【指導内容】基本姿勢・走圏・転掌・養生転掌・単練・対練・散手・擒拿・炮錘・判官筆・用法など
季節外れの暖かさの中、遠方から学習に来られました。
空手の指導者であり、古武術やヨガにも造詣が深い彼が『尹式八卦掌』に求めるものはとてもレベルの高いものであり、それに応えるべく厳しく繊細な指導を行いました。
彼は「基本にこだわり過ぎる」きらいがあり、それが成長を妨げています。
確かに基本は大切ですが「どう大切であり、どう取り組んで行くべきか?」をしっかり理解していなければ上達を妨げることになりかねません。
そのことを「単練・転掌」などの単人練習。
更に「対練」や「散手・擒拿」などの対人練習を通して頭と体で理解してもらい「炮錘」に入りました。
久しぶりに行ってもらった「炮錘」は彼の空手そのもの。
空手の応用でよいのならそれで良いですが、「炮錘」は『尹式八卦掌』の理論、技法が詰まった「套路」。
自分の体と対話してもらいながら且つ敵の存在を忘れることなく繊細かつ厳しく指導。
そうすることで彼の中で何かが合致したのでしょう。
目に見えて動きが変化して行きました。
そうなると元々レベルの高い方。
今後は自主練功でも成果が出て来ることでしょう。
欲張ることなく、今やるべきことに着実に取り組むことがレベルアップに繋がります。
日々苦練を重ねて下さい。
炮錘を指導する王尚智師父