めんや 正明
志木市(志木)
【注文】 鰤ラーメン(塩)
【価格】 730円
[訪問時期] 2017年3月下旬(休日) 昼
[注文方法] 券売機にて
[出汁] 鰤+鶏/白湯
[味] 塩
[麺] 細麺(140g位)
[具] 鰤切り身の炙り、メンマ、白菜、刻み葱2種、カイワレ、柚子皮おろし
「寿製麺よしかわ 川越店」からの連食です。
以前は地元松戸にあったお店だが、中々行けない内にお店を畳んでしまわれた。
志木に移転して頑張っておられるとのことで、途中下車で立ち寄ってみる。
13時近くに到着、券売機左上の標題をポチって、数席空きがあるカウンターに身を沈める。
その後客足が途切れず、一時は店内に7名がウェイティングになるほどの人気ぶりで、特に女性のお客さまが目立っていた。
厨房内には店主さんご夫妻とお母様だろうか。
お母様が両手にバーナーを持って、二丁拳銃のように鰤の切り身炙っており、その香ばしい匂いが店内に立ち込める。
15分ほど待ってのご対麺。
■ スープ
そこそこトロミのあるスープは、先行する鮮魚っぽい鰤の味わいを鶏白湯が受け止め、両者一体となって余韻へと続く。
ひと口目だけやや甘めの印象も、直ぐに気にならなくなる。
仄かな生姜風味が全体をキリッとまとめ、食べ進むうちにおろした柚子皮の風味も加わり、まったり白湯の割りにはスッキリした後口。
お店の看板メニューとして幅広い層に支持されそうな、優しく美味しいスープである。
但し個人的には、鶏白湯の比率を若干下げて鰤の主張を強めたほうが、更に好みに近づきそう。
■ 麺
自家製の細ストレートに、トロンとしたスープが良く絡む。
加水低めな麺をやや硬めに茹で、ザクパツ食感が強調されている。
麺自体の風味も上々。
麺量は130g~140g程度に感じる。
■ 具
鰤切り身の炙り、メンマ、白菜、刻み葱2種、カイワレ、柚子皮おろし。
直前にカットした鰤の切り身を、バーナーで炙ったものが2切れ。
表面はカリッと香ばしく、中にはややレアな軟らか食感を残している。
茹でた白菜とは変り種だが、ややクタ気味でスープが良く染み込み、何となく鰤鍋を食べている気にもさせてくれる。
両者ともにスープとの親和性も高く、このラーメンにははまり役と言えよう。
■ 感想など
鰤の旨味のみを巧みに表現した一杯、美味しかった。
他店の鮮魚が荒々しく迫るタイプに慣れているせいか、やや大人しく感じたのだが、こういうアプローチのほうが広く受け入れられるのだろう。
何よりも松戸発のお店が、この地で確りとファンの心を掴んでいることが嬉しく、有意義な訪問となった。
次回は鰤の炙りで一杯やってから、〆のラーメンをいただきたいものだ。
ご馳走さまでした。