麺や 福はら @大阪市生野区 ~「特製芳醇鶏そば(塩)」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

としくんの「ぶらぶラーメン日記」

ラーメンブログのみ公開中です。

麺や  福はら

大阪市生野区(今里)
 
【注文】特製芳醇鶏そば(塩)
【価格】 980円(特製200円含む)

[訪問時期] 2017年12月上旬(平日) 昼
[注文方法] 券売機にて
[スープ] 鶏/清湯
[味] 塩
[麺] 中細麺(120g位)
[具] チャーシュー、鶏チャーシュー、味玉、小松菜、刻み葱


所用先から近い当店に、念願叶っての初訪問。
本来は不意打ち訪問したかったが、福原店主は薄々予期していたらしい。



お昼過ぎ、ちょうど食べ終わりの先客と入れ替わりで着席でき、その後もほぼ満席状態が続く。



初訪の狙いは、奈良の大和肉鶏を使った表題。
2年ほど前に豚骨一燈でいただいた「俺の大和」で突き抜けて以来、自分の中では大和肉鶏が福原店主の代名詞的存在になっている。
相変わらず饒舌な独演会を聞くうちに、福原スマイルと共に届いた一杯。



全景。


スープ
大和肉鶏の丸鶏を主体に、手羽や鶏ガラも使ったとのスープ。
丸鶏らしいふくよかさとガラのキレが程よく融和して口中を駆け巡り、鼻腔を刺激する。
穏やかな塩ダレと、そこに忍ばせた魚介の後押しで、鶏の旨味がスーッと伸びていくのは、今年春の一燈卒業シリーズで提供した「俺の大和~フィナーレ~」に近い味わいか。
これこれ、福ちゃんの味! 旨い。
コク深い鶏油も大和肉鶏のものだろう。
スッキリしていてくどさは感じないのだが、いつもよりちょっと多めだったかな。
いずれにしても、これだけの鶏清湯がレギュラーメニューでいただけるとは、素晴らしいことだ。




地元鶴見製麺製の中細ストレート
福原店主は低加水と言うが、確りした噛み応えとしなやかな啜り心地を兼ね備えた、中加水的な食感。
スープの乗りも良く、風味もなかなかのもの。
東京では自ら麺打ちもしていた福原店主だから、細かい仕様に拘って特注しているのだろう。
先行レポによれば麺量は120gとのことだが、少ないという印象は持たなかった。




チャーシュー3、鶏チャーシュー2、味玉、小松菜、刻み葱。

チャーシューの作りこみは東京時代を思い出させる。
豚肩ロースの低温調理は、タタキのようなレア食感から染み出す旨味が見事。
残り2枚はスープで加温し、ミディアムレア、ミディアムレベルで試してみたが、脂の蕩け具合が旨味にも変化をもたらす。
皮付き鶏ムネ肉のレア仕上げも歯がサクッと入る軟らかさで、クセのない鶏の甘旨味に溢れるジューシーなもの。
この肉の素晴らしさは、当店の大きなウリのひとつになるだろう。



半熟加減ジャストな味玉の優しい甘味、鶏の旨味に浸った小松菜
ビジュアル的にも映え、ウキウキして来るような具の数々だった。



■ 感想など
正に福原店主の一杯!ともいうべき一杯を堪能。
大阪で再会する懐かしい味と、すっかり定着した人気ぶりには、感慨深いものがあった。
麺屋 一燈で提供中の月曜限定「地鶏そば」に、大和肉鶏を使いたいと仕入仲介の相談があったとか。
そちらも食べ比べに行くつもりと伝えると、「ウチより原価かけられますから、適いませんよ~」と多少うろたえ気味(笑)
いやいや、こんな美味しいラーメンを毎日でも食べられることが素晴らしいんだから。
折りを見て、またワープしてみたい。

ご馳走さまでした。