2017年 第2回駿台全国模試【結果】 | 東大国語で高得点を目指すブログ

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東大現代文の過去問20年分の私の解答をこのブログに保存していく予定。
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ずっと長いことブログを更新できてなくて、申し訳なかったです。


9月に受けた駿台全国模試が返却されました。




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2年前に受けた駿台全国模試との比較をすると、

・英語:偏差値73.9 →60.3
・数学:偏差値53.4 →59.6
・国語:偏差値68.4 →64.0

ということで、英語と国語が大きく落ち込んでいます。(数学だけは少し上がっている)
それぞれ、理由はある程度判明しました。
何が原因だったのかについては、以下の反省に書きます。




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《英語》
英語の怖いところは、英語の実力がいつの間にか落ちてるってことが自分では気付きにくいということ。

例えば、私が英検準1とTOEIC800点台を取ったのは昨年のことで、
その時に「単語力」「文法知識」「速読力」の3つはそれなりに徹底して鍛えてきた。

今日改めて確認してみたところ、上記3つについては、昨年に比べて大きく落ち込んでる形跡はなかった。
つまり、準1レベルやTOEICの単語は相変わらず覚えているし、文法知識は維持できてるし、速読力については東大模試でも時間がやや余るぐらいの力は維持できている。

では何が大きく落ち込んだのかというと「英語の運用能力」そのものだったのだと思う。


改めて、英語という教科はいくら「単語」や「文法」の知識だけあっても、運用能力が無ければ全くダメなのだと思い知らされる。
なまじ単語力や文法知識が中途半端に身についてくると、この事実を忘れてしまう。

いつしか私は忙しさを理由に、英文素材の音読をある時期から全くストップさせてしまった。
あれだけ頭の中に蓄えて、自在に頭の中から引き出せていた教科書や基本例文集の膨大な本文が、いつの間にか頭の記憶から消えつつあったのだ。

私が今回英語で失敗してしまった「遺言」として耳を傾けてほしいが、
高校生には定期テストの時期に合わせて、教科書の徹底的な音読を行ってほしいと思う。
何十回と繰り返し本文を音読し、暗唱していく過程で、英語の感覚が「肌感覚」となっていき、運用能力が高まっていく。
そうした「帰納的に収集し蓄えた経験」こそが英語力の源になるのだと思う。
帰国子女が英語ができる大きな理由の一つが、そうした帰納的にインプットしていった英文量が多いからなのではないか。

また、浪人生は定期テストという概念が無いため、まとまった分量の英文を音読するという習慣そのものが無くなっていきがちだが、
それでも自分を律して予備校の「前期・後期の長文テキスト」を何十回も音読した方がいい。

英語は単語と文法だけを断片的にやっても、少しも身に付かないことは、私が身をもって今日証明させられた。
英語の勉強の主従関係は「長文や英作文やリスニングを通じた帰納的なインプット」が主であり、「単語と文法知識の演繹的なあてはめ」が従なのだ、ということ。

私は今年はほとんど英語に割く時間がないが、
来年からはある程度英語に時間を割くことができる。上記の勉強法が本当に効果があるのかどうかを自分を実験台にして検証してみたい。





《数学》
私は数弱なので、今はこの程度の成績でも一応満足です(笑)
ただ、今回の駿台全国の数学は、屈指の良問揃いだったので、これで結果が残せなかったのは、せっかく作ってくださった出題者に申し訳なく思う。
数学も英語と同じく、解法パターンの知識がいくら豊富にあっても、それを運用する能力がそれに伴ってないとうまくいかない。
やっぱり日々の経験なのだと思う。

解法パターンの知識自体は、解法をちゃんと理解した上で記憶してれば「長期記憶」として数年間は頭の中に貯蔵されるから、
言うほど心配しないでください。



《国語》
いつもは駿台全国の国語は
「漢文(18分)→古文(20分)→評論(40分)→小説(22分)」
の順で解いてるのだが、
今回は
「漢文(25分)→評論(40分)→小説(25分)→古文(10分)」
の順に意図的に変えた。

というのも、前回は小説で40点中7点というすごく見栄えのしない点数を残してしまってるので、
現代文の学習法を語ってる本ブログとしては、現代文2つ合わせて何としても高得点を取らないとマズいという危機感を抱いたからだ。
だから現代文2つに解答時間を費やし、古文を最後に回すことで、現代文で確実に高得点を取る作戦にした。
(↑今回、それは言うほど成功していないが。。)


駿台全国の国語は「超人的な頭の回転の速さ」の持ち主でない限り、100分で大問4問とも満点近い解答を試験場で作ってくるのは不可能に近い。
だから、私のような凡人は、何らかの大問を1つ「捨て問扱い」にしないといけない。
それが、いつもの場合は大問2の「小説(随筆)」であり、今回はそれが「古文」に変わったというだけだった。
(ここでいう「捨て問扱い」をすることとは、白紙で提出することではなく、部分点狙いでとりあえず字数をひととおり埋めること、と定義します。)


ただ、やっぱり駿台全国は古文漢文で高得点を取る型の方が、明らかに高得点を取りやすいようなので、
皆さんは、もし捨て問扱いにするとしたら「小説(随筆)」にするのが良いと思う。
あの大問2の「小説(随筆)」は、特に東大で求められる現代文の能力とはあまり関係ないように思われる。しかもいくら時間をかけても高得点が非常に取りにくいケースが多い。
(私も駿台全国の小説は、25分費やしても20点ちょっとぐらいが限界。)

私も次回からは、また従来通り第2問の小説(随筆)を捨て問にするつもりだ。


今回は評論で60点中50点をやや下回ってしまったということで、40分もかけてこの点数は失敗の部類に入ると思う。反省します。

漢文は駿台全国だと意外に35点以上をキープできてる。
漢文の句法なんて既にほとんど忘れてしまったが、それでもまずまずの点数を取れているのは、
現役生時代に「教科書」や「早覚え速答法の暗唱文(考試之道)」や「得点奪取漢文」などの本文素材を徹底的に音読して片っ端から暗唱していったからだと思う。

これは、現役生時代に英語でやっていた勉強法と全く同じだ。
漢文の場合は、なぜか数年以上経った今でもその当時に暗唱した文は容易に思い出せる。
その暗唱した膨大な書き下し文を頭の中で思い浮かべれば、たいていの問題はその類題知識として解けるようだ。
恐らくこれに加えて、句法知識を少しずつ詰め込んでいけば、漢文は8割以上の点数で安定しそうな予感がする。
漢文さえ高得点で安定すれば、あとは一番苦手な古文に注力すればいいだけなので、だいぶ精神的に楽になる。


・・・それにしても、駿台全国の国語平均点が予想よりだいぶ高くて驚いている。
私はむしろ全体的にやや難しく感じたのだが、錯覚だったのか。




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以上、受験生みたいに反省をしてみたが、
では何故私が模試を定期的に受験しているかについては、今はまだ秘密にしておきたい。
2年後(もしくは3年後あたり?)に「とある試み」をしたいと少し考えている。
今はそのための準備期間なのかもしれない。

でも、私にはブログタイトルどおり、東大現代文の解答作成という仕事がまだまだ残っている。
当面は英語も数学も社会もほぼ全部ストップさせて、現代文をやります。


※【おまけ】
↓今回の駿台全国の現代文の記述解答です。
よっぽど時間の無い中で、必死に部分点をもぎ取ろうとしたのか、小説の解答が日本語になってない笑

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