ
麺は菅野製麺所製の極太で、つけや汁なしでよく見かけるタイプ。
若干だけ軟らかめに茹で上げ、タレとの馴染みを良くしてる感じですね。
コシを残しながらもゴワゴワ感じさせない加減が絶妙。
麺量は250g程度で、ボリューミーな具や〆ライスと合わせれば腹パン必至です。
麺にサッと絡めたタレは、醤油カエシ+油にブラペ等の香辛料を混ぜ込んだもの。
動物系の濃厚な旨味とピリッとしたスパイスの切れ味で、この醤油ダレだけでも十分にまぜそばとして成立してしまうレベルです。
■ 実食
グリグリ混ぜ込んだ上で、醤油ダレだけのピュアな麺の美味しさを堪能。
それから別添えの辛肉ミンチを混ぜて行きます・・・もちろんヘタレの鉄則で恐々段階的に。
この辛肉は唐辛子と山椒系がほど良く効いてますが、舌や喉を刺して痛みを残すようなタイプではないので、ギリ許容範囲に収まってますね。
JK店主が加減してくれたんでしょう^^
すぐにでもカラシビから開放されたい心をグッと抑え、半分近くはこのままヒーハー。
我慢の限界でタルタルソースを放り込み、カラシビを念入りにコーティングさせていきます。
で、ズズッと麺を啜って・・・いや~これには参りました。
カラシビが緩和されたのは勿論ですが、このカオスな激ウマを何て表現したらよいか見当もつきません。
ベースの醤油ダレ、辛肉ミンチ、更には豊富な具材の味わいと食感。
何故そこにタルタルソースを加えようと思い付いたのか、どうすればこれほど複雑カオスでジャンクな味わいを計算出来るのか・・・凡人には分からないJKの神発想ですね。
とにかく旨いんですよ。
やせ我慢しないで、もっと早めに味変しておくべきだったと、再度自分を責めまくり(笑)
■ じゃこ飯、〆ライス
生山椒と練り合わせた自家製じゃこ、この風味と味わいは料亭並み。
1/3はそのまま、1/3は丼に残った具汁で追い飯に。
残り1/3は卓上ポットのあっさり魚介出汁で、じゃこ茶漬けにしてスッキリと〆ました \^-^/
■ 感想など
インスパイアとは「触発される」とか「影響される」とかの意味ですよね。
にも関わらずほとんど「真似」に近い「台湾インスパ」が溢れる中で、「道有楽が作ったらこうなる」とインスパの真髄に迫る創作だったと感心します。
こういう系を「カラシビ」としか表現出来ないヘタレな自分のみならず、かなりレビュワー泣かせの複雑な味だと思いますよ。
前半は不得手な辛さにちょっと苦戦しましたが、食べ終わって残るのは感動。
辛い系では80点台後半すら付けたことのない自分ですが、これは文句なしの大台だなあ。
ご馳走さまでした~