2018年のセンター試験の印象 | 東大国語で高得点を目指すブログ

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これは個人的な予想だけど、
恐らく、全体的に各予備校が想定しているよりも平均点は低めに出る気がする。
(特に国語。)



国語は小説の選択肢が、例年よりかなり難しく、ふわふわしていて紛らわしいので、
上位層にとっても、点数が伸び悩む要素になりうるかもしれない。

センターの古文はここ3年ぐらいで随分簡単になった印象で、今年も高得点者続出だろう。
2014年以前の古文のように
「センター古文はMARCH入試の古文より難しい」
「いや、早稲田入試レベルだ」
などと叫ばれてて難問揃いだった頃の古文の面影は、ここ数年で完全に消えた感がある。
(2010年とか2013年とか2014年のセンター古文は特にかなり難しく、平均点は20点を下回るほどだったらしい)

逆に漢文は年々難しくなっているという印象。
一昔前は漢文は前日にちょっと対策するだけで50点満点は当たり前、という時代もあったみたいだが、
それはもう完全に過去の話。
今のセンター漢文は、知識を網羅していないと全然解けないことを改めて思い知らされた。
センターの漢文は、MARCH入試の漢文よりは難しい出題になってきていると思う。
今年もその傾向を踏襲していた。


国語全体としては平均点は100〜105ぐらいだと思う。
が、上位層にとっては小説がブレーキ材料となった人も多かったと予想しているので、
平均点というよりも標準偏差(つまり差のつきやすさ)の方が下げ幅が大きくなるのではないか。


センター数学は典型問題が減った印象。
ここ10年間ぐらいは、センター数学はかなり2次試験チックな出題に近づけることを目標にして作られてた印象があったけど、
今年はむしろ2次試験とは趣を異にする独特な問題が多くて、やりづらさの方が先行する。

これも数学1Aや2Bともに例年よりは平均点が低めに出そうな気はする。
もしかすると数学2Bは平均40点台後半かもしれない。


リスニングはかなり難しくなった。
(具体的に言うと、英検2級と準1級のちょうど真ん中ぐらいの難易度。)
東大受験生レベルのような最上位層だとほとんど全く難化の影響は受けなさそうだけど、
中位層〜上位層付近の人の点数がかなり下がりそう。

このリスニングも平均点は5割を切り、20点台前半あたりになると思う。
大問2の問9や、大問3のB全体は、リスニングではなく読解問題として出されても、私なら苦戦する。


全体的には、やりにくさや、底なし沼のようなまどろっこしさを感じる問題が特に国語や数学で多かった。
私も解いてて、結構精神をやられた。