神田とりそば なな蓮
千代田区(神田)
【注文】 鶏そば 塩+味玉
【価格】 800円+100円
[訪問時期] 2017年3月上旬(平日) 夜
[注文方法] 口頭注文、後会計
[出汁] 鶏+魚介/清湯
[味] 塩
[麺] 手揉み中太麺(150g位)
[具] チャーシュー、鴨ロース、ほぐし鶏、味玉、メンマ、海苔、三つ葉、柚子、刻み葱2種
会社帰りにこっそり麺活、TRY新人賞受賞の当店に初訪問。
店頭には「お食事のみ、お酒・お肴のみ、どちらでもお気軽にどうぞ」との立看板があり、呑み助が安心して入れるのが嬉しい。
18時半頃、JAZZYなダイニングバー的雰囲気の店内に入ると、先客5名ほどの内1組がお酒コース。
自分も倣って小一時間滞在したが、それでも全8席が溢れることはなかった。
夜はアルコールやおつまみを小まめに頼む方も多いので、券売機は使っていないようだ。
朝びき大山鶏を使用した「炙り鶏わさ」や串焼きを食べたが、どれも鶏専門店に負けないレベルで、大好きな「酔鯨」が進みに進んでしまった(^^;
〆の一杯はデフォと思しき標題を選択。
味玉も追加してみた。
■ スープ
比内地鶏主体の鶏出汁を、魚介系和出汁が支えるバランス清湯。
鶏の強い主張よりも上質な旨味とコクをじんわりと感じさせる炊き方で、一歩下がった魚介が鶏感を際立たせながら全体に厚みを持たせている。
塩気はそんな出汁感を感じられるジャストなレベル。
とにかく良くまとまっていて美味しく、スイスイ飲んでしまった。
ところが翌日このレポを書いていて、これ以上のスープの特徴を思い出せないのは、このまとまりすぎが災いしているのだろうか。
多めの葱や三つ葉、どこからか現れる柚子風味が、スープの多様性を高める陰の功労者かも知れない。
■ 麺
本店「日本橋 製麺庵 なな蓮」製、国産小麦ブレンドによる全粒粉配合の中太手もみ麺。
この淡麗スープにボコピロ麺をデフォでぶつけているのが、この一杯で最も記憶に残るポイント。
スープに勝ち過ぎる不安を吹き飛ばし、そこそこ良いバランスで味わえる。
裏を返せばスープの出汁感も塩梅も感覚以上に力強いということか。
麺量は150g程度だろう。
■ 具
チャーシュー、鴨ロース、ほぐし鶏、味玉、メンマ、海苔、三つ葉、柚子、刻み葱2種。
バラ煮豚のチャーシュー、鴨ロース、解した鶏ムネ肉と、肉類が多彩である。
スープを吸ってしっとりしたほぐし鶏の旨さ、鴨ロースのやや甘な味付けが気に入った。
味玉は半熟加減ジャスト。
前述の通り、多めに載せられた2種の刻み葱、海苔、三つ葉、柚子といった薬味類が、アクセントとして効いていた。
■ 感想など
この一杯は間違いなく美味しいし、特に飲み〆の身体には心地好く染み渡る。
一方で、美味しいのに特徴や主張性にやや欠ける点を、指摘されている諸兄も少なくないようだ。
記憶には残りにくいが、でも行ったらまた頼んでしまいそうなラーメンと言った所か。
ところで、当店はTRY新人賞の鶏白湯部門で1位入賞とのこと。
次回はその受賞作となった「鴨の濃い出汁そば」をいただきに上がろうか。
ご馳走さまでした。