2018年度センター試験 国語(評論)やってみた【解答速報】 | 東大国語で高得点を目指すブログ

東大国語で高得点を目指すブログ

東大現代文の過去問20年分の私の解答をこのブログに保存していく予定。
「解答例」は著作権フリーのため、どなたでもご自由にお使いください。
ただし、本ブログの模範解答例以外の文章や写真画像の著作権は私に帰属します。くれぐれもご注意を。(現在休止中)

2018年のセンター国語をやってみた。


正式な解答速報が発表される前に!
私の考える正答と、簡単な解説を書き記しておきたい。
(ただし私がコンスタントに50点満点を取れるのは評論のみなので、今回は評論だけとしたい。)


問1(漢字):23552

問2:2
傍線部Aの直前に、講義の特徴として「多様な捉え方」「多義的」というキーワードがあるので、
この解答要素が反映されている選択肢を積極的に選ぶ。
この時点で既に2しかない。


問3:5
会話文ではなく本文に根拠がある。
傍線部Bの特徴を抽象化した表現として、2行後に、モノの扱い方の「可能性」とあるので、この解答要素が反映されている選択肢を積極的に選ぶ。
この時点で、5だけが「可能性」を言い換えた表現として「できる」という言葉が使われてるので、5しか残らない。


問4:3
傍線部Cの「このこと」という指示語を具体化させると、
「文化的意味と価値に満ちた世界は、文化や人工物の利用可能性や、文化的実践によって変化する」
となる。
上記の太文字を全て踏まえてる選択肢を積極的に選ぶ。
この時点で既に3しかない。


問5:1
心理学' においては、本文によると、
「私たちのこころの現象は、文化歴史的条件と不可分の一体である」と説明されている。
そして、心理学' = 文化心理学という言い換えが本文でなされており、
文化心理学では「人間を文化と深く入り混じった集合体の一部」と捉えるのが基本的条件だと説明がなされている。
この基本的条件が理解されることが必要だと書いてあるので、
以上の太文字部分が入っていることが正答の必要条件。
この時点で1しか残らない。


問6の(i)は3、(ii)は4だと思う。
(※追記:正答は(i)が4、(ii)が4でした。。こんなところで満点逃して46点に終わってしまうとは、私もまだまだです。。)



センターの評論で大事なのは、
「消去法に頼りすぎないこと!」

最初に、傍線部の問いの正解として絶対に引用されてなければならない本文の箇所(必要条件)を1〜2箇所、本文に印をつけておき、
その引用箇所が反映されている選択肢を「積極的に」選ぶことが大切。
この解答法のことを積極法と呼ぶ国語の先生もいるらしいとか。

消去法は、以上の作業をやる「ついでに」やるべき作業なので、
決して優先度は高くない。


「選択肢が二択に残って、どっちにするか迷ってしまうことが多いんですぅ〜(T_T)」と悩んでいる受験生は、
消去法しか使ってないからそのような現象に陥るのだと思う。



まずは「積極法」で正解の選択肢を「積極的に」選び、
「念のために」他の選択肢を消去法で消す、という二段構えの視点を身につけるべき。

これが出来る人はセンターの評論は(2012年の追試などの超難問を除けば)何の迷いもなく自信を持ってほぼ50点満点で安定させられるようになるし、
逆にこれが出来ないと、センター国語の中でも一番満点が取りやすいと言われる「センターの評論」ですら50点満点がコンスタントに取れなくなる。


不正解の理由を指摘することよりも、正解の根拠は「本文のこの部分と、この部分です!」と指摘できる能力の方が遥かに大事だし、
その能力は、記述問題を解くときにも同じように必要になってくると思う。


だから、選択肢の間違い探し「だけ」がうまくならないようにすることが本当に大事。
その能力は2次試験には何の役にも立たないから。


センター試験のようなマーク式の問題ばかりを解いていくことは、弊害の方が大きいと思う。