麺屋 葵
幸手市(幸手)
【注文】 鴨出汁 黒
【価格】 780円
[訪問時期] 2017年3月下旬(平日) 昼
[注文方法] 口頭注文、後会計
[出汁] 鴨/清湯
[味] 醤油
[麺] 中太縮れ麺(150g位)
[具] チャーシュー、鴨ロース、メンマ、三つ葉、刻み葱2種、糸唐辛子、(別)柚子おろし
「麺堂 稲葉」からの連食です。
プレミアムフライデーを楽しもう、その2。
古河からの帰り道、権現堂の桜の状況をチェックした後で当店へ。
市役所にも近く、平日13時で8割位の客入り。
レギュラーの麺メニューは「鴨出汁」の黒と白のみ。
今日は「鴨カレー油そば」なる魅力的な限定もあるようで心が揺れるが、初回はデフォからいってみる。
ワンオペの店主さんに口頭注文し、10分ほどでお盆に載った一杯とご対麺。
■ スープ
鴨が上品に香る淡色の醤油スープをひと口啜ると、圧倒的な旨味が押し寄せる。
醤油ダレに忍ばせたいしるがかなり効いていると想像するが、魚醤っぽさは感じず魚介の旨味だけを凝縮。
やがて鴨出汁感もじんわりと頭角を現し、穏やかな醤油とバランスする。
鴨が飛びきり華やぐ訳ではないのだが、上質な「鴨出汁中華そば」的でまとまり良く、広いそうに受け入れられそうだ。
■ 麺
やや平打ち気味、手揉み風にも見える中太縮れ麺。
多加水麺典型なツルシコモッチリの食感で、噛むほどに麺の美味しさを実感する。
スープの拾いは上々とまではいかないが、不足感もない。
意表を突くようなこのタイプの麺が、中華そばっぽさを良い意味で助長しているのかもしれない。
麺量は150g超ぐらいだろうか。
■ 具
チャーシュー、鴨ロース、メンマ、三つ葉、刻み葱2種、糸唐辛子。
別皿で柚子おろしが供される。
肩ロースのレアチャーシューは薄手で見る見る色が変わっていくが、食感、味わいは悪くない。
3枚の鴨ロースは軟らかで、やや濃いめの味付けに薫香が漂う。
いつしか姿を現した平らなメンマはジャキコリな食感。
穏やかに香る三つ葉、焼き色の付いた刻み葱、味変用に別皿提供の柚子おろしと、充実した薬味陣にも丁寧な気遣いが感じられた。
■ 感想など
淡口醤油が鴨といしるの旨味を巧みに包み込むスープ、「珍来」あたりで見かけそうな中太モッチリ麺が、中華そばの雰囲気を醸し出す一杯。
ひと手間加えた薬味のアクセントもバラエティに富み、美味しさ楽しさに満足した。
機会があれば、再訪して他メニューも試してみたいお店だ。
ご馳走さまでした。