味噌呉田 Life
さいたま市浦和区(北浦和)
【注文】牡蠣味噌ラーメン+エシレバター
【価格】 1200円(牡蠣330円含む)+150円
[訪問時期] 2016年11月下旬(平日) 夜
[注文方法] 口頭注文、後会計
[出汁] 鶏豚/白湯
[味] 味噌
[麺] 平打ち縮れ中細麺(150g)
[具] チャーシュー、炒め煮牡蠣&ニラ、茹でもやし、刻み玉ねぎ、三つ葉、(別)エシレバター
11月から第2・第4月曜日に始まった、二毛作の味噌専門店にお邪魔してみた。
この日の夜は常時8割ほどの客入りで、19時半頃にはスープ切れ終了となっていた。
メニューは味噌、辛味噌、牡蠣味噌、味噌チャーシューの4種類。
久々の水餃子等でゆっくりと楽しんだ後に表題を口頭注文すると、中野店主が中華鍋を振り始める。
味噌を焦がしながら少量の豚肉、玉ねぎ等を炒めると、寸胴から白湯スープを加えて煮込み再度味噌で調味。
この基本スペックに牡蠣とニラを追加して煮込んだのが、牡蠣味噌スープのようだ。
間もなくご対麺。
■ スープ
鶏、豚の白湯に背脂、信州主体のブレンド味噌。
オープン初日には鶏白湯仕様だったのに今日は豚骨も加えたとのことで、重厚感とコクはかなりのもの。
粘度は高めでこってりタイプだが、穏やかな塩気と味噌の甘酸味のバランスが良く飲みやすい。
やや甘味が気になるような先行レポがあったが、個人的にはさほど気にならず。
仄かに香るニンニクに生姜を加えて増量し、香ばしさとジャンク性が高まると更に好みに近づきそうだ。
後半から投下した最高級エシレバターは、超絶な風味と円みを与えてくれる。
具の牡蠣に絡めたり、スープに溶いて飲んだり。
薄手のカットで150円と値は張るが、試してみる価値はある。
■ 麺
自家製のボコピロな縮れの入る平打ち中細。
歯応えは優しめだが、舌をくすぐるような不規則食感からのモッチリ感は好み。
濃厚スープに埋もれず対峙する存在感は流石だ。
麺量は標準的な150gとのこと。
■ 具
チャーシュー、炒め煮牡蠣&ニラ、茹でもやし、刻み玉ねぎ、刻み三つ葉。
スープには少量ながら細かい豚肉や玉ねぎ等が沈んでいる。
別皿には追加注文のエシレバター。
チャーシューは大ぶりな肩ロースのレア仕上げ。
当店でレアチャーシューとは珍しいが、これはボリューム感、食感、肉の旨み全てにベスト級だ。
プリップリの広島産牡蠣が4つ。
「牡蠣味噌」とのネーミングから、牡蠣鍋の如くジュワッと牡蠣感が出たスープをイメージしたが、そこまでの仕様ではなかった。
とは言っても、口に頬張りながらスープを合わせ飲むコンビネーションは堪らない。
もやしは一緒に炒め煮せず、わざわざデポ茹でしている。
濃厚味噌のお凌ぎとしての新鮮な食感を狙ったものだろう。
■ 感想など
当店のイメージを覆すような濃厚味噌ながら、そこは中野店主一流の穏やかなチューニングで飲みやすく食べやすい。
〆て1350円の豪勢価格は高いハードルだが、使用する食材の質を考えればやむを得ないか。
春の声を聴く頃までの提供期間中、おそらく更なる進化を遂げて行くだろう。
リピートが楽しみだ。
ご馳走さまでした。